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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    タケ漣ワンドロ4「ねこ」
    タケルくんが自慰してます。あと虎牙道がメイド服着てます。(2020/03/28)

    ##タケ漣ワンドロ
    ##タケ漣

    ジェットコースターは止まらない 本格的にヤバい。このまま進むと戻れない。俺は今、最悪の道を辿っていることがわかる。
     多分この道の一歩目はアイツとお付き合いを始めたことだ。紆余曲折、と言うには余りにも短い期間でジェットコースターのように駆け抜けたこの恋は、頬に唇を寄せたあたりで一時停止。相変わらずの関係を続けているが、たまに俺の部屋で手が触れ合って視線が絡む。そんな日常的非日常で俺の脳裏を掠める一つの不安。コイツって、この先を知ってるんだろうか。
     たぶん、キスは知っている、はず。ただその認識が俺のそれとは違うってのはわかってる。結婚式のキスであんなに動揺する人間、ましてや俺より年上の男は見たことがない。思い出す、頬にキスしたときの悲鳴のような声と真っ赤な顔。もうわかる。知識でしか知らない大人のキスをコイツにしたら、きっとオーバーヒートしてぶっ倒れる。
     俺だって全部を知ってるわけじゃないけれどコイツよりも大人の階段を登っていて、まあ、欲を処理する方法も知っているわけで。
     直球に言って、自慰することもあるわけで。
     オカズだってある。ボクサー時代に先輩から押し付けられたエロ本、とか。長らくお世話になっていたのだが、最近好みが変わってきている。いや、別にこのエロ本は俺が選んだわけじゃないんだけど。まぁ、その趣味嗜好がヤバい道に逸れてきている。俺は正直、アイツで抜いている。
     神に誓うが、普段のアイツで抜いてるわけじゃない。でも、例えばエロ本を見たとして、柔らかそうなその肌に触れる妄想をするとその女はアイツに姿を変えている。たわわな肉体は姿を消して均整の取れた筋肉を俺の指先が滑る。ヤバいなって、ぼんやり思う。
     やめないと、と思ってずるずると三ヶ月。一向に進展を見せない恋路の、欲求不満ってやつなんだろうか。そんなことを考えながら録り溜めていたバラエティを再生した。俺はバラエティが苦手だから出演した番組はこうやって見返して今後の参考にしている。
     で、最悪の事態が起こった。俺はアイツの猫耳メイド姿に勃起した。何度でも言う。最悪だ。
     バラエティの罰ゲーム。俺たちが揃って着せられた猫耳メイド。楽しそうな翔真さん。ヘタクソな俺たちのトーク。もう、控えめに言って地獄。その全然似合ってないフリフリの服から覗く真っ白な足。銀の髪に添えられた猫耳。真っ赤な頬。見慣れたまつげ。本当に、本当にかわいくないんだ。なんならいつもの笑顔のほうが何倍もかわいい。それなのに俺は今、勃起している。自分の猫耳メイドが端っこに映ってる画面を一時停止して、ティッシュ箱に手を伸ばしている。画面いっぱいに映ったアイツの後ろに、ちらりと円城寺さんが映ってる。別に悪いことはしてないけれど、無性に謝りたくなった。
     ビデオを止めないと。この手も止めないと。そう思うのに手の動きは止まらない。一時停止も解除されない。
     だって俺は大人のキスってなんなのか聞いたことがあるし、こうやって自分自身を慰めるみたいにアイツのそれに触れてみたらどうなるんだろうとも考える。キスであんなに動揺するんだ。絶対、絶対ビックリする。それでも俺が真剣な目をしてるから逃げ出さない。俺の手は頬に触れ、首筋を撫で、胸を伝って腰を這いアイツの中心へ。俺のよりも色素の薄いそれ。他人に触れさせたことなんてない場所を握り込んで、反射的に開いた口に舌を突っ込んで大人のキスをする。とろとろに蕩けたはちみつ色の瞳。先走りで濡れた茂み。重ねた手の力は抜けていて、俺にすべてを委ねて喘ぐ。そうやって俺の手で高められたコイツは、テレビの中よりももっと真っ赤になっていて、吐き出す瞬間は。
     その顔を想像した瞬間、脳内がスパークする。一気にからだがダルくなって、一瞬置いて自分の手がベタベタと汚れていることに気がついた。やってしまった。よりによってユニットメンバーの猫耳メイドで抜いてしまった。これ以上に最悪なことがあるってんなら教えてくれ。いや、最悪ってのは違うな。なんというか、俺が、最低。
     画面をそのままにして仰向けに転がる。ぼんやりした頭は、先輩からエロ本と共に押し付けられたチャイナ服をしまい込んだ場所を思い出していた。
     ディスカウントショップにあるような安っぽいチャイナ服。しかも女物。でも、華やかな赤。赤いからなんだってんだ。アイツが着る機会なんて一生やってこないのに、俺はチャイナのアイツを想像してしまう。ちょっと元気になってきた息子に呆れながら、今日だけはアイツがこの家の扉を叩かないことを祈っていた。ここは今、オオカミの家だ。頼むから赤ずきんにはならないでくれよ。
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