リスト○ッターフーゴ雨の日…気分がものすごく落ちこむ…
天気うつというものか…
いつものように一本いこうかな…
カッターナイフを取り出し、手首に当てようとした所で叫び声が聞こえた
「オイ何してるんだ?!」
持っていたカッターナイフの手を思いきりはたかれた。
ここの家主イルーゾォがいつのまにか帰ってきたようだ。
肩で息をしていて良かった間に合った、というような顔をしている。
多分勘違いをしているな…と思っていたら急に抱きしめられた。
「お前が死ぬほどに思い詰めてたなんて…気づかなくて悪かったな。俺フーゴが死んだら嫌だよ…」
普段は自分のことを好きかどうかわからない態度をとるし言葉にもしてくれないイルーゾォがそんな風に思ってくれてたとは…抱きしめられて顔が見えないのをいい事に自然と頬が緩んでしまった。
イルーゾォは勘違いをしているが都合がいいので黙っておこう。
しれっと「うん…」と返事をしておく。
日常で嫌な事があると一本いってしまうのは僕の癖だ。今更止められないので今度は隠れてしなければ。
でも今回は嬉しい誤算だったな。
もっと僕のことに関心が向けばいいのに。