紹介状を手に🌹「こっちの道かな?」
❄️「おそらくもう少し先だと思う」
真斗とレンはとあるカフェへと向かっていった。スマホのマップにも載らない隠れ家的なカフェ。一日一組限定で、運良く二人で予約が取れた。
🌹「あの家じゃない?」
❄️「そのようだな」
🌹「だいたい予定通りの時間だね」
❄️「あぁ。それよりも良く取れたな」
🌹「たまたまね」
山道を走っていると見えてくる趣のある家。いわゆる古民家というやつだろう。本当は紹介制でトキヤから真斗とどうぞと言われたのだ。そのトキヤも音也と来たらしい。といっても店主が気に入らなければ予約は取れない。本当に限られた者しか行けないカフェらしい。家の前に車を止め、降りようとした時だった。
🌹「たまにはこんな旅も悪くないね」
スマホを使わず、あるのは先方から送られて来た手書きの地図のみ。二人でゆっくりと景色を見ながらの旅だった。
❄️「そうだな」
レンの言葉に真斗も静かに同意した。