アナタと、ワタシと彼女。.
カフェを出てすぐ、私は少し後悔していた。
なぜなら、この後の予定など全く考えずに口走ってしまったからだった。
私としたことが、こんなに動揺ばかりして、らしくない。
しかも、先程のカフェでのわたしの言葉はまるで告白しているようなもの。
まだ、ヴィンセントが、そういうことに"疎い“事は理解していたから、まだよかったのだけれど。
それはつまり、逆に本当の意味で告白しないと伝わらないという事でもあるのだ。
「シェルク、もしお前に行く所が決まってないのなら、寄りたい所があるんだが…どうだ?」
先程、もう解散でいいのかと尋ねてきた彼にしては、150°くらい話の流れが変わっていることに不思議に思いながらも、私はヴィンセントの提案に頷いた。
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