最後の!今日は安西先生のご好意で部活のあと部員たちでBBQをしている。
「みなさん…どんどん食べて下さい…あとは任せたよ、赤木くん…」
「はい…」
先生は忙しいため赤木にその場を任せて行ってしまった。
やはり食べ盛りの高校生だ肉や野菜飲み物はあっという間に腹の中。
今じゃんけんに負けた桜木と流川が買い出しに行っている。
あの2人で大丈夫かとやや不安要素はあるがまぁ…買い出し位はちゃんとできるだろうといがみ合う2人を見送ったのはつい1時間前のことだ。
オレは火の番をしながら周りの様子を遠目で見ていた。
少し遠くでは赤木と木暮が巻きを割りながら今後のことなどを話しているホントに真面目な2人だ。
反対側では宮城や安田残ったもの達が残りの肉や野菜を焼いて食べている。
そこに先ほどまで買い出しに行っていた2人が戻って来たようだ。
「遅いぞ!お前ら!」
と宮城に怒られる2人。
「だってコイツが!」
「このど阿呆が…」とこれまた言い合いを始めそうな勢いだったが突然桜木が
「りょーちん!うまそうなの食ってるな!」
と桜木が宮城の食べていた肉に興味を示す。
「う?欲しいのか?まぁ~買い出し行って貰ったしな!ほい!」
と自分の箸で肉を摘み桜木にあ~んする宮城。
オイオイ野郎にあ~んってなんだよ…
それを気にすることなく食べる桜木。
「うまいっす!」
「だろ!」とニカッと笑う宮城。お前ら仲良すぎだろう…その隣にいる流川を見ると少しうらめしそうにその様子を見ている。
まさか…お前…
その視線に気づいたのか宮城はニヤリと笑い
「お前も欲しいの?」
「…いや」
珍しく少し焦ったように視線を反らす流川に
「遠慮するなよ!」
「っ!?」
宮城は流川の口に肉を押し込む。
ゴクリと思わず肉を飲み込む流川に向かって
「な!上手いだろ?」と満足そうに笑う宮城。
「…はい」と顔を紅くする流川…
オイオイお前も…実は…
オレは内心ドキドキしながらその様子を見ていた時だいきなり宮城がこっちを振り向いて来た。
オレはあわてて火をいじっている振りをしたが。
もう遅い。
「三井さん!」
「なんだよ…」
「三井さんもオレに食わせて欲しいですか?」
「べ…別に野郎からのあ~んなんていらねぇよ!」
否定したが内心宮城からのあ~んは欲しい…
桜木は、わからないが流川の頭からはホワホワと花が珍しく飛んでいるのが見える。
「そう!照れなくても!」
「照れてねぇ!」
「じゃあ!いい肉の最後一切れ!オレ食べちゃいますよ!」
とワザと大きな口を開けて口に入れようとする宮城にその瞬間オレは…
「あ~!三井さん!」
オレは宮城の箸に食いついていた。
モグモグゴクリ…やっぱりいい肉は上手いと思った。
「ごちそうさん…」
意地悪ぽっく言って宮城を見た瞬間…
「…最後の肉…」
えっ!?お前それオレに食わす予定だったんじゃないのかよ!
「あ~ミッチーがりょーちん泣かした!」
「いや…これは…」
何でオレが悪者に何だよ!
「わぁ~ん花道!流川!三井さんがオレの肉取った~!」
宮城が桜木と流川に抱きついていく。
「ミッチー!」
「先輩…」
なんでそうなるだよ!
オレは宮城を見ると桜木と流川に抱きつきながらニヤリと笑いべ~と舌を出す宮城。
あんにゃろ~!覚えてろよ!
その後オレたちの騒ぎを聞き付けた赤木による雷が落ち、罰としてBBQのあと走らされるのだった。
しかもオレだけ何故か他の連中より
5週も多かったのは何でだよ!