ある日常「なぁ翔?」
「なんスか?アニキ」
「ヨハン知らないか?放課後にデュエルする約束してんだけど…」
「え、ヨハン?見てないっスけど…またっスか?」
「またって…何が?」
「ヨハンとデュエルっスよ!ここんとこ毎日やってるじゃないっスか!」
「そうだっけ?でもよー、ヨハンの奴すげぇんだぜ!日に日に強くなりやがるから、今日は負けちまうかも」
あはは、と笑っているとルビーが姿を見せた。そしてこちらを見る。
「あ」
「アニキ?」
「ルビー見っけ!じゃぁな、翔!」
「あ、アニキ!」
ルビーは慌てて逃げ出した。案内してくれると思ったらどうやら違うようだ。
「ふふん、かくれんぼか?こんな年になってまでんなことしねーっての」
小さく相棒、と呼ぶとハネクリボーが傍らに現れた。くりくりした目でクリクリ、と鳴くのだ。
1881