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    さいとう

    イトアキの進捗とか勢いで書いたものとか
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    さいとう

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    イトアキ本しんちょく
    27000 プロットもうちょっと…?もういい?悩
    これは4日目の夜の二人

     その夜は、すこし早めに横になった。ごそごそと動くライトにふしぎそうにしていたアキラは、毛布の中で撫で上げた背中にぶるりと体を震わせた。
    「っ、ライトさん、まってくれ」
     ぐいと肩を掴んで離された。すなおに離れはしたが、手は背中に添えたままだ。まって、と言われて、肩をすくめる。
    「…甘やかしてくれるんだろう?」
     そう言えば、アキラが目を丸くする。それからくすくす笑った。
    「そういう意味じゃ、ないんだけれどな」
    「いやか?」
    「だめだよ、言っただろう?」
    「さわるだけでもだめか」
    「…そんな顔しても、」
     なんとか、会話ができる。アキラが声を抑えてくれているからかもしれない。小さな声と、不快な音は、重なってもそれほどざわつかない。それにゆっくりと話してくれる。ライトにわかるようにと、このたった数日で身につけたらしい話し方だ。
     それがうれしくて、頬を緩めたまま背中を撫でた。
    「あんたに、ふれたいだけだ」
    「………本当に?」
    「あぁ」
    「……最後まではぜったいになしだ」
    「当然だな」
     さすがにアイアンタスクの中で脱ぎ合う気はない。そう言って頷けば、ややしてアキラが表情を変える。しかたないなと、許す顔だ。
    「…服は着たままでいい。肌には直接さわらない。それでもだめか?」
     もうひと押ししようと、するりとアキラを抱きしめる。最近はずっと逆だったから、細いが骨ばった肩を掴むのも楽しい。
    「…ずるいなあ、その顔」
    「は、そうか?」
     あいにくいまおのれがどんな顔を晒しているかわからない。少し待てば、アキラの手がそっとライトの腕に置かれる。そろりとシャツの上から撫でてきて、ゆるゆると息を吐いた。
    「血が、のぼるのは、あまりよくないから、」
    「あぁ」
     興奮するなと言いたいのか。むずかしいが、そうしろというならそうしよう。キスはいいかと唇に触れれば、ふ、とアキラが笑う。
    「…あんまり、きもちよくしないでくれ」
    「………………あんたも相当ずるいな」
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    さいとう

    MAIKINGイトアキ
    1.5衣装のアキラくんがカジノのディーラーしてるところにライトさんがくる話 の2個目
    カジノがあるのはホテルの7階で、フロアを隅から隅まで使って展開していた。アキラはライトを改めて誘ってエレベーターへ向かう。カジノ専用になっていて、二階のロビーかさらに上階のレストランフロアにしか行けないものだ。
    「あんた、仕事抜けたのか?」「いや、上がったんだよ。もともと僕の契約は二十時までなんだ」
    いまは二十一時になろうという頃合いだった。ライトがゆるりと眉を上げる。「あなたとのゲームが楽しくてね。あ、残業も付くから安心してくれ」「…つまり、時間を忘れて楽しんでた、ってことか?」「ふ、そうなるね」「そりゃ嬉しいもんだ。俺も楽しかったからな」「それは、うん、あなた本当に楽しそうだった」
    エレベーターが止まった。十一階のフロアにはレストランが二軒と、バーが一軒ある。どれもパノラマ展望が売りで、もちろん味も良い。「料理の好みは?」「なんでも食うが、強いていうなら味は濃いほうがいいな」「お酒は飲まないんだったね。ならこっちにしようか」「ん、あんたに任せる」選んだ店に入りカードを見せた。カジノのスタッフだとわかると、店員があらかじめ押さえておいた席に案内してくれる。夜景が見られるテーブル席だ。ライトがちらりと外を見ている。高いところも大丈夫そうでよかったとその横顔に思った。細められた目は楽しそうだ。
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    さいとう

    MAIKINGイトアキ
    1.5衣装のアキラくんがカジノのディーラーしてるところにライトさんが来る話
    お上品なほうのカジノで雇われディーラーとしてルーレット台についてた1.5衣装のあきらくん、あまり見ない顔がいるなと気にしてたら目があって、(しまった、見過ぎた)ってなるんだけどとりあえず目細めてすいと逸らしておいたら、ルーレットが終わったあと別のテーブルに移動する時になぁって声掛けられて、
    「何でしょうか」「あんた、次はどこにつくんだ?」「――あちらです。お客様も挑戦されますか?」「ブラックジャックか。いいな、是非頼みたい」ではとテーブルに案内してカードを準備していたら、スツールに腰掛けた男がじいとこちらを見つめてくる。その目は賭け事の様子をうかがうものというよりも、興味や好奇心の類だろうか。カジノに合わないその雰囲気につい頬が緩みそうになる。「…カジノは初めてかい?」「あぁ。連れに誘われて来たが、ここはいいな」少しだけ砕けた口調にしても気にした様子はない、むしろその表情はうれしげだった。変わった男だと思ったが、こういった場に縁がないのなら仕方ないなとも思う。けれど、その仕草や気配が浮くというわけでもない。ここを知らぬくせに場慣れしているのだ。面白いなと思う。随分ひさしぶりに、アキラも興味を持った。カードを置いて、まだゲームを始めずにドリンクをうながす。「何か飲むかい」「酒はあんまりでな、何かあるか」「なら、カクテルテイストのジュースは?」「ん。甘いのがいい」その見た目で、とまた少し頬が緩んだ。背も高く、体格もいい。体のバランスも良くて、さっきから女性客がちらちらと彼を見ている。当の本人はそれらの秋波を歯牙にもかけないようで、サングラスの奥の目は楽しげにこちらだけを見ていた。
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