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    すすき

    ミスブラ(ブ受)

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    すすき

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    【ミスブラ/海賊】
    ブ受マンスリー11月お題「日誌」

    航海日誌を書いてるブラッドリーを真似するけど結局飽きてブラッドリーにちょっかいかけるミスラの話。

    以前書いた話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19613426)と同じ設定で書いたつもりですが、ただのイチャイチャ両思いミスブラになってしまった

    ペンが踊るように紙の上を走っている。よくそんなに書くことがあるなとミスラは思うが、ずいぶん大切な物らしい。航海日誌と言ったか。船に乗るものは全員書くものらしい。ミスラはブラッドリーがこうして書いているのを見るまで知らなかったが。そう告げるとブラッドリーは目を細めて、それはそうだろうなと言うだけだった。その時を思い出して少しむかっとする。
    放置されていたペンを一つ手に取り、そこらへんに置かれた紙を引き寄せた。航海していた時間はミスラの方が長いのだ。日誌を書くのならブラッドリーより上手く書けるに決まっている。
    ブラッドリーはちらりとこっちを見たが何も言わなかったので使ってもいいだろう。だめだと言われたところで聞く気はなかったが。
    何も書いていない紙に、ブラッドリーがしている通りに日付を記入する。それからサイン。その次の数字の羅列には興味がわかなかったので書くのはやめた。紙にはまだまだ余白が残っている。日付を書いたということは今日の事を記入すればいいんだろう。少し考えて、そういえば何とかという有名らしい海賊と戦ったなと思い出す。勿論勝ったのはミスラだ。有名だと言う割には弱かった。そう記入しておく。
    紙にはまだ余裕がある。
    そういえばブラッドリーの方はどうなのかと覗き込む。さっきまで書いていた紙を書き終えて、次を取り出したところだった。まだインクが乾ききっていない紙を持ち上げる。中にはびっしりとよくわからないことが書きつけてあった。意味を理解する気はないが、ブラッドリーらしいこの字は悪くないなと思う。これも書いておいた。半分くらいまで紙が埋まる。ああ、これはいいかもしれない。
    紙から目を離して、目を伏せるブラッドリーの横顔を眺めた。いつもと変わらない。それにブラッドリーは目の前に立つ方が顔が良く見える。近づいたときに満足そうに眼を細める仕草だとか、楽しそうに笑う口元だとか。そう書いておく。
    そういえば、今日の海賊が持っていたお宝の中にブラッドリーの瞳の色によく似た宝石があったような気がする。あとは、珍しい酒もあったと言っていた。これも書いておく。
    宴の時にはずいぶん機嫌良さそうに酒を飲んでいたし、いつも以上によく喋っていた。宴が終わった今も、欠けた耳がほんのり赤く染まっている。書く前に、気になって手を伸ばした。耳たぶに触れると、こら、と咎めるような声が飛んでくる。
    「悪戯すんなっつったろ」
    「はあ。してませんけど」
    「だったら、この手は何だよ」
    「気になったので」
    欠けた部分をなぞり、耳とは違って赤くなっていない頬を撫で、首筋まで移動する。ブラッドリーの肩が小さく震えて、手を掴まれた。大人しくしとけと言われて、そういえばさっきも同じことを言っていたなと思い出す。もう十分、大人しくしていたことも。
    「もう、よくないですか」
    項を掴んで引き寄せる。唇に噛みついて舌で咥内を探ると、ブラッドリーの方が大人しくなった。少しおかしくなって小さく笑う。ペンを机の上に放り投げ、肩を掴んでベッドに引きずり込む。丸くなった目が良く見えて、やっぱり目の前にいる方がいいなと思った。
    「今度はあなたの番でしょう」
    何か言いかけた唇をまた塞いでやった。
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    すすき

    DOODLE【ミスブラ+オエ/魔法舎】賢者視点
    ミスブラ職人オーエンの話
    ……にしたかったんだけど、これであってるか分かんなくなってきたやつ。
    ここまで長くなるとは思わなかった
    窓の外には厄災が輝いている。美しい夜空をぼんやり眺め、はっと我に返って賢者は慌てて足を踏み出した。もうずいぶん遅い時間だ。
    賢者の書を書き進めることに集中していたせいか、それとも昼間の依頼での魔法使いたちの活躍を思い出していたせいか。すっかり夜も更けた今になっても眠気はやってきていなかった。まだまだ起きていられそうだが、これ以上は明日に差し支えそうだ。キッチンでホットミルクでも飲んで寝てしまおうと部屋を抜け出したところだった。
    しんと静まり返った廊下に賢者の足音だけが響く。同じフロアの魔法使いたちは早寝が得意な方だ。起こさないように足音を殺して階段を下りた。キッチンを目指す。
    「……あれ?」
    こんな時間までキッチンに明かりがともっているのは珍しいことじゃないが、その明かりが届かない廊下の片隅に立つ後ろ姿はあまり見たことがなかった。いつもなら、キッチンで甘いものを強請っているか、探しているかしているのに。もしかしたら厄災の傷だろうかとそっと背後に歩み寄った。
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