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    kei_tnprak

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    柳と許嫁(夢主)のtnprプラス小ネタ

    tnprプラスSSS(柳) 現代の大和撫子と言われている女子がうちのクラスにいる。容姿端麗で文武両道の彼女は家で茶道や華道、はては日本舞踊までやっているらしい。あくまで噂で聞いたことなので本当かどうか定かではないが、普段の学校での様子などをみていたらおそらく本当だろう。
    そんな彼女は当然のように大変モテるしよく告白もされているのだが、誰1人として彼女から色良い返事をもらえたことがない。
    しかしそれが何故なのか、俺は知っている。というか俺もその振られた中の1人であり、身をもって知らされたのだ。
    それは2週間ほど前のお昼休みだった。休憩が始まったのと同時に彼女を呼び出し震えそうになる声を何とか奮い立たせて、好きです!付き合ってください!と頭を全力で下げた。
    彼女は少し慌てたように、頭を上げてくださいって言ってくれたので言われた通りに顔を上げ彼女の方を見た。
    彼女は優しく微笑みかけてくれて、女神って本当に存在したんだなと少しおかしなことを俺は考えていたと思う。
    「ありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいです。」
    嬉しいですという言葉にもしかしてこれはもしかするのではないかと、心臓が五月蝿いくらいに音を立てる。
    「ですがごめんなさい。私にも大事な方がいるんです。」
    愛しさに満ちた表情でそう言う彼女を前に、膝から崩れ落ちそうになるのをなんとかとか耐えた俺を誰か褒めてほしい。
    今、幻聴でないなら彼女は大事な人がいると言った気がする。大事な人とはつまり…。
    「そ、れって、つまり…その、彼氏、です、か?」
    震える唇のせいでめちゃくちゃ吃りながら思わず敬語でそう聞くと、彼女は少し頬を赤く染めながら照れたような顔で衝撃的発言を放った。
    「許嫁様がいるんです。」
    一瞬言葉の意味が理解出来なかった俺は思考回路が事故りかける。
    いい、な、ずけ…いい、なずけ…いいなずけ…。
    「許嫁!!???」
    素っ頓狂な大きい声が出てしまったのはどうか許してほしい。許嫁ということはつまり、彼女とその相手が小さい頃に親同士が2人を結婚させようと約束したということ。このご時世でいまだにそういうものがあることに驚いた。
    だがこんなに可愛らしい反応をするくらいなのだから、親のことなど関係なく相手の事が本当に好きなのだろう。
    一体どんな人物なのか。きっと俺の知らない人なんだろうけど…。
    相手についてもう少し聞いてみようと思ったところで、彼女の後ろの校舎から人影がちらっと見えた気がしてつい視線をそちらへ向ける。
    俺の視線を追うように彼女も後ろを振り向けば、そこにはこの立海大で有名な人物の1人、テニス部の柳蓮二がいた。
    「蓮二さん!」
    駆け足で近寄った彼女が嬉しそうに柳の横に並ぶ。その顔は先程許嫁の話しをしていた時と同じ顔をしていることに俺は気付いてしまった。
    「すまない、いつもの場所になかなか来ないので何かあったのかと思ってな。」
    「ごめんなさい。少し遅れると言っておけばよかったですね。」
    「いや、何もなかったのなら問題ない。用事が済んだのなら行こう。」
    くるりとこちらを向いた彼女は俺にぺこりと頭を下げるてから再び柳の方へと視線を向けた。
    柳も彼女の肩に手を添えながら、優しい顔をしてさり気なく彼女の手荷物をもう片方の手で持つと、共に歩きだした。
    彼女が顔を前に向けた次の瞬間、柳が一瞬目をうっすらと開けてこちらを睨んだのはきっと気のせいではない。
    それで俺は全てを悟ったのだ。彼女の言っていた許嫁とはおそらく…。
    「あんなの勝てる要素ないだろ…。」
    お似合いすぎた2人の後ろ姿が見えなくなるまで、俺はその場からしばらく動けなかった。
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    CottonColon11

    DONEこちらはパロディボイスの発売が発表された時にした妄想ネタを、言い出しっぺの法則に則って書き上げたものです。
    つまりボイスは全く聞いていない状態で書き上げています。ボイスネタバレは全くないです。
    ※二次創作
    ※口調は雰囲気
    ※本家とは無関係です
    科学国出身の博士と魔法国出身の教授が、旅先で出会うはなし 高速電車で約五時間乗った先の異国は、祖国と比べて紙タバコへの規制が緩い。大きい駅とはいえ喫煙所が二つもあったのは私にとってはとても優しい。だが街中はやはりそうもいかないようで私が徒歩圏内で見つけたのはこのひさしの下しか見つけることはできなかった。

     尻のポケットに入れたタバコの箱とジッポを取り出す。タバコを一本歯で咥えて取り出して、箱をしまってからジッポを構える。……ザリ、と乾いた音が連続する。そろそろ限界だと知ってはいたが、遂に火がつかなくなってしまった。マッチでも100円ライターでもいいから持っていないかと懐を探るが気配は無い。バッグの底も漁ってみるが、駅前でもらったチラシといつのものか分からないハンカチ、そして最低限の現金しか入れていない財布があるだけだった。漏れる舌打ちを隠せない。
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