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    tawaraya915

    @tawaraya915

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    tawaraya915

    DONEいつもTwitterで応援してくださってありがとうございます。御無沙汰しておりますが、今月の小話をどうぞご笑納ください。誰がマンスリーで投稿するって言いましたか?ってことですよね。勝手な行動です。文中の紙人形は原作のとは違います。いわゆる日本の折り紙です。中国の折り紙とは異なりますが、ここは自由なフィールドですからどうかお許しください。
    開封されなかったラブレター 一人で留守番中の魏無羨は、静室の片隅で見つけた手紙を前に考えていた。宛名は無く、差出人も示されていない。だが間違いなく藍忘機の筆だ。上質な紙は古びれていても、しっかりしている。が、なぜか折り線がたくさんついている。紙を折った後に残された山折りと谷折りの痕跡がたくさんある。小さくたたんでいたのか? それにしても不規則な折り線だ。藍忘機の私物を勝手に触るのは間違っていると思いつつも、この線が謎解きを要求するので、挑戦に応じてやったまでだ、ということにする。
     手先と計算、図形において卓越している彼は紙についた折り線を頼りに、順々に折りたたんで、あっという間に元の形に戻した。
    (うさぎか)
     うさぎの紙人形は子供の頃に作った記憶があった。だから紙を折って行く途中から楽しくなって完璧に作れたのだ。その出来に満足していると
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    tawaraya915

    DONE読者様へ日頃の感謝を込めて小話を創ってみました。ご笑納下さい。ご迷惑だったらすみません。いつも応援ありがとうございます!! 心から感謝申し上げます。
    本文いつも通り安定して誤字ってました。こんな短文でやらかした……
    気にするな! 魏無羨が雲深不知処の回廊を渡っていると、どこからか、めそめそとした独り言が聞こえてきた。不審に思って声の方へ近づくと、木陰に少年がひっそりとしゃがみ込んでいる。
    「どうかしたのか?」
     と話しかけると、少年は驚いたように顔を上げ、なんでもないです、と急いで立ち去ろうとした。
    「待て、待て」
     魏無羨は俺様に解決できないものはない、という自信に溢れた笑顔で少年を引きとめ、人目につかない場所まで連れて行き、そこでじっくりと訳を聞いてやることにした。
     少年の悩みは、ごく単純で、修行中にはよくあることだった。自分はこの術では、そこそこやれていると思っていたのに、更に上を行く相手を見つけてしまった。負けを知ったその途端、ライバルに対する嫉妬と失意に挟まれ、全てが崩壊したような気になり、ひどく落ち込んでしまったのだという。かいつまんで言えば、一旦成績が気になり出したら止まらない、ということらしい。
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