Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    うたかた君(泡沫星夜)

    @5ugcjgvhhcu

    イラストぽいぽいしてくよ

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 25

    1話「高校の屋上で」と、
    2話「初めまして、よろしくね!」を一気に載せました。電波人間の擬人化って結構自由度高いですよね。今後、ポイピクには2話一気に載せようと思います。ヒィ投稿頻度クッソ低くなる…ごめんなさい!
    ⚠︎ほんのりBL
    ⚠︎うちの子設定

    #擬人化
    Humanization
    #電波人間のRPG
    radioFrequencyManRpg
    #電波人間
    radioPerson

    電波人間の擬人化シリーズ1話&2話僕は飛ノ木空。今日で高校一年生。今頃みんなは教室で明日からの授業の説明を受けている。
    一方僕はというと、全く見慣れない街並が見渡せる学校の屋上の床に座っている。
    初めての高校だし…教室は怖いから。誰かが誰かを指差して笑うから。
    廊下で拾った屋上の鍵を使って、ドアをこじ開けた。それからサッと鍵を閉めた。
    だからここは僕一人。ふぅ、一安心。ここなら誰もこないし、静かだし。
    ふと校庭を見下ろすと、桜が溢れんばかりに咲き誇っていた。
    堂々として咲く桜の所為で、バツが悪くなった。
    …もう、帰っちゃおうかな。どうせ教室には戻れっこない。定期とか、持ち物は全部持ってるし。
    軽くなりかけた気持ちがまた沈んで、嫌な感じだ。もう帰ろう。
    鞄を持って立ち上がった瞬間、ドアががちゃがちゃと音を立て始めた。まさか、…先生?
    嫌だ、来ないで!そんな願いも虚しく、きぃ、とドアが開いた。
    「わぁ…桜がいっぱい…ってえぇ⁉︎なんでここに人が⁉︎」
    制服を着ているから…どうやら、先生ではないみたいだ。はぁ、と小さく息を吐いた。
    「えぇと…あなたは?…あ!すみません、まずは私から名乗るべきでしたよね!私、守屋警夛です!」
    ケイタ、と名乗った少年は、肌が真っ白で、茶髪がぴょんぴょん跳ねていて、綺麗な顔をしていた。
    僕とは大違い、そう思うと嫌気がさして、舌打ちをしそうになった。
    「ええと…あなたは?」
    「…飛ノ木、空」
    感じが悪いのは分かっている。でも、人懐こく挨拶をする気にはなれなかった。
    「ヒノキ、ソラさん、ですか…飛ノ木…あ!隣の席の!
    入学式のときはいたのに、教室に来なかったから探しちゃった」
    えへへ、とはにかみながら笑う彼に毒気を抜かれた。
    「あの…なんで屋上に?鍵は僕が持ってるはずなんだけど」
    僕は鍵を摘んで揺らしてみせた。すると彼は少し首を傾げた後、あぁ!と声をあげた。
    「私、ちょっと得意技がありまして。針金とかで鍵を開けられるんですよ!」
    そういって、彼はふふん、と得意げに笑った。
    なんだそれ。ミステリー小説でしか見たことない。無茶苦茶な人だなぁ、と思った。
    少し呆れた、と言わんばかりに彼をじとっ、と見てやる。だが、彼はキョトンとするばかりで、
    僕の嫌味な目なんか気付いていないようだった。
    「というか、ソラさんこそなぜここに?教室に来ないから心配しちゃいました」
    勝手に心配したくせに、僕が悪いみたいに言わないでよ。
    嫌な気持ちが膨らんで、仕返しがしたくって、少し意地悪をしてやった。
    「僕、なんで屋上に、って聞いたのに、答えてもらってないんだけど」
    すると彼は少し焦って、
    「あ!ごめんなさい!」
    と謝罪した。
    綺麗な性格だなぁ。僕の嫌味なんか一切気にしてないや。僕もこのくらい綺麗に生きられたなら。
    強かになれたなら…
    散々意地悪をしておいて、今更。だけど、少し、彼の綺麗さに罪悪感を覚えた。
    「私、学校探検してて。もう全部回っちゃったからあとは屋上だなーって。
    そしたらソラさんがいたからびっくりしちゃった」
