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    amaama1205

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    amaama1205

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    旧題:ミレニアム女子会で針の筵にされるズゴッk…アスランの話

    アス→→→→→←←←←←←←キラ
    TS准将+体だけの関係をだらだらと続けている准将をどうにかしないといけないという使命感に目覚めるルナマリア、アグネス、ヒルダ計4名の女子会という謎軸。
    (准将は最高のコーディネイターたる遺伝子を遺したくないという設定ですが作者の私は准将妊娠しろって思ってます)

    一佐と准将いっそ早く結婚しろ「隊長ってアスランと結婚しないんですか?」
    意を決したように切り出したルナマリアの言葉に、キラはことりと首を傾げた。世界平和監視機構コンパスの主力艦ミレニアム。クルーが休憩に使用するラウンジに集まっていたのは女性モビルスーツパイロット達だった。准将、総指揮官、そしてヤマト隊隊長であるキラと、ヤマト隊所属のルナマリア、アグネス。そしてハーケン隊の紅一点ヒルダ。定期的に女子会と称して開催されるその集まりは元々ワーカホリックであるキラを諌める為にコンパス総裁ラクス・クラインが指示して定例化させたものだ。議題は持ち回り制で、プラントに新しくオープンしたカフェやら新発売のコスメの使用感やらと様々だが、この日はどうやら色恋らしい、とキラはコーヒーの注がれたマグカップを傾けながら問い返す。
    「アスラン?」
    「ええ」
    「しないよ?」
    急にどうしたの、と苦笑したキラに驚いたのはルナマリアだけではなかった。どうしたも何も、ねぇ?とアグネスとヒルダは顔を見合わせている。
    「そもそも僕、アスランと付き合ってすらいないし」
    「……え?嘘ですよね、隊長」
    「こんな事で嘘ついたって仕方ないじゃない」
    「で、でも……こんな事言っていいか分からないんですけど……隊長ってアスランとセックスしてますよね?」
    「え、何で知ってるの?」
    アグネス曰く、何やかんやと理由をつけてミレニアムに顔を出す件の男が必ず夜はキラの部屋に入り浸り、翌日にはキラと同じシャンプーの香りを纏って去っていくのはクルー達の間では周知の事実らしい。あちゃー、とキラは流石に気まずげな顔を浮かべた。
    「気付かないのなんてあの山猿くらいじゃないです?」
    「アグネス……アンタいい加減シンのこと山猿って呼ぶのやめなさいよ」
    「いいじゃない、山猿は山猿だもの」
    「アンタ達、坊主の話してる場合じゃないだろう」
    ヒルダの指摘にそれもそうだと我に返ったルナマリアとアグネスを見て、何だかんだ仲良いよねぇとキラは微笑む。
    「僕も、まぁこんな事言っていいのか分からないんだけど……アスランとはずっと体だけの関係なんだ」
    「ず、ずっと……?」
    「うん。それこそ第一次大戦の頃からかなぁ」
    「ア、アスラン最低!」
    「え?なんで?」
    「だってアスランってオーブのアスハ代表との噂だってあるじゃないですか!」
    「あー……」
    「やっぱり最低じゃない!」
    アグネスがまるで悲鳴を上げるように叫んだ瞬間、ラウンジのドアがシュンと音を立ててスライドした。
    「誰が最低だって?」
    突如割って入ったのは普段ターミナルの諜報員として世界各国を廻っているはずのアスラン・ザラ。今回の議題のもう一人の当事者とも言うべき男だ。まるで狙い済ましたかのような恐ろしいタイミングで乱入してくる彼にキラ以外の女性陣は盗聴の可能性を本気で心配した。目下、最も怪しいのはキラの肩の上で一見可愛らしく小首を傾げているロボット鳥である。
    「あ、アスラン。来てたんだ?」
    「1530に調査報告書を持ってくるって連絡しておいただろう」
    「そういえばそうだったかも」
    「それとキラ、お前な……ああいう事をあっけらかんと吹聴するんじゃない」
    「ああいうこと……あ、体だけの関係ってやつ?だって本当のことだし」
    もうバレてるなら今更嘘ついて隠したってしかたないでしょ、とキラは些事のような扱いでマグカップを手に取る。しかしそれを見咎めたアスランがすかさずマグカップを奪った。ブラックは胃が荒れるからやめろと言っただろうと代わりの飲料ボトルを手渡す甲斐甲斐しさまで見せている。
    これで付き合っていないなんてやはり無理な話では?とアグネスがアスランを睨む。アスランにしてみればかつて同じ戦場にいたルナマリアやヒルダはともかくとしてあまり親交のないアグネスからの批判的な視線に困惑し、その眉間に訝しげな皺を刻んだ。
