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    海賊サバナの小ネタ的な何か
    ユウくん連れて買い出しに行って暗に結婚したって嘘ほのめかせてあちこちでお祝いかすめ取るブッチと巻き込まれた上外堀を埋められるユウくん
    途中で始まって途中で終わる

    ##twst海賊パロ

    「こんちはーッス。はいこれ、いつものやつお願いするッス」
    「おやラギー。今日はえらくべっぴんさんを連れてるじゃないか」
     雑貨屋のおじさんが私を見て眉をあげた。ラギーさんからメモを受け取って、「もしかしてコレかい?」と小指を掲げる。慌てて否定しようとした私の肩をやにわにぐいっと抱き寄せ、ラギーさんが歯を見せて笑った。
    「そーそー。ついこないだ、ね」
    「おや本当かい? そりゃあおめでとう! 祝いの代わりに少しオマケしとくよ」
    「いいんスか! へへ、ありがとうございま~す!」
     鼻歌を口ずさみながら奥に引っ込んでいったおじさんの背中を見送り、ラギーさんがそっと耳打ちしてきた。
    「今日はそういうことで。口裏合わせといてね、ユウくん」
    「えっ! で、でもそんな、人を騙すなんて……」
    「じゃあ嘘でしたって言う? だいじょーぶ、ユウくんは黙って隣にいてくれたらいいんで」
     嘘をつくのは気が進まなかったけれど、今更撤回する勇気もなくて私はぐっと口を噤んだ。
     ラギーさんはシシッと海賊らしい悪い顔で笑って、ぽんぽんと私の頭を二度叩くように撫でた。
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    persona1icetwst

    DONE朝ラギ監♀🐆🌸
    結婚してるいちゃ→付き合ってるいちゃ→夢オチ(監自覚・ラ無自覚)の自分向け欲張りセット
    瞼の外が朝の光に満ちていた。
     意識が微睡みの淵から浮上する。身体を覆う暖かな重みに負けそうになる瞼を押し上げる。首を伸ばして窓の方を見やると、カーテンの隙間から差し込む日がいつもよりもだいぶ高い位置にあった。
     遅刻。その二文字が頭によぎり、一気に頭が覚醒する。慌てて時間を確認しようとベッドサイドのスマホに手を伸ばすと、後ろから伸びてきた左手にがしりと手首を掴まれた。
    「ユウくん…? まだ起きる時間じゃないッスよ」
    「わっ」
     同時にばさっと布団をかぶせられ、再びベッドの中に引きずり込まれる。ユウを捕らえた人物は背後から細身の体を抱きしめて、耳元に顔を埋めてシシッと笑った。
    「今日はずいぶん早起きッスね? いつもお寝坊さんなのに」
    「……ラギー先輩?」
    「ん、おはよーッス」
     気怠げなラギーの声は、いつもより少し低いように思えた。心の中で首を傾げながら、ユウは肩に回った腕を叩いて言った。
    「先輩、朝練間に合わないんじゃ…!?」
    「朝練? ユウくん寝ぼけてんスか? もうナイトレイブンカレッジは卒業したでしょ」
    「え……あれ、そう、だっけ…?」
     ラギーの言葉に記憶が揺さぶられる。まだ靄 4382