深い緑のその先に出入り口の自動ドアから1歩踏み出した。
扉が閉まると、会場からの音が切り離される。
向こうには、どこまでも大きい青空と、青々と生い茂る緑と、ここに繋がる小道が広がっていた。
会場内ではまだ試合がおこなわれている。とはいえ、自分の出る試合はない。
試合観戦をするという手段もあるが、今日は自由な時間が欲しいと考えた。
いつもの場所で…ゆっくりしようか。
どこかで軽食でも買って。
さて、どこに行こうか。
ぐるんと首と肩を回し、ぐんと伸びをした。
僅かに吹く風が、白衣を通り抜けていった。
ふう、と一息ついたその時、会場は違う方向から、微かに何かの気配を感じた。
スマブラチームのファイターというのは、同じファイター同士が感じ取れる証というか、魔力のようなものがある。そして、もうひとつキーラやダーズの支配下である、コピーファイター…スピリッツのような気配もある…。
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