レンが真斗に指輪をあげる話2触られている。最近のレンが真斗にしていたような触れ方で。きっと真斗が誰かに相談して、同じことをしたらどうだとか言われたのだろう。
❄️「おまえは本当は何がしたいんだ?」
そう聞かれて素直に答えられる訳がない。
🌹「うーん。何がしたいと聞かれると難しいかな」
❄️「難しい?」
🌹「オレの欲しい結果のためのプロセスだからね」
結果が何とは言わずにはぐらかす。もちろん真斗は納得していない。
***
🍙「レン」
🌹「セッシー?」
事務所に行くと、前からセシルが歩いて来た。
🍙「これからお仕事ですか?」
🌹「そうだよ。でもその前に来月のスケジュールの確認をしにね。それよりセッシーだね。聖川に入知恵したの」
🍙「バレていましたか」
🌹「たぶんそうかなって」
🍙「でもお陰で撹乱できたのではないですか?」
🌹「そんなに分かりやすかった?」
🍙「レンの真斗への眼差しがいつも以上に温かったので。それに少し緊張してる気がしていたので」
よく見ている。出会った時もそうだった。
🌹「あたり。けどしばらくは内緒ね」
🍙「もちろん!」
そういって二人は別れた。レンはセシルが小さい声でこう言っていたのは聞こえなかった。
🍙「必ず成功しますよ。ミューズのご加護が二人を包んでいるのだから」