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    C7lE1o

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    C7lE1o

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    :名無しの審神者

    おれ学業の傍ら本丸運営してる審神者
    篭手だけ通常ドロップで来てくれたんだけど、その後学業が忙しくて
    中々里に出れなくて江が篭手ひとりだった時期が結構続いてたんだけど、
    この前の里でようやっと篭手以外の江を一斉に顕現できたんだけど
    ひとりの期間が長かったせいか、このままずっとひとりなのかもって思わせちゃってたみたいで
    里から連れ帰ってきてくれた時は普通だったのに、
    稲葉さんまで到達した日の夜に江の歓迎会してたら、
    おれの隣で飲んでた篭手がちょっとお酒に酔いつつ、ほんとうによかった、ありがとうございます、ってぽつぽついってくれてたんだけど、急に黙っちゃったのね
    寝ちゃったのかとおもって隣を見たら篭手は起きてて、でもその日一番ふわふわした雰囲気で
    「みなさんとてもいいひとたちで、たくさんやさしくしていただいだけど、ごうのめんばあがきてくれて、ほんとうにうれしい。ずっとずっと、あいたかったんだ」

    ぽろって涙をこぼしながら言ったんだ
    こての涙をみて「おれもだよ!!中々お迎えできなくてごめん!」って謝ろうとしたんだけど、なんか気づいたら仰向けになって寝っ転がってたんだよね

    何だなんだと思ったら、江のものたちが一斉に篭手にかけよるって抱きしめようとしている姿が目に入った。
    ぎゅうぎゅうに抱きつかれてちょっと心配になったけど、篭手も泣きながらも楽しそうだったからいいやって


    :名無しの審神者

    良かったなこてち……


    :名無しの審神者

    ちなみに江が顕現して1週間経つけどその間主は
    声は聞こえるんだけど篭手の姿は視認できてないです


    :名無しの審神者

    ウォール江が築かれててわろた

    :名無しの審神者

    でも楽しそうにしてるらしいからいいの
    本当なの
    泣いてないから

    :名無しの審神者

    泣くなよ……


    :名無しの審神者

    楽しそうにしてるっていう情報すら伝え聞いたことっぽくて笑う


    :しゅう君審神者

    桑「雲くん?大丈夫?」
    篭「ほ、本当に無理なさらないでくださいね……!?」
    稲「……無理、というか、我の耳にはすすり泣いているように聞こえるが」

    稲さんがそういった瞬間さっきまで賑やかだった電話のむこうが静まり返った
    と思ったら、すぐにその倍騒がしくなった


    雨「雲さん?泣いているのですか?」
    豊「誰にやられた?」
    桑「落ち着いて、先走るのは良くないよお」
    篭「あわわわ」
    松「まさかとは思うけど、燭台切と大倶利伽羅になにか言われたのかな?」
    鶴「おいおい、うちのみつ坊とから坊がそんな事するわけねえだろ?」
    貞「でもそうなると消去法で…………主…………?」

    俺「!??!??!?!?!」


    :名無しの審神者

    ごめん笑ったwww

    :名無しの審神者

    消去法で疑われるのめちゃくちゃ笑うwwww


    :しゅう君審神者

    必死に顔を横に振って(当たり前だけど雨さん達には見えてない)否定する俺と、
    電話の向こう側から溢れる心配の声に
    雲さんはふは、ってちょっとだけ笑ってくれた

    雲「……主じゃないよ。ちょっと、びっくりすることがあって、弱気になっちゃった。情けないや」
    雨「雲さん、それは」
    雲「雨さん」

    雲さんは雨さんの言葉を遮って、俺をまっすぐ見つめて深呼吸した

    雲「心配かけてごめんね。でも、俺にできるだけの事はするつもり。
    俺だって、主の刀だから」

    惚れた


    :名無しの審神者

    キュウウウウウウウウン


    :名無しの審神者

    ほ、惚れてまうやろーーーーー!!!!!


    :名無しの審神者

    隣で近侍の豊前にいが「よく言った!」って爆裂イケメンスマイルかまして主は四散した


    :名無しの審神者

    笑うな惚れる(真顔)


    :名無しの審神者

    近侍の日光さんがすごい形相で画面睨みつけてるからビビリ散らかしながら事情聞いたら
    「他本丸の刀剣男士とは言え称えるべき言葉だ」的な称賛の眼差しだったらしい
    ごめんね主勘違いしてちょっと思考に対して眼差しが任侠すぎたわ

    :名無しの審神者

    任侠すぎる眼差しわろたwwww


    :しゅう君審神者

    雲「唐揚げ、丸々一皿じゃなくて大丈夫だから、残しておいてほしいな。……それじゃ」

    そう言った雲さんは、今度は雨さんがなにか言う前に通話を切った
    そのまま電源を落として端末をズボンのポケットに押し込んだ後
    欠片を包んだジャケットをぎゅ、って抱きしめた

    雲「……帰らなきゃね」

    小さな小さなだったけど、しっかり俺に届いたよ


    :名無しの審神者




    :名無しの審神者

    江……

    :名無しの審神者

    その本丸で一体なにがあったんだろなあ……


    :名無しの審神者

    そういや、燭台切が
    「ここは自分たちの本丸じゃない」
    って断言してたけど、
    なにか分かったのか?


