無配のやつ👼👿百合ちゅ〜〜〜〜してる話(一応りんばち)
がちゃ、と静まり返った暗い部屋のドアが開いた。そろり、と音を立てて部屋に入った男はそっと周りを見回し誰もないことを確認し大きく息を吐く。少し重い扉をゆっくりと、音を立てずに閉めるとさっきまで張り詰めていた空気が少し緩んだ気がした。
「はぁ〜よかった、あいつもう寝てるか」
「なにがよかったの?」
「うわ!起きてたの?!びっくりさせないでよもう」
「てかそうじゃないでしょ、どこ行ってたのこんな遅くまで」
ぱっと部屋が明るくなる。帰ってきた男の目の前にもう1人の住人が現れたのだ。
怒られている男は蜂楽廻、黒い羽根と同じ色の尻尾がトレードマークの悪魔だ。門限を破って帰宅した上に、行き先がバレると面倒なことになることがわかっていて誤魔化すように、バツが悪そうに笑っている。
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