前前前世から愛をこめて……むかしむかし、この世界は七人の神さまがそれぞれの国を治めていました。ある時、その中の一人が一つの罪を犯しました。それは、七人の神さまの生みの親である最高神の王の逆鱗に触れたのです。正しいことと悪いことの区別がつかない神さまが反省するには、どうすればいいか。最高神は考えました。そして、正邪を司る神さまに、最も恐ろしい罰を与えました。他の六人の神を地上に堕すこと。それは、神ではなく人間になるということ。残酷なことに、罪を犯した一人だけ神さまのままだったのです。
『さて、これは果たして正しいことか。悪いことか。お前に理解出来るか?ーーー正邪。あやつらは、転生を繰り返すごとに[[rb:カリスマ>神の力]]が薄まる。転生が終わったとき、完全に人間へ生まれ変わるのだ。そして、いつかお前を認識することも出来なくなる。それが罪を犯したお前への罰だ』
1923