🎈が🌟を甘やかそうとするだけ 司くんは、僕のことを甘やかしすぎだと思う。
僕の隣で、野菜サンドを頬張る司くんを横目に、彼の言動を思い返す。僕が学校で爆発をさせて先生に追いかけられる時も、一緒になって追いかけられてくれる。ファミレスで、ハンバーグに付いている野菜を渋々ではあるけれど食べてくれる。徹夜をして眠い時、膝を貸してくれたり、眠るまで背中をぽんぽんと優しく叩いてくれたり。意味もなく甘えたくなって台本を読んでいる司くんに寄りかかったら、台本から手を離して僕をぎゅっと抱きしめ、可愛いなと頭を撫でてきたり。恋人としての営みの最中だって、何かと甘やかされてばかりだ。
一緒に過ごす時間が増えるにつれ、僕自身、甘やかされる様に振る舞っている節もあるけれど……それにしても……。
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