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    かたやま

    絵と小説置き場
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    かたやま

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    2話~19話までの寝屋川コンビを擦り倒しているオタクの妄言
    一個人の感想と妄想です。
    カップリングの話は一切なし。とにかく原作の読み解きのみ。

    ・2話の桃吾の感情について
    「トウゴがはじめて組むキャッチャー」「オレらなにげにスゴくね!?」のあたりですごく複雑な顔している桃吾
    これ19話を読んでから改めて見ると
    「こいつがいると俺は円とではなくこいつと組まなくてはならなくなるのでは」
    という懸念というか、ある種の恐怖を抱いているのかもしれない。
    ただ桃吾は一貫して「自分が円より次郎の方が上だと思うことに罪悪感を抱いている」と読めるので(19話「おまえがあいつに敗けとるとこ一個もない」からの一連のセリフがしどろもどろだったり)「もしかして次郎の方がエースを着けて自分と組むことになるかも」なんて一瞬でも思ってしまったことを後で打ち消してなかったことにすると思う。この時点では。



    ・なぜ5話では寝屋川の結論が「二人で次郎を倒す」になったのか
    選考会で組んだ桃吾はもちろん、様子を見ていた円も、次郎が並みのピッチャーではないことはわかっていたけど、4話で次郎が調子を落としていることが明言されていて、それを隣のブルペンで投げていた寝屋川コンビも見ている。
    かつ、同じく選考会で次郎を見ていたはずの真木コーチが6~7話で「綾瀬川をエースにしたがる理由がわからない」って言ってて、この辺から、真木コーチですら今の次郎を見て「選考会でのアレはたまたま調子が良かっただけなのでは?」みたいな気持ちになってると読める(次郎のガチの実力が選考会でのアレだと理解してたら、次郎がエースであることに疑問を持たないと思う)
    最初に信じられないものを見る→次に会った時に調子を落としている、となったら、大体の人間が「最初のはまぐれで2回目が平常かな」と思うと思うんで……。
    なので円的には「まぐれでたまたまエース取られたけど、ブルペンのあの感じならすぐ取り返せるやろ」ぐらいの気持ちだったのでは?この時点では(2回目)
    桃吾も円にそう言われたら納得した、という感じで。
    「チーム勝たせるより大切なことあるんけ」の左眉頭のイラつき(これマジで大好き)は、桃吾が暴言吐いたことに普通にムカついたのと、上記の心境だったので桃吾が号泣して「取られた!もっと悔しがれ!」とエースが返って来ないかのような(つまり円が次郎に劣っているとでも言うかのような)言動をすることにイラついたのかなと。
    勝手にわしを負けたことにすなや。




    ・なぜ5話で桃吾は泣いたのか
    桃吾が号泣したのはずっと円がエースを着け続けて巴世代と呼ばれる計画が「もう完璧やない」こと、円が誰かの後塵を拝するところを見たくなかったこと、ユニポイへの怒り、自分たちのモノだと思っていた1番を取られた悔しさ、円がへらへらしていることへの怒り、衝動的に人を殴ったことでの感情の高ぶり、円が負けたと思ってしまってる自分への罪悪感、このあたりがごちゃごちゃになってるのかなと思ってる。
    あと自分が次郎の方が格上だと思ってしまったのと、それによる罪悪感を円のせいにしようとして怒ってるところはちょっとあるかなと思ってる。
    「お前がもっとしっかりしとったら、俺がこんな気持ちにならんですんだのに!!」というようなやつ。
    責任転嫁可愛いね。




    ・「打たせてあげようよ」を円に知られたくない理由
    10話の時点で円が次郎の投球を見て何らかの感情を抱いていると気付いた桃吾(目が合っている)
    当然同じピッチャーとして「自分にこれができるか」と考えていると予想してるだろうし、キャッチャーの桃吾には「円には現時点ではできない」とわかってしまっている。
    この状況で、次郎が「自分が何よりも望むチームでの勝利を求めていない」のに「自分には勝たせることができない試合を勝てる」と円が知ったら、きっとショックを受けるだろうということは想像がついたので、知られたくなかったのかなと。
    ユニポイと構図は同じなんだよね。次郎は勝ちもエースもいらない。だけどどっちも獲れる。円はどっちも欲しいけどどっちも手に入らない。
    結局「今の円には枚方ベアーズを次郎のように抑えることはできない」から知られたくないわけで、これ次郎が並みのピッチャー(円より格下)なら別に「打たせてあげようよ」と言われても「何言うとんねん」で終わる話だし円に隠す必要もきっとない。
    どこまで行っても「桃吾が次郎の方が円より格上だと思っている」から何も言えない。19話のように。




