シェアハウス　この大きい家がシェアハウス場所だ。もしかしたらまだ増えるかもしれないが、今はお前達だけだ。好きに使うと良い。部屋は沢山あるから心配は無い。さあ、中に入ろう。

　そう言って通された大きな建物。外観はよく見ると黒に近いグレーと、木材の茶色があってとってもお洒落な作りになってる。その事を大家さんに伝えると、ふっと鼻で笑われ、夏は少し暑いがな。と返って来た。最初は嬉しそうな感じだったけど、後半に連れて眉間に皺が寄ってた。洒落てる事に変わりは無いけど、夏の暑さは耐えられない程熱くなるのかな。僕は寒いよりはマシかなと思ってしまう。
　中に入ると玄関ホールが広がり直ぐに中庭が見えた。ロの字の中庭になってて、反対側の三箇所から出入り出来そう。外側にもう一つ庭があるらしいから、早くそっちも見たいな。

　懐かしい、この家に初めて来た時の夢だった。今日はお仕事もお休みで、ゆっくり寝れたからか夢の内容をはっきり覚えてる。あの後詳しい間取りと約束事を聞いて、自分達の部屋割りを決めたんだっけな。一階が共同スペースで、二、三階が個室になってるんだ。三階は半分ぐらいがルーフバルコニーになってて、僕はその近くにしてもらったんだ。日当たり抜群だし、バルコニーにも直ぐ出れてとっても気に入ってる。あ、そろそろお昼の時間だから下におりてご飯作ろう。皆居るかな？