luz de la luna とある国のとある町はずれの森にある古くて大きな館。大きな扉をノックして中へ入る。返事はいつもない。
「ドクター、邪魔するぜ」
「私はドクターではありませんと何度言えばわかるのですか、ガスト」
「あれ、ガストくん、珍しいねこんな時間に」
「こんな時間って、もう0時過ぎてるぞ、ノヴァ博士」
ここは何かの研究や実験をしているノヴァとヴィクターが住む館。同じ森の中で暮らすガストはたまに遊びにきていた。用がある事がほとんどだが、ヴィクターに呼び出されて実験に付き合ったり、暇を持て余して他愛ない話をしたりしなかったり。二人が何を目的にどんなことをしているのか、ガストは知らない。ただ、自分と対等に接してくれる二人と過ごすことはガストにとって心地が良かった。
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