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    case669

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    一応レオジャミの筈だけど頭のネジ全部外して読んでください

    ##レオジャミ

    『from:ジャミル

    レオナチャン、こんにちは✨😃❗
    オジサン、今日☀️は、とっても疲れちゃった😭☔💀💀レオナチャンの、エッチな💕おっぱい💕で癒されたいたいな、、、ナンチャッテ😘💕💕👍✨✨』

    またジャミルが変な知識をつけてきた。
    いや、電子機器に不馴れな中年男性の下心溢れるメッセージの再現が流行ったのは知っている。知ってはいるが誰だ常識人の皮を被った常識外れの文化で育った箱入り坊やに低俗な遊びを教えたのは。
    思い切りしかめ面をしてしまった自覚のある顔面を手で揉み解しながら、少し考えて返信ボタンを押す。

    『To:ジャミル

    親愛なるジャミルおじ様、本日もお役目ご苦労様でございますわよ。大変熱烈でお下品なメッセージ、嬉しく思いますけれども淑女たるわたくし、旦那様でもない殿方に触れさせるなんてはしたない真似をするような安い女ではありませんのよ。
    それとも、ジャミルおじ様がわたくしの白馬の王子様なのかしら?』

    どうせなら、と文字を打ってみたものの我ながら怖気立つ字面になってしまい、あとはボタン一つ押すだけで送信されるというのに指が動かない。
    だからといって、あの純粋培養の腹黒が珍しく俗世にかぶれた遊びを持ちかけて来たというのに応えてやれないのは心苦しい。いやそもそもこの文章は応えられているのだろうか。あれは罵詈雑言をお上品な口調にするから面白いのであって、余計な蛇足を付け加え過ぎたいいやもう送ってしまえ。全ての思考を放棄してぽちっとな。余計なことをしたせいで酷い疲労感に見回れてベッドに突っ伏す。返信が気になって右手にスマホを握り締めたまま離せないのが他人事のように笑えるが、口から出たのは深い溜め息だった。
    メッセージ一つ送るだけでこれだけ体力を消耗するなんてジャミルを口説いている時ですらなかったというのに何をしているのだろうと虚無感が足元に絡み付くのから必死で目を反らす。
    ぴろんと手の中でスマホが音を立てたのはすぐだった。反射的に画面を見るも薄目になってしまったのはじわじわと後悔の方が上回っていたからだ。

    『from:ジャミル

    レオナ💕チャン💕💕💕お返事ありがとうネ😆❤✨🙌🙌🙌オジサン、レオナ💕チャンがあんまりにも可愛いから、ついエッチな気分😍💕になっちゃうんだ、、、ゴメンネ🙏🙏🙏⤵️⤵️⤵️💦💦💦でも、もしかしたら、こんなオジサン💀👎✖✖でも、レオナ💕チャン💘💘💘の王子様🐴💏💍👑👑👑😚に、なれるのかナ、、、ナンチャッテ』

    もうお前はただナンチャッテと言いたいだけなのではと思いつつも口角が緩む。ただの茶番とは言えど、自分が何を言っているのか、この詰めが甘い熟慮の副寮長殿はわかっているのだろうか。

    『To:ジャミル

    わたくしその先は直接おじ様の声で聞きたいですわ。サバナクロー宮殿の最上階のお部屋で身体を清めてお待ちしていますの』

    さて、ジャミルはどう出るだろうか。ほとんど言質を取られているとわかっているのだろうか。未だにオジサンになりきった短い返信がすぐに戻ってきたのを確認してからレオナはベッドからのっそりと起き上がりバスルームへと向かう。
    白馬の王子様を待つ清楚なお嬢様は、まずは宣言通りに身を清めにシャワーを浴びなければならない。
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    😂😂😂😂😂😂😂😂👏💕💕😂💕💕💕💕💕💕💕💕💕💘😍💖😂☺☺❤
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    case669

    MEMO脱、兄レオしようと何かが足掻いてるメモらしい「あの人を止めない私の事、恨んでいるかしら」
    「それを言うならば俺の方だろう。憎く無いのか」
    「私はね、レオナ。貴方をどうやったらあの人の傍に生かさず殺さず留めて置けるか考えているような女よ」
    「は、何の為に」
    「あの人と、国の為に。ひいては私とチェカを守る為に。それ以外の理由があるかしら」
    「さすがはアイツを尻に敷いてる方だ。我が国は安泰だな」
    「貴方があの人の傍にいてくれるうちはね」
    「……」
    「……」
    「貴女は、あれの、何処に惚れて結婚したんだ」
    「……私、可愛い男の人が好きなの」
    「あれが……?」
    「男の人にはわからないかしら。素直で、一途で、いつも笑っていて。可愛いでしょう」
    「間抜けで思い込みが激しくて能天気なだけだろう」
    「そこが可愛いのよ」
    「はあ……」
    「貴方も、素直で、一途で、いつも笑ってはいないけれど……可愛いと思ってるわよ」
    「馬鹿にしてんのか」
    「愛しているのよ、家族として」
    「それはどうも」
    「だからね。……だから、もしも、本気で逃げ出したいと思ったのなら、私に相談して」
    「は?」
    「悪いようにはしないわ。……というよりも、私に心構えが欲しいだけね。きっと大 715

    case669

    MEMO黒峰さんの猫じゃみちゃんの絵から書いたカリジャミにゃあ。

    と、ジャミルが鳴いた。
    いつもひんやりとした眉毛をへにゃりと下げて、つり上がった目尻を垂れ下げて、いつもきりりと結ばれた唇をぱかりと大きく開けて、もう一度、にゃあ、と鳴いた。
    「じゃっ……じゃみ、ジャミルが可愛い!!!」
    カリムが思わず頬へと手を伸ばせば、避けるどころか自ら近付いてすりすりと頬擦りされた。更にはそのままカリムの足の上に我が物顔で乗り上がって座り、ちょん、と鼻先が触れあう。思ったよりも重くて足が痛い。けれど、今まで見たことも無いくらいに蕩けきったご満悦な顔をしているジャミルを見てしまっては文句なんて言えようも無かった。
    「……ジャミル?」
    「なあう」
    名前を呼べばふにゃふにゃの笑顔でジャミルが答える。なあに?とでも言ってるような顔でこてりと首が傾き、ぴるぴると頭に生えた猫耳が震えていた。
    ジャミルが可愛い。
    いやいつもの姿だって十分可愛いのだけれど、それはそれとしてジャミルが可愛い。
    感極まって思わず唇を重ねようと近付けるも、ぐいっと二つのぐーにした手で思い切り顔を押し退けられてしまった。
    「ふなぁーあ」
    やーだね、とでも言っている、ような。思わぬ抵抗を受けて 1203