ランチタイム 今日は皆お休みで珍しく全員揃ってた!何を作ろうかなあ。ご飯系かパン、麺、うーん。夜は全員居るしBBQでも良いな。お昼は麺、パスタにしようかな。味は、何種類か作って好きなの取ってもらおう。あとはサラダとスープかな。よし、そうと決まれば早速作るぞお。
リビングでキースくんと微睡んで居ると、トントントンと、小刻みに切る音が聞こえて来た。しばらくすると、ガーリックの良い香りも漂ってくる。隣で寝ていたキースくんのお腹が、ぐぅ、と鳴る。
「んあ、すっごく良い匂いするう」
目を擦りながら起きたキースくんが、くんくんと匂いを嗅ぎ、段々と覚醒して来たのか目を輝かせながらキッチンに向かって歩き始めた。一連の流れを見ていると、耳と尻尾がある様に見えてつい微笑んでしまった。
「キリエ何見てるの?」
「ああ、キースか。猫だか犬みたいに見えたんだろ。そりゃそんな顔にもなるね」
シャルロットちゃんとシャルドネくんに見られてたのかと思うと、少し恥ずかしい。でも2人にもそう見えたのなら同じ気持ちになったんだろうな。
ガチャッ。バタンッ。ドタドタ。
そんな音が聞こえて来て、この音はと思った瞬間。
「ご飯!?何っ!?あっパスタだ!!いえええい!!夜ご飯は?!バーベキュー!!!本当!?買い物!?行く!!」
同じ音を立て、嵐のようにまた部屋に戻って行ったかと思うと、同じ様にキッチンへと帰って来た。買い物は食べた後だよ、と笑いながら調理しているアウリスくんの横へまた耳と尻尾が増えた。