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    michan_i7

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    michan_i7

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    四塩化炭素と元媒人の転生現パロです。そもそも公式設定をひっくり返すようなお話になってしまいましたが優しい目で見ていただけると嬉しいです。

    今も昔も突然にああ、疲れた。自分が情けなすぎる。全てを消し去るためにふらりと出かけた繁華街。普段は行かない夜なのに明るすぎる世界に目を細めながらお酒という大人の武器を使って自分の情けなさを流し込んでしまおうと思いいながら、そんなものに頼るしかないなんてという気持ちに責められる。なにをしてもダメな日はあるかと酔った頭で考え家に帰ることにした。
    「あーもうダメだー。推し!必要なのは推しだな。」
    酔っ払っているのをいいことに思ったこと全部口に出して歩いて自宅までの道のりを歩いていた。いつも通りの帰り道。特に何事もなく家について推しに囲まれようと思っていたところだった私の歩みを止めたのは少し高めの男の子の声だった。
    「媒人さん...」
    その言葉と同時に目の前に細くて背の高い男が現れた。おかしい。さっきまで道しかなかったのになぜ目の前に人がいる?そもそもどこから現れたんだ?そんな疑問を頭に浮かべながら、ここから逃げなければいけない気がした。 ただこの男、無言で人が進もうとする方についてくるせいで全く逃げれる気がしない。どうしようもない。捕まるしかないのかとあきらめかけたその時、私を呼び止めた男の子の声がした。
    「一那さん。それじゃあ媒人さんが困ってしまいますよ。」
    「すまない。なんと声をかけようか考えていた。」
    え?この人あの圧迫感で私になんて声をかけようか考えていたの?捕まったら即終了みたいな空気でしたけど。そう思いながら後ろを向くと私より少し大きい男の子がいた。私の行く手を阻んできた男もこの男の子もなんだか信じられないくらい美形だ。私の推しによくいるタイプの顔をしている。やばい正直めちゃくちゃ良い。私のオタク魂が爆発しそうになったその瞬間、
    「媒人さんですよね?」
    ともう一度言われた。私はナコウドなんかではない。ただの一般的な社会人だ。
    「いや、ただの一般企業に勤めるよくいる社会人です」
    そう答えると長身の男が
    「何も覚えていないのか?」
    と切れ長な瞳を見開いて私に質問してきた。
    「覚えてないとは...もしかして小中の同級生だったとか?でもナコウドってなに?」
    私がそういうと二人は驚いた顔をして私のことを見た。もしかすると私は重大なことを忘れているのかもしれない。もしくは向こうがめちゃくちゃ人違いをしているかだ。
    「そうですか...話したいことがあるのですが、今日はもう遅いですし連絡先を交換しませんか?日を改めてまたお会いしましょう。」
    「ああ。話しておきたいことがありすぎる。」
    そんなことを言われてしまいなぜか、初対面の男二人と連絡先を交換して私は家に帰った。

