一条×ジョイクルーモブその日は最悪だった。
ジョイクルーの店舗裏、従業員の休憩場所でもある場所で、私は電話先の相手にブチ切れていた。
「あ、そう。もういい。あんたみたいな根性無しとこの先付き合っていく必要が無くなってよかった。」
大学生時代から遠距離恋愛していた彼氏が、好きな人ができたと言ってきた。結婚しようと誓い合った相手だった。
「さよなら。」
電話を切って、はぁーーと深いため息をついた。
悲しみと共に怒りが込み上げてくる。
私の夢見た将来ってなんだったの?好きな人ができた?こっちはフリーターしながらコツコツ結婚資金貯めてたのに?
「あははっ。」
乾いた笑いが出る。
「つい寂しくて、わかるだろ…。」というなよなよした彼氏の声を思い出し、マグマが噴火するように私は声を上げていた。
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