    :しゅう君審神者


    雨さんたちの通話のあと、俺も気になって聞いたんだ
    俺たちはかかってきた電話で確信が持てたけど、みっちゃんはその前に分かってたみたいだから


    光「今から説明するのは、僕達もまだよく分かっていない事だ。推測も多く含むけど、まず聞いてくれると嬉しいな」

    俺と雲さんがうなずくと、みっちゃんが話し始めた


    光「まず、部屋に踏み込んだ直後、物凄い頭痛とめまいがしたんだ。思わず膝を着いてしまったんだけど、少し落ち着いて顔を上げたら、沢山の刀剣男士の姿がそこにはあった」


    :名無しの審神者



    :名無しの審神者

    沢山の……って、折れた状態の男士の事?


    :名無しの審神者

    いや、それなら「姿」とは言わないんじゃないかな?
    分からんけど


    :しゅう君審神者


    ≫俺も気になって聞いた

    俺「姿……?って、ここで折れてる刀達の事?」
    光「まあ、そうとも言うかな。
    正確には、折れる前の姿、なんだけど、
    ……大勢の刀剣男士が、激しく戦っている姿が、半透明で映し出されていたんだ。
    映像を見ているみたいだ、って言えば伝わるかな」


    :名無しの審神者

    あ、あー……なるほど……?


    :名無しの審神者

    なんとなく、ふわっと……


    :しゅう君審神者

    ポ○モンの映画見た事ある人は、波導の勇者に出てきた
    なんだっけ
    記憶の花?みたいな名前だったと思うんだけど
    あれを想像してもらえたらわかりやすいと思う


    :名無しの審神者

    なるほど理解した


    :名無しの審神者

    つまり光忠には過去に起きた出来事が視えたって事だな


    :名無しの審神者

    なるほど!


    :しゅう君審神者

    そうそう!それ!他の例え方はちょっと今は思いつかないやごめん

    俺「……それは、過去にこの場所で起きた事……って事?」
    光忠「うん、少なくとも僕はそう思ったよ。でも雲くんには視えてないみたいだった」
    雲「え、うん、なにも視えなかったよ……雨さんの、江のみんなの匂いを辿るのに必死だったからかもしれないけど……」
    伽「……だとしても、視界に戦っている刀剣男士が映れば気がつくだろう」
    雲「……そりゃあ、流石に」
    光「それにね、実は今も視えているんだ。戦って、次々に折れていく刀剣男士の姿が」


    :名無しの審神者

    えっ

    :名無しの審神者

    それは

    :名無しの審神者

    それ光忠きっっついな……


    :名無しの審神者

    そんなのがずっと視えてたら発狂しそうだわ……


    :しゅう君審神者

    言葉を失ったよね
    雲さんが電話を受けてる間もずっと、みっちゃんには視えてたんだ


    ここから多分核心か、それの何歩か手前に迫る話だと個人的に感じたから、
    ωさん、他の人達も、なにか知ってる事とか心当たりとかあったら書き込んで欲しい


    :名無しの審神者

    おお!!


    :名無しの審神者

    よっしゃまかせろ!!


    :ω審神者

    当然


    :名無しの審神者

    よしじゃあ話に集中する為に一旦ギャラリーは黙っとくか


    :しゅう君審神者

    ありがとう


    俺「……」
    さあ、って、血の気が引いていくのが自分でも分かった


    雲「……それ、って、敵の姿も視えてる、って事だよね?
    ……だったら、教えてよ。どんな奴?普通の遡行軍?それとも他の『なにか』?誰が、何が、ここを……みんなをこんなふうにしたの」

    しばらくの沈黙の後、雲さんがみっちゃんに訪ねた
    最後のほうは消え入りそうな声で、ジャケットを抱きしめる腕に力が籠もったのが分かった

    光「……敵……時間遡行軍の姿は見当たらなかったよ」
    俺「え?そしたらやっぱり、なにか他の怪異的な……?」
    光「……そう、だと思いたいな」

    光「敵の姿は無かった。彼らは仲間に刀を向けて、仲間同士で戦い、傷つけあい、そして折れていったんだ」




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