    んふふ、と女の子のように彼は笑った。学校探検なんて、小学校ぶりに聞いた。
    高校生にもなってそんなことする人、居るんだ。
    「あ!ソラさん、私答えましたよ!」
    ソラさんの番です!なんて彼が屈託無く笑うものだから、あまりにも綺麗だったから。
    …その綺麗な顔を崩してやりたくなった。
    「…教室なんて、嫌なものの集まりだから。猿みたいに笑う奴らも、馬鹿でかい声で喋る先生も、
    みんな大っ嫌いだし。あんなところいたくなかったから…屋上なら、静かだから。」
    これでどうだ。まぁひどい、思い込みでものを話すのは良くないですよ、と顔を歪めるか?
    それとも、なんなんだこいつは、と僕を嫌うか?どっちでもいい。お前の本性が見れれば。
    あまりに綺麗すぎるやつは、怖い。何考えてるかわからないから。
    始めに、知っておきたい。さぁ、お前はどうなんだ。
    思い切って顔をあげる。すると、そこにあったのは、寂しそうな笑みだった。
    「そっか…教室は怖いかぁ」
    「…は?」
    怖い?僕はそんなこと言ってない。
    「怖いだ、なんて」
    「う〜ん…なんで、怖いのかなぁ…?」
    「そんなこと、」
    「中学校のときなんかあったのかなぁ…」
    「言ってない…」
    「ん〜…」
    「ねぇ…怖いとか、そんなこと、言ってない‼︎」
    自分の気持ちを見透かされたようで、気持ちが悪かった。怖いだなんて、そんなこと…
    「なんで…なんでそう思うの…」
    居心地が悪くてしょうがなかった。全部、彼にバレてしまっていそうで。
    「なんでって…私が、中学生のときに似てるからかなぁ」
    なんとなく、ね。そう付け足して彼は眉を下げて笑った。
    僕は、顔が酷く引きつっていたのが急に収まっていくのを感じた。なんとなく、って…そんな…
    「無責任な…」
    ふと、声に出してから、サッと血の気が引いた。流石にこれは酷くないか。だいたい、今までだって、
    教室に居ない見知らぬ僕を心配してくれて、明るく話しかけてくれて、僕のために悩んでくれて…
    今まで気付かなかった、気付かないふりをしていた罪の意識が、急激に成長して、僕を蝕んだ。
    罪悪感で肺が埋まって、息が浅くなるのを感じた。客観的に見たら…僕、最低じゃん。
    「あ…あの…」
    「んふふ…あははっ…‼︎」
    謝ろうと声を出した瞬間、僕の耳に入ってきたのは笑い声だった。
    純白の鈴蘭を彷彿とさせる、透き通った声だった。
    「あ!…ごめんなさい。ソラさんの顔色がころころと変わるから…失礼でしたよね」
    「あ、いや…僕の方こそ、ごめん、せっかく話しかけてくれたのに素っ気なくして」
    というか、そんなに僕顔色変わってたかな。ふと彼の方を見ると、ほっと胸を撫で下ろしていた。
    「私、なんだかソラさんとは今日会った気がしなくって。
    ずっとずっと前に会ったことがあるみたいで…
    …馴れ馴れしかった、ですよね」
    彼はまた、先ほどと同じように眉を下げてしょんぼりとしてしまった。
    「い、いや…僕は自分から話しかけるの苦手だし…ケイタさんはすごいね」
    「そう言って頂けると救われます…」
    彼はまだ申し訳なさそうにしている。困ったなぁ。僕まで申し訳なくなっちゃう。
    「ケイタさん、元気だして…?」
    恐る恐る、話しかけてみる。余計だったかな、なんて不安になったけど。
    「ありがとうございます…ソラさんは優しいですねぇ」
    「や、やさ…?」
    しょぼんとしたと思ったら、彼はまた笑顔になった。なんだか不思議な子だ。
    「そういえば、ソラさん!明日の授業、一日学活らしいですよ!ラッキーですね!
    私、授業ってあんまり好きじゃないから、ちょっとうれしいんですよぉ」
    そう言うと彼はふわふわと笑った。でも、でも…僕は…
    「僕は…教室には…」
    「ソラさん!明日、待ってますね!お弁当一緒に食べましょうね!」
    では!また明日!
    そういってケイタさんは屋上から出て行った。
    また明日。彼が発したその言葉が、僕の脳裏から離れてくれなかった。





