迷探偵三井「三井サン。好きです。付き合ってクダサイ」
いや、嘘だろふざけてんのか?
棒読みだし、両手はポッケに入れたままだし、目なんてあの頭突きを思い出すほど凶悪で態度悪ぃし、つーかアヤコはどーした、アヤコは。
あまりのツッコミどころの多さに思わずため息が出る。どうせ嘘、とわかっていても、一応告白の場面だ。ため息はまずい、と一瞬思ったが、宮城の視線が一層凶悪になったのを見てすぐに打ち消す。こんな態度なんだ。俺だって真面目にしなくてもいいだろ。
さて、俺は三井、湘北の知性。
考えろ。こんなふざけた告白を、宮城が突然してきた理由はなんだ?
1.普通に好き
俺はかなりのイケメンだから、思わず惚れちまうのもわかる。だが宮城は別だ。あんなことした相手を好きになれるわけがない。よって却下。
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