    ・13話で桃吾が泣いた理由
    これ未だにはっきりしない(そしてたぶん一生はっきりしない)んだけど、まず13話ラストの「勝とうとしてる他の選手たちの気持ちはどうなるんですか!」が一つある。
    桃吾は12話おまカス後の会話で「監督に言うてピッチャー代えてもらう」「ええてもうおまえガチで、痛いんやろ?投げられへんねやろ?」って言ってるんだけど、次郎を代えたらもちろん勝てない。
    この時は頭に血が上ってるからそこ意識できてないかもしれないけど、その後の円の声出しを聞いて、自分がもう勝ちたいという気持ちを失ってることに気付くと同時に、上記の真木コーチのモノローグ通り、桃吾自身が勝ちたいと思ってる円の気持ちをないがしろにしてると気付いてしまったんじゃないかな。
    円の勝ちたいって気持ちをバカにされたと思ってさっきは次郎に「バカにすんな……」「円の前から消えてくれ……」って言ったのに、他ならぬ自分がもう、勝ちたいと思えなくなった状態で試合してしまってる、と。
    自分が次郎に言ったセリフが見事にブーメランしてると。
    そんな自分に、ええキャッチャーなんて褒めてもらう資格あるのかと。
    4話「わしらはそいつらの代表としてー」のように、代表になれなかった人、さらに円のように試合に出られない人のぶんまで全員で勝ちを追って戦うはずなのに、4話でそれを否定した次郎に腹を立ててたはずなのに、この瞬間桃吾は多分、そういうのが全部頭から飛んじゃってたんじゃないかな。
    ただただ、自分が手を痛めてまで頑張ったことはいったい何だったのか、勝ちたいと思ってない奴の球を必死で受けて、自分が打って勝つと心を奮い立たせていたのは何だったのか、って、空しさだけ抱えてて。
    そこへ円の声が飛び込んできて、全部思い出して、「なんや、俺も綾瀬川と同じやないけ……」って……勝とうと思えてないやん、って……。
    あとは、初めて現れた格上のライバルを見てきっと心境は複雑だろうに、勝とうと思ってない次郎(と自分)を一生懸命応援してる円を不憫に思ったとか。
    ここ本当難しい。平井先生助けて。




    ・19話の複雑な桃吾の心境
    桃吾は次郎の方が円より格上だと思っていることに罪悪感を抱いているので、円の方から「わしは戦うんじゃ」とある意味での「今は負けているとわかっている」宣言が出たことで少しほっとしてるようにも見える。
    と同時に「円に認めて欲しくなかった」ような感情にも見える。
    5話では簡単に届くと思っていた次郎がはるか高みにいることに気付いてしまって、そう簡単に追いつけないとわかってしまったので、円のセリフが5話「U15で1番も獲り返す!」ではなく19話「戦うんじゃ、あいつと、これからずっと」と変わっていて、素直に喜べなくなっているのかも。
    桃吾自身5話「1番取られてヘラヘラしとるようなヤツ、カスや!」から19話「綾瀬川ん事気ぃかけんのもうやめろや」に変わっているので、これ以上次郎に自分たちを引っ掻き回されたくない(4話でややしつこく絡んだのは円の方で、そのせいでこじれた部分はどうしてもあるので)という気持ちはあると思う。
    円はU12では2番手ピッチャーの役割を全うする、と決めた時点で桃吾は次郎と組むのが正しいと思ってると思うので、関根トレーナーの説得で1番を譲ることに納得できないままでいい、ずっと戦う、と腹くくった後でも、現時点で2番手なのは変わらないので、桃吾は次郎と組むべきだと思ってる(優勝するためにはそれが一番いいし、正捕手とエースが組むのは当然だし)
    となるとU12の間は桃吾は円とは組めないんだけど、ここで2話のところで書いた「こいつがいると俺は円とではなくこいつと組まなくてはならなくなるのでは」という懸念がガチになって、それを思い出して次郎の笑顔を想起したのかな……という……盛大な妄想……。
    あと円は選考会の次郎のこと不安そうで構ってあげないと、って見えてたけど、桃吾には最初から全然違う風に見えてたよ、っていう示唆かな。
    同じものを見てると思ってた寝屋川の二人が全く違うものを見てたっていう描写、これでもかってぐらいニコイチを強調してくる扉絵やステッカーとの対比かな。
    ずっと一緒だった二人が次郎の登場によって、見るものもやることも変わっていくと……別離へのカウントダウンか……。




    ・ハッハッハの件
    何度も何度も考えてるんだけど、円は次郎に負けた、2番手の自分に納得できない、と思って凹んでて、桃吾も同じく(5話で自分でなく円のことであれだけ号泣したのを見たので)円の心境を慮って凹んでるのだろう(バスの中での様子とか、ホテル戻ってからもいつものように話しかけてこないとか、様子が違ったりしたと思うし)と思っていたら「俺の方が100倍シュッとしとるわい……」って返事で、そこまで凹んでも本気で怒ってもない、と知ってびっくりしたのかな。
    それか、相手チームもU12チームも、そして自分自身もこれだけ次郎の強烈な印象に振り回されてる中、冗談でも「俺の方が勝ってる」と口に出せることがすごいと驚いたのかな。
    おお、これは結構信ぴょう性が高いかもしれない。
    あのバケモンみたいな次郎に対してどんな内容であれ冗談であれ「俺の方が100倍勝ってる」って言えるの、次郎の才能じゃなく内面を見てる桃吾だけかもしれないもんな……。




    まだ書いてないことあるかもしれんけど、とりあえずここまで。
    クソ長くてすみませんでした。読んでくれてありがとう!!!
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