    📗






    昨日の夜、明日は絶対に休もう。そう心に決めていた。
    だから、本当なら僕はまだベッドの中に居るはずなんだ。そう。
    ……教室のドアの前でびくびくしてるなんて、有り得ないはずだったのに。
    「あ!ソラさんだぁ〜!おはようございます〜‼︎」
    背後から声がしたと思ったら、ケイタさんだった。
    昨日と同じように、茶髪をぴょんぴょん跳ねさせて、元気に笑っていた。
    「お、おはよ…」
    ケイタさんに向かって挨拶をする。…ところで、なんだか視線を感じるんだけど。
    「お?なになに?ケイタ、そいつ誰だぁ?」
    視線の主に突然話しかけられて、ビクーッとしてしまった。
    「あ!ヨウジさん!この人はソラさんです!」
    「おぉ、ソラか!オレはヨウジだ!よろしくな!」
    「よ、よろしく…」
    明るい色の茶色の髪をセンター分けにした彼は、ヨウジさん、というらしい。なんだか、ヨウジさんが別次元の生き物のようにギラギラして見える。眩しいな…僕みたいなのが関わっちゃいけないタイプの人じゃないかな…
    「ところでお前ソラと面識あったん?」
    「いや、昨日がはじめましてですよ?」
    「うぉ、マジかぁ…お前ほんとコミュ力おばけよな〜」
    「なんですかコミュ力おばけって…」
    僕を他所に2人で話している。楽しそうだなぁ…気まずいなぁ…今の隙に席に着いちゃおうかなぁ…
    スーッと2人の後ろを通り抜けて、席を探す。…しまった…全くわからない。出席番号順だとは思うが、そもそも、クラスの人たちの名前が分からない。あぁ…もう。学校なんて来るもんじゃなかった…ぐるぐると考えを回していると、誰かに制服の裾をクッと引っ張られた。
    「ふぇ?」
    「ソラさん、席分かります?」
    どうやら、裾を引っ張ったのはケイタさんだったらしい。昨日は気が付かなかったが、どうやら
    僕と彼はだいたい20cmくらい身長差があるらしい。なんだか小学生みたいだなぁ、と思った。
    「分かんない…」
    「そ、そうですよね…実は私も忘れてしまって…ソラさんの隣ということしか…」
    「はぁ?お前の席はあそこだろーがよ」
    記憶力ミジンコやんけ、とヨウジさんがけらけら笑う。ケイタさんは、だれがミジンコですか!と顔をちょっぴり赤くしている。
    「あ…ありがとう」
    「ん?あぁ、別にいいって。お前昨日居なかったし、しゃーねーだろ」
    ヨウジさんが歯が見えるくらいニカッと笑う。真っ白の歯が覗いて、かっこよかった。



