やあ、ここは【相手は自分のどこが一番好きか当てるまで出られない部屋】だよ「ねえどこ?どこ?」
「うるさい」
「え〜!当てないと出られないんだよ〜?」
「いいから他の出口を探せ!」
「探せったって、この扉とお題の看板以外何もないじゃん」
「ぐ……」
「はいはい、じゃあ俺が先に答えるよ。まあこっちは簡単だよね『顔』でしょ」
「……」
「……」
「…………」
「……え、開かないじゃん」
「……………」
「え、なに、なになになに!?どういうこと!?ねえ!」
「うるさい!知るか!!」
「だって!え!?一番顔じゃないの!?ねえ!」
「だから知るか!!」
「甘露寺さんのことじゃん!」
「俺はなにも知らない!そんなの、この空間がそもそもおかしいんだ!」
「え〜〜〜〜〜………………………はあ……分かったよ。じゃあ次甘露寺さんがやって」
「な、なんでそうなるんだ」
「だって俺正解わかんなくなっちゃったし。早く出たいでしょ〜?」
「それは…………………そうだが………………」
「ほらね、さあ当ててみてよ。俺は甘露寺さんのどこが好きなんでしょう〜」
「お前が……俺の……」
「……」
「…………………………………体?」
「甘露寺さん俺のことなんだと思ってるの???」
「………筋肉?いや、胸筋か………?」
「ちょっと、どんどん部位指定になってってるよ!」
「…………………し、尻の……………………?」
「それで開いたら俺最低じゃん!」
「よく『いい体してるね』とか言って触ってくるだろう……」
「あれ?もしかして俺って最低?」
「………」
「そこで無言にならないで?泣いちゃうから」
「勝手に泣いてろ」