そんな貴方を好きになった　随分前に離婚してから頭に恋愛の二文字はなかった。仕事でそんな余裕がなかったというのも事実だが、何より既に二度失敗を重ねている渡瀬には己の恋人が満足できるほど構ってやれる自信がなかった。
　みたび自分を愛してくれた者を傷つけてしまうかもしれないという思いもあって、渡瀬は初めに告白を受けた時にかなり口酸っぱく忠告した。しかし暖簾の腕押しとでもいうように「でしょうね」とだけ返されて終わった。ついでに「ワタクシはそういう貴方に惚れたのでお気になさらなくても結構ですよ」と言われて言葉に詰まった。
　結局変わったことといえば連絡先を交換したことぐらいだった。
「はい、お返ししますよ。ありがとうございました」
「……ああ」

【彰冬】黑与白的边界线 从某个方向射过来的刺眼的闪光，人群的尖叫声以及姗姗来迟的剧痛充斥在青柳冬弥的脑内。
诶？我这是……怎么了……？身体……动不了……
他努力地尝试着移动身体，最终他成果地将头转了一个方向。
然后他对上了，苍白的，已经没有了呼吸，双眼紧闭着的东云彰人的脸。
“……”绝望席卷了他的内心，他尝试张口呼唤搭档兼恋人的名字。
但他失败了，甚至没法鼓起勇气再尝试一次。
他只能无力地看着已然死去的恋人，连把头转回去都做不到，感受着渐渐失温的身体，呼吸也越来越微弱。
最终，他失去了最后一丝意识。

————

由黑白灰三色组成的恶魔此刻正百无聊赖地靠着栏杆，身后是广阔的海面。
他在心底里重重地叹了一口气。