京「やっほー!しろ!」
梓白「ごきげんよう、京、樹」
樹「梓白が一人でいるなんて珍しいね?」
梓白「そう?俺にもそういうときくらいありますよ」
京「しろ、何してるの?」
梓白「これ」
樹「これは…僕たちの写真?」
梓白「そ。なんか気づいたら毎年アルバムいっぱいになるくらい写真があるでしょ?」
京「うんうん、ひめがよく撮ってくれるもんね!」
梓白「それをまとめろってご命令を仰せつかってね」
樹「そうだったんだ。…もしかしてそれ、いつも梓白がまとめてくれてたの?」
梓白「まさか。俺がそんなめんどくさいことするわけないでしょ。今日はたまたま暇だっただけだよ」
京「あ!じゃあおれもやる〜!」
梓白「いいね、こういうのは人手が多い方が助かるよ」
樹「じゃあ僕も隣失礼するね」
朱優「写真の整理はどうだ?」
梓白「ふふーん、見て見て?仲間が増えたの」
朱優「それは何より、だな」
京「しゅうも一緒にやる?」
朱優「悪いが俺は他に仕事があるからな。やるならそれが終わってからだ」
梓白「あ、てことは手伝ってくれるんだ?優しいねぇ」
朱優「3人もいれば俺が来る前には終わってるだろ」
梓白「どうだか。この量を見た感じ、最近手つけてなかったっぽいよ?」
朱優「ま、可能な範囲で進めてくれ」
梓白「はーい」
…
…
樹「わ、こんな写真いつ撮ったんだろ」
梓白「どれどれ?…おお、模擬戦やってるところじゃん」
京「お〜!はなとあおいだ!かっこいいね!」
樹「こんな一瞬をかっこよく撮れるなんてすごいなぁ」
梓白「たしかに君に写真お願いしたらブレブレになりそう」
樹「…そんな気しかしない」
梓白「ほんとさ、君ってどうして魔法以外の事は人並にできないんだろうね」
樹「う…返す言葉もありません…」
京「え〜、いつきは魔法以外もできることあるよ?」
梓白「おや、ではバディくんのご意見を伺おうか」
京「んとね、んとね〜、頭がいい!」
梓白「うん、魔法に関係しているね」
京「ん〜、あとは〜…ケガもすぐ治せちゃう!」
梓白「うん、それも魔法に関係しているね」
樹「…なんか2人に攻撃されている気分なんですけど」
京「うーん…あ!あとねあとね!歌うまいよ!」
梓白「あぁ、そういえばそうだった。君って歌上手いよね」
樹「うーん、でもここってみんな人並み以上に歌上手いと思うけど…?」
梓白「いいじゃない。みんな歌上手い、の中に君も入っているんだよ」
京「しろが歌ってるとこ全然見たことないけどしろも上手い?」
梓白「本人にそれ聞く?けど残念ながら俺、歌はあんま得意じゃないかな」
京「え〜、そうなの?」
梓白「そう。意外でしょ?」
樹「それ、梓白からしてみたらってことでしょ?」
京「うん?どういうこと?」
樹「梓白のできることの中にしては得意じゃないってこと」
京「うーんとじゃあ上手いことには変わりないってこと?」
樹「うん、そういうこと」
梓白「ふふ、俺は皆様にそんな高い評価をされているんだね」
朱優「おい、手が止まっているぞ」
梓白「わ、あんな遠くから見られてた」
樹「さすが朱優くん…」
京「あ〜!みてみて〜!」
梓白「これは…ふふ」
樹「え、何?おお…」
京「かいとの寝顔!」
朱優「…!どれだ」
樹「朱優くん来るのはやいね…」
梓白「ふふーん、これ、個人的に欲しいでしょ」
朱優「う…いや…さすがにそれはキモイだろ」
梓白「お、すごい。そこはわきまえてるんだ。これ、陽の寝顔だったら姫は即貰ってただろうね」
朱優「というか写真撮ってるのが姫花なら普通に持っていそうでは?」
樹「た、たしかに…」
京「ひめははるのこと大好きだもんね〜」
花葉「よ、みんなで集まって何してんだ?」
梓白「ごきげんよう、花。あら、お兄様もご一緒のようで」
京「ごきげんよう〜!」
花葉「はは、京ちゃんが言うとなんか面白いな」
花依斗「その写真の山はどうした?」
花葉「わ、これ全部俺たち?」
京「そう!ひめが撮ってくれてたやつ!はなの写真もあったよ!」
花葉「お、どれどれ…?お〜、この写真我ながらかっこいいな」
京「うんうん!さっきみんなでその話してたの〜」
樹「梓白が写真の整理をしてくれていたので手伝っていたんです」
花依斗「ふん、実力最強の幹部様が雑用か」
梓白「そうなの〜。幹部繋がりってことで君も一緒にどう?」
花依斗「…仕方ねぇな」
梓白「ふふふ、花依斗くんやっさし〜」
花葉「お、兄貴手伝うの?俺もやる」
朱優「花依斗さんもやるんですか?なら俺も…」
梓白「おやおや朱優くん?君は他にお仕事があるんじゃなかったかにゃ?」
朱優「…すぐに終わらせてくる」
梓白「あ、ついでにアレ聞かなくていいの?」
朱優「アレ?」
梓白「ほら、この写真」
朱優「ああ…。花依斗さんこの写真もらっていいですか?」
花依斗「何を…っていいわけねぇだろ」
花葉「え、何欲しがってんの…って兄貴の寝顔かよ…。あいつは何を撮ってんだ…」
朱優「悪用はしません」
花依斗「しないとしてもやらねぇ」
朱優「そこをなんとか…!」
樹「こ、こんなに必死な朱優くん初めて見た…」
梓白「ふふ…彼ってたまに面白いことするよね」
京「あ!おれいいこと考えた!」
花葉「どうした?」
京「あげられないならここに入れたらいいんじゃない?」
梓白「あぁ、アルバムに?それなら全員見れるしいいんじゃない?」
樹「ふふ、どうですか?花依斗くん」
花依斗「…まぁそこなら」
花葉「いいんだ…」
梓白「はい、決まり。1番目立つとこに入れよ」
京「うんうん!こことかどう?」
朱優「そこならよく見えるな」
花葉「ぶっ…みんなの写真のど真ん中に兄貴の寝顔混ざってる…」
花依斗「…なんか俺の寝顔だけ撮られてんの癪だな…」
京「あ!それならみんなの寝顔も撮ってもらおうよ!」
花葉「え、えぇ…寝顔コレクションってこと?」
樹「うーん…それはちょっと…」
梓白「ふふ、これはみんなしばらく安心して寝れないね」