    「アスラン、ここ今男子禁制なんで」
    このままでは女子会どころではない、と先陣を切ったのはルナマリアだった。
    「は?」
    「そうよ、出ていってもらっていいですか、ザラ一佐」
    「待て、俺はキラに用が……」
    「いいからさっさと出ていきな」
    ルナマリアに続いてアグネス、ヒルダにも順に邪険に扱われ困惑した様子で立ち尽くしたアスランを見かねて、キラが手招きをする。歩み寄ったアスランの手のひらに乗せられたのは小さいスティック型のキーだった。
    「もう少しで休憩終わるから、僕の部屋で待ってて」
    「……分かった」
    キラの執務室兼私室は、セキュリティの観点からキラ不在時の他者の入室が一切出来ないようになっている。スペアキーはミレニアム艦長であるアレクセイ・コノエしか所持しておらず、キーを用いない解錠はコンパス総裁であるラクスの承認によってのみ可能となる。キラがアスランに手渡したのは正にそのキーで、受け取ったアスランは渋々といった様子でラウンジを後にした。
    「隊長ってば!そうやって甘やかすからあの男が付け上がるんです!」
    「アグネス……君結構アスランのこと気にしてなかった?」
    「そりゃ顔良し家柄良し軍人としての評価良しの優良物件だと思ってましたけど、クズ男ってことがこの場で判明したので」
    「アスランは全然クズなんかじゃないよ、寧ろ優しいし……というか僕も流石に双子の姉に対して不義理を働くなんてできないし」
    明確な表現を避けているものの、それはつまりキラがアスランと体の関係を持つ事には何の後ろめたさもないということだ。姉との噂はあくまで噂でしかなく、実際より親密な関係を築いているのは妹の方。そう心のノートにメモをしたアグネスは、ラクスから差し入れられた高級なチョコレートを摘んでキラに手渡した。キラには強制的に食べさせてくださいね、というのが総裁から直々に下った命令である。
    「じゃあやっぱり好きだからセックスしてるんですか?」
    アグネスの問いに、チョコレートを口に入れて転がしながらうーんと唸ってキラは首を傾げ思案する。
    「そういうのとはやっぱり違うかな。セックスって程よく疲れるし、面倒くさいことも考えなくてよくなるし、発散にはちょうどいいかなぁって。あとアスランならちゃんと避妊してくれるし」
    「ええ……意外……」
    「……君達のアスランのイメージってどうなってるの?」
    「いつまで経っても決定打を出さない割に既成事実をちゃっかり作って外堀から埋めてくような……」
    「酷いね……でもアグネスの言う通りアスランって育ちはいいからちゃんとそういうとこは紳士的だよ?僕が子供とか欲しくないってちゃんと分かってくれてるし、無理強いもしないし」
    「欲しくないんですか?」
    「うん」
    君達も食べなよとチョコレートを配りながらキラは苦笑を浮かべた。どこか寂しげというか、諦めを含んだような表情にルナマリアは無性に泣きたくなった。
    「アスランにはね、普通の家庭を持ってほしいんだ。好きな人と結婚して、子供作って……セックスしてるくらいだし僕のことを嫌いってわけじゃないとは思うけど、どの道僕は彼に『普通』をあげられないから」
    「隊長……」
    「じゃあ僕そろそろ行くね」
    おやつちゃんと食べ切ってね、と言い残し席を立ったキラはそのままラウンジを出て行った。軍人、ひいては准将という高い地位を持つにしては酷く頼りない、折れそうな後ろ姿を目で追ったルナマリアは、残されたチョコレートを口に含む。甘いはずのそれがどこかほろ苦く感じて、思わずため息が漏れた。
    「なんか、さ」
    「何よ」
    「隊長には幸せになってほしいんだけど、どうしたらいいかしら」
    「隊長の言う『普通』が何なのか解らない時点で私達詰んでない?」
    アグネスの語気は素っ気ないようだが、表情はルナマリアと同じくらい沈んでいる。見かねたヒルダが二人の頭を撫でた。
    「アスランを焚き付けてやるしかないんじゃないか?」
    「そもそも相手ってアスランでいいんですかね」
    「ありゃどう見たってそうだろ?」
    「やっぱり?」
    アスランがキラへ向ける眼差しは疑いようがない。そしてそれと同じかそれ以上に。三人が同じ意見に行き着き、三人同時にため息が漏れる。
    「もうどうしたらいいか分かんないから、私次の休みに隊長の下着買いに行くわ」
    「ルナマリア、アンタね……私も付き合うわ」
    「アスランをコロす下着選んでやんな」
    一佐と准将いっそ早く結婚しろ同盟は、当人達の預かり知らぬところで発足の日を迎えたのである。

