見習い騎士と見習い魔道士が出会う話未だ幼い見習い魔道士であるその少年には、小さな体には似合わぬ、壮大な夢があった。
“魔法を世界にとって良い事、人々を楽しませることだけに使えるようにして、世界中を笑顔で溢れさせたい”
世は国土問題、人種差別、資源不足、文化相違等の理由により、常に戦が耐えない。今も国同士が争って、人々の血は流れ続け、尊き命が奪われている。
魔法が発展しつつある時下。銃器、大砲、剣、弓等の古代から生まれし軍器に頼るだけではなく、新たに優秀な魔道士の養成に力を注いでいる。遠方から隙を見せずに、その魔法の完成度が高ければ高いほど、確実に、敵国兵を“滅ぼすことが出来る”からだ。
ルイは、幼いながらもそれを知っていた。魔法の習得は決して容易ではないが、その分強力で、手軽で、どんな用途にも扱える。
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