ウチトリオの世界観について。我が家のトリオは並行世界の存在でありながら同一の世界で活動している、ベースは同じでありながら全く別の個体なんです。
元々はそれぞれ別の並行世界で存在していたのですが、オレちゃんの「世界を渡る力」と、悪魔の「世界を覗く力」により、別の世界が一つに統合された結果、今に至ります。
と言うのも、私は世界って水の入ったビニール袋のようなものだと思っていて、悪魔がやる「世界を覗く」行為は、そのビニール袋に小さな穴を沢山空ける事で中を覗ける状態にしているのではないかなと。
世界には修正力がありますのでじきに穴は塞がれ修正されますが、「穴を空けた」事実は覆りません。
対して、オレちゃんの「世界を渡る」力は物質を世界間でやりとりする訳ですから、より大きな穴が必要になります。
とは言え、これも沢山空ける訳では無くオレちゃん一人が通過できる程度の穴が一つあれば良い訳ですから、これもじきに修正力により修正されます。
しかし、たまたまとは言えその二つが「同時に」起こってしまうと話が変わってくるんですね。
そもそも小さな穴が沢山空いていて強度が下がっているところに、少し大きめの穴を空けるとどうなるか。
針で穴を空けた水の入ったビニール袋に、いきなり鉛筆をブッ刺した訳です。
そりゃ、裂けますよね。
オレちゃんの空けた穴から悪魔の空けた穴へ、連鎖的に穴が一気に広がって中身がぶちまけられちゃったんですよ。
こうなると、世界の修正力でも元通りには出来ません。
でも「修正力」ってそもそも「世界を存続させようとする力」なので、何とかして世界を継続させようとします。
ビニール袋の中の水は、いわゆる「世界を構成する情報」つまりデータで出来ていて、これを元の形に戻して袋に詰めれば世界を継続させる事ができます。
でも肝心の袋は底抜けで使い物になりません。データも所々破損して修正不能です。
じゃあ、どうするか。
新しい袋とデータを用意すれば良い訳です。
で、その時「繋がっていた」オレちゃん世界と悪魔世界からデータを照合し、新しく大きな袋に水、つまりデータを移し替えた結果、おえちゃん世界をベースに二つの世界が統合され、トリオ世界軸が出来上がりました。
その際に色々影響はありましたが、それこそ修正力でどうとでも出来る範囲。誤差です。
本来居たはずの人が居なくなったり、逆に居なかった筈の人が増えたりしていますが、致命的なバグ、と言える程の影響は無く世界は修正されました。
さとしくんが双子になっちゃったり、魔界の鬼ときさらぎ駅の鬼で派閥があったりと、色々ごちゃまぜ闇鍋状態ですが、世界は変わらず周り続けます。
ただ、オレちゃんと悪魔がこの事に気付かない訳がなく。
「何かあった」事は察しが付きましたが、既に人々の認識が変わってる以上、何を探っても明確な証拠なんて出て来ませんし、全ては憶測の域を出ません。
全てを知っているのは、観測者である我々のみとなります。
後は、どんな運命のイタズラか、さとし君を介してオレちゃんと悪魔が出会い、さとし君の隣のクラスに通っている鹿江くんからおえちゃんの事を知り、現在のトリオになりました。
いやぁ、悪魔の力って怖いですねー(他人事)
と言う事で、トリオ世界観メモでした。