ある「元」光の戦士の6.01その6クルザス中央高地から黒衣森に入ってすぐ、フロランテル監視哨にて焚き火にあたる。
「助かります」
フィーネは相棒のチョコボと共に暖を取る。
「リゾルート大牙士のお役に立てて、光栄ですよ」
「あ、私の階級まだ生きてるんだ」
「当然ですあなたは我が双蛇党全員の目標のような存在ですから」
双蛇党に所属してから私、何かしましたっけ。とは言わないでおいた。
「この間も、ものすごい活躍をされたとか。ぜひ、その時のご活躍の話を……」
雲行きが怪しくなってきた。今、長話をするのはちとしんどい。
「ごめんなさい、先を急がないと」
フィーネは立ち上がってぱん、ぱんとお尻についた土を払い、鱗に少し挟まった土もつまんで取り除く。
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