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    Replies from the creator

    amaama1205

    DONEゆき太さん(@watari_yu)から指定いただきました!
    本当はDT攻め×ビッチ受けが癖なんですが指定が無印軸だったのであんないたいけな少尉をビッチにするのが心苦しくなりビッチ成分は控えめにしてます(当社比)
    キラがアルテミスでモブレされたのは史実だってどこかで見た気がしたので一応裏設定として存在してます。攻めに捧げたくて大切にとっておいた純潔をモブに奪われ自棄になって性に奔放になる受け好き…
    性癖パネル④ DTの攻め(無印軸♀)キラは女性としての自覚が圧倒的に足りていない、とアスランは漏れそうになる溜息をどうにか飲み込んで、無機質な白い天井をぼんやりと眺めている。目指す世界の違いからザフトを離反し元は敵艦であったアークエンジェルに合流したアスランは、割り当てられた部屋のベッドに体を横たえたままそのあまりの居心地の悪さに身動ぎ一つ取れないでいた。おかしい、これは俺のベッドなのに、と壁側に追いやられ体の左半分を壁に押し付けるような体勢に嘆いてみても状況に変化がみられるわけではない。それもこれも然も当然といった顔で部屋に押しかけ、ただでさえ狭いベッドの半分を占拠している幼馴染のせいでしかないのだが、睨みつけようにもその当人があまりに無防備な状態で隣にいるのでアスランは一切の抵抗を封じられているのだ。うっかり視線でも向けようものなら半袖のティーシャツの襟ぐりから何が見えるだとか、ショートパンツからすらりと伸びる何が見えるだとか、視界に入れるのも憚られる生身があるのだから仕方ない。その刺激の強さに目を背けるしかないアスランは、いくら幼馴染といえど紛うことなき女性の体に対する耐性を全くと言っていい程持ち合わせていなかった。
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    amaama1205

    DONEmaoさん(@mao28207205)さんから指定いただきました!
    前にキラが記憶喪失になったらみたいなアンケ取ったくせに何故か今回はアスランが記憶喪失です。キラだけを都合よく忘れてます。いつものようにふわっと読んでください。

    多分この後「馬鹿お前なんで隠してた!」ってカガリお姉様に殴られて記憶が戻る。
    性癖パネル⑦ 記憶喪失(自由後)アスランが任務中に怪我を負ってオーブに帰還を余儀なくされたという連絡がキラの元に届いたのは、事が起こって既に一ヶ月以上が経過してからだった。アスランとかねてから恋人関係にあったキラは彼と定期的に連絡を取りあってはいたものの、諜報活動が主立った職務であるアスランは潜入任務も多く、自由に連絡が付かないこともままあった。だからこそキラはアスランとの連絡が途絶えた原因が怪我であるなど夢にも思わず、任務で忙しいのだと信じて疑わなかったのだ。

    全身の血の気が引く思いでキラはミレニアムの艦長であるコノエにモビルスーツの発進許可を申請した。准将位に就いているキラは形式上艦長であるコノエに発進許可を申請するものの本来は独自の権限を行使する事も可能であったが、現在はファウンデーションの事件の混乱もあってコンパス総裁であるラクスはオーブで隠遁生活を送り、キラはミレニアムに詰めてはいるものの准将としてではなく一整備クルーとして作業を手伝っているという状況下にある。旗艦を離れる事自体に問題は然程無いが、キラの愛機には完全に世界からのマイナスイメージが付きまとっている為フリーダムを利用しての地球降下は実質不可能、けれどプラント発オーブ行きの民間シャトルのこの日の最終便は既に出発している。つまりキラが今すぐオーブに向けて降下する為にはミレニアムに格納されている他のモビルスーツに搭乗しての降下しか選択肢がなく、流石にあくまで私用の域にある理由で好きに扱う訳にはいかなかった。アスランの負傷から既に一ヶ月以上が経過し今すぐどうという事がないというのは頭では理解していても、それでも居てもたってもいられないというのがキラの本心であり、その訴えを一身に受けたのがコノエという構図となったのである。
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