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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    神話生物の花園くんとクラスメイトです。クラスメイト目線。100本チャレンジその48(2024/3/17)

    ##花園百々人
    ##モブ
    ##カプなし
    ##100本チャレンジ

    神話生物花園くん。神話生物花園くん

    その1。
     花園は神話生物だ。神話生物って俺はよくわかってなんだけど、なんか触手やらを出し入れできるらしい。
     らしいっていうのは花園が自主的にそういうことをしないから予想でしかないということだ。神話生物なのは隠してないのに、そういう仕草は表に出さない。人付き合いが上手いっていうのはこういうことだろうか。
     じゃあなんで自主的にしない人外行動を俺やクラスメイトが知っているかといえば、居眠りしてる花園が無意識に出しているからだ。触手を。
     俺の席は花園の真後ろなんだけど、しょっちゅう居眠りしている花園の首元から、目がびっしりとついた触手と目があったりする。でも花園はプリントとかは手で持つし、高いところにあるものを取る時には脚立を使うし床に落ちたものは手で拾う。横着をしない神話生物だった。
     でもこの前みんなでコンビニの肉まんを食べてた時にゴミ箱がなくて困った時があったんだけど、その時初めて百々人は人外仕草をした。亜空間を発生させて「ここに捨てていいよ」と笑ったんだ。
     みんな礼を言ってそこにゴミを捨てたけど、俺はなんだか胸がざわざわして、嫌だった。俺は花園が家でひとり、せっせと亜空間からゴミを取り出して袋に詰める姿を想像してしまっていた。想像の中の花園は背中を丸めていて、なんだかひどくかわいそうだった。生徒会長で、賞キラーで、イケメンで、勉強ができて、スポーツができて、人気者で、そのうえ神話生物なのに、想像上の花園は俺なんかよりずっと不自由だった。ゴミ袋を持ち歩こうって、そう思った。

    ***

    その2。
     花園がアイドルになった。かなりの大ニュースで学校中がざわめいた。俺もかなりびっくりしたけど、それよりも驚いたことがある。なんと花園は所属した事務所で神話生物仲間を見つけたらしい。神話生物ってそんなにホイホイいていいんだ。なんか、世界に3体くらいの激レア生物かと思ってた。
    「牙崎さんっていうんだよ」
     日直の俺と生徒会の仕事を終えた花園が一緒に歩いている時に花園はそう言った。花園が事務所のアイドルの話をするのは珍しかったけれど、きっと仲間を見つけて浮かれてたんだろう。花園はふわふわしているけど隙を見せないやつだから、きっといいことだ。
    「なんかね、牙崎さんが寝てるときにうなじのところから触手が出てきててさ」
     あー、と俺は思った。花園もそうだったし、神話生物ってみんなそうなのかも。
    「目がついてて、キョロキョロしてるんだ。面白いっていうか……なんか可愛いよね」
     などと花園が笑うので、俺は「いや、お前も居眠りしてるとき出てるぞ」と返す。すると笑顔だった花園の顔が少しだけ赤くなった。
    「え?」
    「ん?」
    「え? なにが?」
    「いや、だから触手、」
    「出てるの!? 僕からも!?」
     どうやら知らなかったらしい。
     まぁ寝てる自分なんてわからないしなぁ。そういえば、そういう人らしからぬ花園の写真を撮るやつっていない。なんとなく、そういう触れ方をしてる。
    「えー……やだなぁ。恥ずかしいから言ってよ」
    「それ言ってどうにかなるもんなのか?」
    「んんー、わかんない」
    「じゃあいいじゃん」
    「うーん……」
     なんだか釈然としない花園を見て、花園がようやく見つけた神話生物仲間と仲良くなれたらいいなぁ、などと思ったのだった。

     そういえば花園の親は神話生物なんだろうか。気になったけど、聞かなかった。
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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