少○の日の思○出パロ/ノトメリ客は夕方の散歩から帰って、私の書斎で私のそばに腰かけていた。昼間の明るさは消えうせようとしていた。窓の外には、 色あせた湖が、丘の多い岸に鋭く縁取られて、遠くかなたまで広がっていた。ちょうど、私の末の男の子が、おやすみを言ったところだったので、私たちは子供や幼い日の思い出について話し合った。
「子供ができてから、自分の幼年時代のいろいろの習慣や楽しみごとがまたよみがえってきまして。それどころか、一年前から、私はまた、チョウチョ集めをやっているんですよ。お目にかけましょうか。」と私は言った。
彼が見せてほしいと言ったので、私は収集の入っている軽い厚紙の箱を取りに行った。最初の箱を開けてみて、初めて、もうすっかり暗くなっているのに気づき、私はランプを取ってマッチを擦った。すると、たちまち外の景色は闇にしずんでしまい、窓いっぱいに不透明な青い夜色に閉ざされてしまった。
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