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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    タケルと漣。グロ。(2018/07/29)

    ##大河タケル
    ##牙崎漣
    ##カプなし

    愛しの果実タケルの目がおかしくなった。いや、おかしくなったのは目ではなく脳かもしれない。

    タケルの目には時折、食べ物が人のパーツに見える。
    誰にも言ったことはなかったから、その秘密はタケルだけが知っていた。今日も人の指にしか見えないメンマを食べた。
    その人体のパーツがはたして誰のものなのか。それを認識したのは、よくゲームをやる仲間とゲーム合宿の名目で訪れたロッジでの出来事だった。夏の夜だ、隼人がスイカを持ってきてスイカ割りをしようと笑った。

    タケルには、スイカはどう見ても牙崎漣の頭部にしか見えなかった。

    スイカ割りの名目で割られた漣の頭部は、派手に脳漿を散らして手のひらサイズまで砕かれた。みんな、うまそうにアイツの頭部にかじりついてる。滴る血が腕に伝えばそれを舐めとっている。みんなが楽しそうだった。自分だけが異常なのはわかっていた。
    目を瞑らずに食べたスイカは、心なしか肉の味がした。

    そこからは加速度的に事態が悪化した。
    もうタケルの目にまともに見える食べ物は一つもなかった。何かしら、どこかしら、食べ物は牙崎漣のパーツで構成されていた。タケルは自分の気が狂っていく様子をどこか傍観していた。すべての食べ物から肉の味がした。それでも、誰にも、何も言えなかった。

    肉の味にも飽きて疲れ果てたある日、家に帰ると鍵があいている。心当たりは1人しかいなかった。扉をあけると漣がローテーブルに突っ伏して眠っていた。

    その生き物から、何故だろう、甘い甘い桃の匂いが漂っていた。

    眠っている生き物の指を手に取る。芳醇な匂いが脳髄に染み込んでくらくらする。正常な判断力が失われるのがわかる。久しく嗅ぐ、血と肉以外の食べ物の匂い。

    力の入っていない小指にガブリと噛みついた。口の中に甘味がいっぱいに広がって、桃の果汁がそこから滴り落ちた。

    黄金色の目が開いて、こちらをじっと見ている。だけど、口は痛みに耐えるように引き結ばれていた。
    頼むから悲鳴をあげてほしかった。この桃の香りのするパーツは食べ物ではないのだと。わめいて伝えてほしかった。正常な悲鳴を、この狂った脳に響かせてほしかった。
    それでも漣は何も言わずにタケルを見ていた。タケルの歯が薬指にのびた。噛みついて、滴る果汁を舌で舐めとる。あのスイカ割りの夜を思い出す。これはきっと血だ。頭のどこかでわかっている。それでもこの桃の香りは抗いがたかった。久しぶりに口にする、肉以外の味。
    種から身をこそげ落とすように歯を動かす。これは、きっと骨。果実は肉。わかっている。それでも。どうしても止められなかった。何かに操られているような自分を自分が見ている感覚。夢みたい。もちろん悪夢だ。ああ、とっくに、目だけではなく頭もおかしくなっていたのかもしれない。そう思った。
    指二本を食べて、そこからどんどん滴る果汁――おそらくは血液なのだろう――を舐めとって、物足りなくては中指に手をかけたらようやく牙崎が口を開いた。
    「痛ぇよ、バァカ」
    その言葉で目が覚める。漣の顔を見ると、指二本を失った痛みと失血だろう、真っ青になっていた。
    急いで救急車を呼んだ。

    漣は病院で何も言わなかった。
    骨は根元から食いちぎられていて、その指は根元から二本、なくなった。それきり、タケルには食べ物が正常に見えるようになった。
    タケルも漣も、お互いに何も言わなかった。漣が何も言わないから、タケルは謝ることもできなかった。人体のパーツなんて一つも浮いていないラーメンを見ながら、まるで、悪い夢を見ていたようだとタケルは思う。
    でも、タケルには自分が未だに狂っているとわかっている。
    ときおり、牙崎から香る甘い香りに覚えがある。熟れた、桃のにおい。
    次に自分が噛みついたら、どうか悲鳴をあげて逃げるか俺の頭を思い切り叩くかしてほしい。オレ様は食べ物ではないと、大声で叱咤してほしい。タケルはそう願っている。

    アイツは、何も言わない。ただ、何もかも知っているみたいな目で、俺を
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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