    そんなことがあって数日後、私はまたあの二人と会うことになっていた。場所は鎌倉。
    「媒人さん!」
    私、ナコウドじゃないんだけどなぁ。名前ちゃんと伝えておこうLINEで名乗ったはずだけど。なんて思いながら返事をした。
    「ひさしぶり。って言ってもそんな日数経ってないし予定合わせるためにほぼ毎日連絡してたからそんなひさしぶりって感じでもないか。」
    「俺たちは久々だ。ずっと探していたからな。」
    「そうですね。やっと見つけました。」
    「ずっと気になってるんだけど、ナコウドって何?きっと本来の意味とは違う意味で使ってるよね?あと、探したとか見つけたとか今更だけど人違いだったりしない?」
    「それはこれからゆっくり話させてください。とりあえず移動しましょう。」
    六花くんにそういわれ私たちはとあるカフェへと移動した。
    「媒人さん、まず何を聞きたいですか?」
    カフェに入って各々注文したものが届いてから六花くんはそう私に聞いてきた。何を聞きたいかと言われても何もわからないのだ。正直、全部話してほしいけれど全部話されて理解できそうな話ではないという空気を感じている自分もいる。私が一番知っておくべきだと思うしいつまでも二人は私のことを「ナコウドさん」と呼んでくる。その理由を聞くのが一番重要なのではないかと私は答えを出した。
    「聞きたいことも知りたいことも山ほどあるんだけど、まずはそのナコウドさんって私のことを呼ぶ理由を聞いてもいいかな?」
    「アンタが媒人だったからだ。俺らの媒人だった。」
    はて。このままだと私はこの二人の仲人だということになってしまう。それは確実におかしいし覚えてないのはまずい。
    「まって。仲人ってさ結婚するときにいる人だよね。なんか仲立ち?とかいうんだっけ...」
    「ナコウドの言う仲人と媒人はちがう。触媒の媒に人と書いて媒人だ。」
    一那くんはそういって私を見た。媒人ね....聞き覚えも何もない。
    「まぁ、そんなすぐ思い出せるとはかぎりませんよね。もう少し詳しくお話させてください。」
    そう言うと一那くんと六花くんは何か昔のことを思い出すような顔をして少し微笑んでから、
    「おれ達は世界を救ったんです。」
    大真面目な顔でそう言った。
    「世界?」
    「媒人さん、変わらないですね。初めて会った時も何もわからないけど真剣に考えなきゃって顔して僕のところに来てました。」
    「俺のところに来た時もそんな顔をしていたな。」
    二人は私のことをかなり知っている様子だ。何も思い出せないがきっと二人は私のことを知っていて仲良くしてくれていたのだろうそして世界を救ったのだ。私の人生に世界の危機なんてなかったはずだが救ったのだ。
    「すみません。変な話の進め方をしてしまいましたね。これは今の話じゃないんです。ずっと昔のおれ達が生まれる前の話です。」
    「前世というやつだ。」
    前世。アニメで見たことがあるがまさかそれが自分に当てはまるとはびっくりだ。二人が嘘をついているとは思えない。自分でも、初対面の二人と連絡先を交換してすぐに会う予定を立てこんな話を真剣に聞いて納得していることに驚いてはいるし普通ではないと思っているが、それすら前世一緒に居た理由になるのではないかと思うのだ。運命といってもいいのかもしれない。今の私はただの社会人だが、前世の私は媒人として世界を救い彼らと生きたのだろう。何かを思い出したわけではないけれど今手元にある多少の事実と私の感情が彼らの話を信じてこの続きを聞く理由になると思った。
    「そっか。そうだったんだね。そんな大事なこと忘れててごめんね。いや、今思い出せたわけじゃないんだけど二人の話をもっと聞いた方がいいと思ったの。忘れられていたのにあきらめないで私とまた会ってくれてありがとう。」
    そういうと二人は安心した顔をしてなぜか少し悲しそうな顔もしてこちらを見た。
    「結論から先に言うと媒人さんはいなくなってしまったんです。ある日突然現れて世界のために消えていきました。」
    「あの時俺の代わりに門を閉じたアンタは反世界に消えて帰ってこなかった。」
    「不安な気持ちにさせてしまいすみません。結論を先に伝えておかないと最後がすごくつらいかもしれないと思って結論だけ伝えてしまいました。媒人さんは最後まで結倭ノ国のために戦い続けていましたよ。」
    そういうと二人は結倭ノ国についてデッドマターとの戦い、六花くんとはこの鎌倉での防衛戦のために私が挨拶をしに行ったこと、おいしいたい焼き屋さん,私がいつもお財布を持ち歩いてなかったこと他の志献官についてたくさんの話を聴いた。私が結倭ノ国で過ごしたのはたったの五十日だったらしいがたくさんの仲間や頼りになる相棒とともに随分と楽しく過ごしていたようだ。そんな思い出話をする二人はとても楽しそうだった。

    随分と長い時間話をしていたようで、気が付いたら外が暗くなっていた。
    「すみません。媒人さんと再会できて前世のお話もできて楽しくなって話すぎてしまいましたね。」
    「ううん。楽しかった。結局思い出せなくてごめんね。」
    「別に構わない。また会って話せばいいだろう。」
    一那くんはそんなことを言いながらこちらを見た。
    「ほかの志献官もアンタに会いたがっている。イザヨイなんか鬱陶しいほどアンタの話を聴きたがっているから早く会ってくれ。」
    「そうですね。おれにも連絡がきてます。また会いましょう。」
    私のことをこんなに待っていてくれる人がこの世にいるのに私は全部忘れて今も思い出せていないのかと悔しい気持ちになったが、他の仲間たちに会うことで思い出せることもあるかもしれない。それにきっとその人たちは私が何も覚えていなくても歓迎して喜んでくれるだろう。だって、出会った時なにもわかっていなかった人を受け入れてくれた仲間たちなのだから。
    「ねぇ、明日とかは?早く会いたいな」
    私がそういうと二人は
    「相変わらず突然だな」
    「媒人さんらしくて皆さんが喜びそうですね」
    なんて言いながら
    「明日、新宿で。」
    と連絡をしていた。
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