    「ふぁぁ、先生話なげぇ〜」
    「こら、真面目に聞かないで…後悔するのはヨウジさんですよ」
    「僕もちゃんと聞いといた方が良いと思う…」
    「ソラまで〜俺の味方は居ないのかよ〜」
    授業が終わり、教室で2人と駄弁る。中学のときからは想像もつかない光景だ。
    「いや〜…ひっさしぶりに友達と喋りましたよ〜…」
    「んあ、お前中学のときなんかあったん?」
    ケイタさんが、久しぶり友達と喋ったなんていうから、自分のことみたいでドキッとしてしまった。
    「え?あぁ、そりゃ、まぁ…いろいろと」
    「いろいろが知りたいんだよ〜!しーりーたーいー‼︎」
    「めっ」
    「俺はガキか!」
    「名前もヨウジだし、幼児ってことで」
    「笑えねー!」
    そう言いながらも、ヨウジさんは、わっはっは、と笑っている。それにつられて、んふふと笑うケイタさんにつられて、僕まで笑ってしまった。
    「ヨウジさん…子供扱いされてる…‼︎」
    「不本意ながらな‼︎小学んときは逆だったのによぉ…」
    「ときの流れって残酷ですよね」
    「お前が言うな!」
    再びわっはっはと笑い出すヨウジさんにつられて、僕たちも笑う。この2人といると何だか心が温まる。
    「ヨウジさん面白いねぇ」
    「でしょ?彼といると毎日楽しいですよ」
    「そいつはどーも」
    「ヨウジさん照れてる?」
    「うっせー!」
    今度はあはは、とケイタさんが笑う。しばらく3人で談笑をしていた。
    「あ!ケイタさん!」
    すると突然、廊下の方から声が聞こえた。振り返ってみると、栗色の髪をしたウルフカットの人が、ケイタさんを指差していた。
    「あら、ガトーさん、ガトーさんは別のクラスだったんですねぇ…」
    「あーん!ケイタさんとおんなじクラスが良かったです!ヨウジさんともクラス別れたし!」
    「俺もここに居るぞ」
    「ウソ!私1人だけ離れたんですか!?」
    「うわぁ…どんまいです」
    ショック…とがっくし肩を落とすガトーさん。この人もケイタさんの知り合いなのかな?
    「あれ、そちらの方は?」
    ふと、ガトーさんがこちらを見る。えっと、どうしよう…
    「あぁ、この人はソラさん。私の友達ですよ!」
    「へぇ…高校の?」
    「はい!昨日が初めましてです」
    「わぁ…コミュ力すごいですね…」
    「それほどでもないですけどね」
    「初めまして!私、ガトーっていいます!ガトーで良いですからね」
    「あ、僕はソラ!よろしくね、ガトーさ…呼び捨てはハードル高いから…ガトー君!」
    「あ!ずりぃ!おいソラ、俺は呼び捨てでいいかんな!ヨウジで!」
    「ちょっと!わ、私も呼び捨てでいいですよ、ソラさん!」
    「え…呼び捨てはハードル高いから…ケイタ君、ヨウジ!」
    なんで君付け⁉︎呼び捨てで良いのに!とケイタ君が言う。ヨウジはそんなケイタ君を指差して笑ってた。
    「俺は呼び捨てでいいぜ。他人行儀は嫌いだからよ。
    ケイタもガキの頃はタメ口だったのに…なんで急に敬語になったんだ?」
    「時の流れって残酷ですよね」
    「ケイタさんが言うとなんだか洒落にならないんですよね…」
    「おい答えろって!」
    「ヨウジ、めっ」
    「ソラまで!」
    「あっはっはっは‼︎」
    今度は4人で揃って笑い出す。楽しいなぁ。ずっとこの時間が続けば良いのに。

    …でも、ケイタ君の言う通り、やっぱり時の流れは残酷で。
    「あ、私、もうそろそろ帰らなくちゃです」
    ガトー君がそう切り出した。
    「お〜…そうだな。俺ガキども迎えに行かなきゃ」
    「兄弟?」
    「おん。8人居るぜ‼︎」
    「いっぱい居るね…」
    「…家…」
    「んあ?ケイタ?」
    「んーん、何にも。さ、帰りましょ」


