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    猗窩煉オンリーhoo3
    ※現パロ 全年齢 記憶あり
    付き合う前の二人が7回目のお買い物デート(‽)をする話。大学生くらい。

    #猗窩煉

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    ほしいも

    DONEガチャポンと猗窩煉
    ■現代パロディ、男子高校生
    この世の終わりのような顔って、きっとこういう表情なんだろうな。
     ゲームセンターの一角、それなりに往来のあるこの場所でしゃがみ込む級友の姿を見下ろして、煉獄杏寿郎はぼんやりと考えていた。並んで立っている時は大体同じ高さにある顔を見下ろすのはなんだか新鮮で、飽きずにその姿を見ていられる。短くさっぱりと切られている毛髪は自称地毛のピンク色で、右回りのつむじも、その下に見える日に焼けていない頭皮近くまでしっかりピンク色なので、自称じゃなくて本当に地毛なのかもしれない。左手に握った百円玉はみるみる減っていって、代わりに彼の周りに転がるカラフルなカプセルが増えていく。膝を抱えるように、体を小さくたたんでしゃがんだまま、また百円玉を貯金箱みたいな狭い投入口に三枚突っ込んで、レバーを回す。ガリガリとレバーが何かを掻く音がした後にカタン、と軽い音がしてカプセルが落ちてくる。ガチャガチャポン、という手軽さはなく、またレバーを回す級友の顔もまるで縋るような必死な形相だった。

    「絶望…絶望しかない。」
    「やすやすと絶望なんてするな。」
    「全然出てこない!なんでだ!」
    「確率。」
    「現実の話しをするな!少し 1800

    ほしいも

    DONE炎柱握手会
    ■アイドルパロ
    ■終始モブ目線、猗窩煉です
    アナウンスを受けて整理番号順に整列する。会場は熱気を帯びているものの、ロープパーテーションで仕切られた順路を守って皆行儀よく前進している。速度は牛歩、安心と安全が守られた行進だ。「炎柱握手会」チケット倍率は目が眩むほどのもので、当選お知らせメールが届いた瞬間、メール画面に向かって声を上げたのは大学受験の合格発表以来だったと記憶している。あの日の興奮を思い出しながら、今日この日まで実際の日数よりも随分と長く感じられた日々を回想する。この日があるから生きていられると、自分を鼓舞してきた、それほど楽しみにしていたのだ。整理番号を指で隠してチケットを撮影し、SNSを更新すると炎柱ファンのフォロワーから直ぐに反応が返ってくる。落選お祈りメールを受け取った本名は知らない大切な友人たちの分まで、自分が代表して炎柱の握力を感じて来るからね、と心の炎を燃やして待機列で拳を握る。
     一歩、一歩と炎柱が待つブースが近付いてくる。パーテーションで仕切られた向こう側に、推しが"存在する"と想像しただけで心拍数が上がってしまう。顔を合わせて、言葉を交わしながら、差し出される右手を握る。それだけのたった十秒そこらだ 5077

    ほしいも

    DONEエプロンと猗窩煉󠄁
    ■現代パロディ
     琥珀のように透き通った黄金色の瞳が、そのまま零れ落ちるかと思った。
    「杏寿郎。」
     めいっぱい見開かれた両目が、瞬きを忘れてしまったかのように睫毛だけを細かく震わせている。こんなに動揺をしている彼を見るのは随分と久し振りで、このまま涙の一粒でも落ちてきそうだと何処か冷静にその表情を見詰めた。

     袖無しのインナーに羽織っていたパーカーを手早く脱ぐと、肌を晒したままの俺の肩に掛けてそのまま体を支えるように抱き寄せられる。寒さに震えた体にするように腕を撫で擦る猗窩座の手でパーカーの裏地が素肌を擦って擽ったい。
    「誰にやられたんだ。」
    「誰にって…。」
    「誰が、こんな、」
    「そんな顔するなよ。」
    「こんな顔にもなる!」
     焦ると言葉付きが強くなるのは、猗窩座の癖だった。
     想像していたどの反応とも違っていて、正直困惑する。もっと慌てるかと思ったし、もっと浮かれたものかとも思っていた。彼はどんな反応をするのだろう?という好奇心が生んだ結果なので、想像と相違があったとて、目の前のこの表情が結果なのだけれど。

    「誰の入れ知恵だと聞いているんだ!」
     パイル生地の裏地が素肌の上を滑る。
     俺と猗 864