友達の部屋 十一月に入ったのに、今日は夏日だったから、暑かった。
朝メシ食べて、シャワー浴びて、パンいちでふらふらと寝室へ行って、なにか着ようと思ってたんやけど、急にめんどくさくなって、ぽすり、とベッドに横たわった。
陽平は、いなかった。
陽平は、台所にいた。
多分、朝メシの片づけをしたら、ベランダで煙草を喫う。
午前中にやらないといけないことを片付けて、午後から夜にかけて外出する予定だった。
来週、アメリカに、戻る。
この部屋にあるもろもろのものとか、引き上げたほうがええんやろけど、自分でも思わないうちに(もしくは、無意識に思ううちに)大量の私物があって。
家主である、陽平は頓着してないけど、きっとあいつの生活には必要のないものばかりで、でも嫌な顔をひとつしない。
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