忘れない味いろいろな書類や服が乱雑に置かれている、けして綺麗とは言えない部屋のテーブルに置かれた白くて小さな箱は異彩を放っていた。
僅かに香ってくるのはロキが好きな「甘いもの」の匂いだった。

毎朝の日課になっているボイトレを終えた後、マネージャーが用事があるからと出かけ帰ってきたのはもう日が暮れかけた頃だった。
どこに行ったのかと聞くロキに渡されたのが件の箱だ。

着替えを覚ませラフな格好になったマネージャーが箱の上部を開けると三角の何かが二つ入っている。
物体は白いものに覆われていて上には木の実・・・イチゴがひとつ乗っていた。
「ほんとはホールにしたかったんだけど・・・意外と高くてさ〜・・・」
隙間には折った紙が差し込まれており、運搬の際に寄ったり潰れてしまわないようになっているらしい。

（钻A/御泽）秘密指导*金主约稿
*兽人，abo，双a，原著背景，狐狸御幸和柴犬荣纯，有强制，调教情节
*ooc且雷且俗，凭照记忆的一些剧情相关不太准确，私设多

“哈啾——”
一声响亮的喷嚏声响在泽村宅中。
“不愧是荣纯啊，果然声音很大。”男人欣赏般点头，“所以呢，你为什么突然请假跑回来了？”
泽村荣纯的父亲看着把头埋在小桌上不愿抬头的儿子问道。
“奇怪，有人在背后骂我吗？”泽村荣纯左右而言他，没有正面回答自己父亲的问题。
“你别把话题转开，现在天气还那么热，你为什么把冬天的外套都拿出来了？”
“因为我冷啊！”泽村荣纯理直气壮地吼道。
“你汗水都流满脸了！”
“我是身体里面冷！”
“荣纯是不是生病了？”较为温柔的母亲问道，“突然一声不吭地从东京跑回来，把我们都吓到了。”