    じゃあね、また明日、なんて言いながら校門を出て、それぞれが別の帰路につく。
    「あれ、ソラさんってお家こっちなんですか?」
    「うん。ケイタ君は?」
    「奇遇ですね。私もです」
    「そっかぁ」
    別に、一緒に帰ろうとか、話そうとか言ったわけじゃないけど、なんとなく2人で並んで歩く。
    「ねぇ、ケイタ君、さっきお家の話したとき、むむっ、って顔してたけど、だいじょうぶ?」
    「え?ぁ、あぁ…大丈夫ですよ。ただ、学校がこんなに楽しいと家に帰るのやんなっちゃうなぁ…って」
    「あぁ〜そういうことね」
    「なんか分かりません?遊園地とか遊びに行って、帰りに、まだ居たい!と渋る感じの」
    「あるね…」
    「でしょ?」
    他愛のない会話をしながら、駅まで歩いて、それから電車に乗り込んだ。
    「あ、次の駅で私降りなきゃ」
    「そっか、じゃあまた明日だね」
    「はい、さようなら」
    プシュー…と電車が止まる。ケイタ君が、若干人の波に流されながらも手を振ってくれたことが嬉しかった。さぁ、明日も頑張ろう…ちょっとだけ。僕は、少し姿勢を正して、電車が動き出すのを待った。















    ただいま、なんて言わない。返事は返ってこないから。
    私の靴以外のものは何も無い玄関を通り過ぎて、リビングへと向かう。

    しん。

    静まり返ったそこは、私にとったら、いつものことのはずだった。
    なのに。なのに、この静かで、なんにも聞こえないはずの部屋に居る私の耳には、さっきまでお話をしていた彼の声がはっきり聞こえる。あはは、と朗らかに笑う声、帰りに、私を気遣ってくれた声。入学式の屋上で出会ったときは、彼は死んだような目をしていた。今日は違って、なんだか楽しそうだったけれど。本当の彼は、きっと今日の方なんだろうな。ヨウジさんやガトーさん、ソラさんと一緒に居れて、楽しかった。もうずっと前に無くしたと思っていた他者の温もりが、暖かく、私を照らしてくれた。





    …冷たい。

    相変わらず、ここは冷たく、静かだ。
    そう、再認識した。途端、私の背筋は凍るように冷たくなった。その冷たさが体を内から冷やしていって、今にも全身が氷になってしまいそうだった。動いていなければ、死んでしまう。
    身につけていたブレザーをガッと掴んで、脱ぎ捨てる。ワイシャツの上からスーツを羽織り直して、ズボンも合わせて履き替える。適当にネクタイを締めて、太ももにはサイホルスターを着ける。腰には…いいや、今日は。アレ、めんどくさいし。
    外に飛びだそうとした瞬間、ヴーッ、とスマホが鳴った。
    「もしもし」
    「もしもし。今は学校帰りですか?」
    「ええ。もう出ます」
    「でしたら、お迎えの車を…」
    「結構です。走っていくので」
    「ですが…」
    「結構です。今、走りたい気分なんです」
    「そ、そうですか…あっ!来る途中…」
    「『人に見つかるな』でしょ?分かってますし、大体貴方、私に忠告だなんて、良いご身分ですね。貴方の上司の名前、言ってみてくださいよ」
    「…守屋、警夛様でございます」
    「よろしい。では例の場所で」
    ブツッ、電話を切る。と同時に走り出す。四月言えども、夜は冷え込む。
    ひゅうっ、と冷たい風が頬を掠めて、痛い。
    これでいい。他人の温もりだなんて、要らない。必要ない。
    心の底からそう思っているはずなのに、何故か、また明日だね、なんて名残惜しそうに言う彼の姿が、
    頭から離れてくれなかった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works