最強麺料理頂上決戦*あらすじ*
そば・うどん・ラーメン・パスタ・焼きそばなどの麺類のスペシャリストによる料理バトルが、いま、始まる!
*概要*
舞台:現代クローズド
推奨人数:3人以上
推奨技能:得意料理の制作技能
職業:スペシャリストであれば料理人でも評論家でも狂信者でも良し
(なんらかの麺類のスペシャリストであればPC数、種類に上限はなし)
ロスト率:ほぼなし
※3時間でまとめたネタシナリオです。KPやPCの出目やRP次第ですぐ終わることもシナリオの密度がマシマシにもなる想定です。熱い飯テロバトルとでも思ってください。テストプレイすらしてないです。
*背景*
カップ麺狂信者がツァトゥグァの生贄になる際に発狂RPで麺類の良さを早口で語ったことで麺類が食べたくなったツァトゥグァが信者に要求し、味見役に無形の落とし子を連れていかせた
*NPC*
【ツァトゥグァの信者】
ツァトゥグァに最高の麺料理を捧げるためにPCたちを召喚し、舞台を用意した
PCたちが歯向かうようであれば、無形の落とし子や呪文を駆使して排除しようとする
〈ステータス〉
STR:09 DEX:15 INT:15
CON:11 APP:10 POW:11
SIZ:11 EDU:16 SAN:0
アイデア:75 幸運:55 知識:80
HP:11 MP:11 ダメボ:±0
技能等は完全フリー
設定生やすのも扱いもセルフサービス
【無形の落とし子】
生贄からの飯テロに負けたツァトゥグァが美味しい麺料理にありつくために味見役にされた
美味いものを作らなければ作れないやつを食べようとする
食後2時間程度の空腹具合で、つまむ程度には食欲があるかも
〈ステータス〉
SIZは人並みかちょっと大きいくらいでほかは信者と同様セルフサービス
※早朝5時の限界
*シナリオ本編*
好物の麺類に魅せられた探索者は、その道のプロとして店を開いたり、あるいは評論家として食べログやSNSで様々な店舗の評価を発信したり、趣味としてその腕を磨いていることだろう
そんなある晩、探索者が夕食に自身の好物とする麺料理を作ろうかという頃、たまたま流していたテレビ(ラジオ、動画サイトなどでも可)から「最強麺類頂上決戦!! 麺料理に自信のある挑戦者求む!」と言う声が聞こえる。
瞬間、探索者たちの視界は暗転し、気がつくと広々としたキッチンに審査員席のある空間にいた。
審査員席の前には、1人の男性がいる。
男性(NPC)は探索者達に言う。
「自信の思う最強に美味い麺料理を作ってもらう。美味い麺料理を提供できたものだけはここからかえしてやろう。」
突然の出来事に(SANc0/1)
〈目星情報〉
→全体
真っ白なキッチンと冷蔵庫が探索者の人数分あり、審査員は黒い椅子と長机に真っ白なテーブルクロスが掛けられた簡易的なものとなっている
→キッチン周り
真っ白なキッチンは自身の得意料理を振る舞うには十分な量の食器や調理道具、設備が揃っているとわかる。
冷蔵庫とそばにある棚には、食材や調味料が一式用意されていると感じる。
→審査員席
机はしっかりとした素材でニ○リで売っていそうなダイニングテーブルに見える
テーブルクロスも全体の雰囲気にマッチした清潔感のある白色で撥水性のある素材とわかる
しかし、椅子はこの空間には似つかわしくないほどに真っ黒で細かな装飾がほどこされているとわかる
→さらにアイデア成功で、真っ黒なのはただの塗装ではなく、なにか粘着質なものが覆っているのだと気づく(SANc0/1)
→男性(NPC)
パッと見は普通の成人男性だ。奇妙な空間に自分たちを連れてきた割に見た目にさほど特徴はない。ただ美味い麺料理を振る舞うように探索者に語りかけるのみ。
男性に対する心理学
(成功)
彼の発言に対して嘘偽りは無い。ただ美味い麺料理を作って欲しいだけのように感じる。
(失敗)
彼の言っていることは嘘で、美味い麺料理を提供してもここからは出してもらえないだろうと感じる。
男性に逆らい、嘘つけ返すつもりは無いんだろといった反抗的な態度をとると、男性は逆らわない方が賢明だという。(理不尽だとしても他の探索者に影響するのでKP判断で技能を降らせるなどして料理を作ることを促す)
それでも、作らないことを押し通そうとするようであれば、椅子を覆っていた《無形の落とし子》が姿を表し、SANcからの男性&《無形の落とし子》との戦闘ラウンドに入る
※《無形の落とし子》はともかく、男性を殺してしまうと実質的に脱出不可能となるため、もしもの時は応急手当などでNPCロストを回避させる。
〈クッキングタイム〉
それぞれ制作技能を振り、料理の出来を判定
評価に上乗せできそうな技能があれば加点要素として成否を反映する。
(芸術や写真術で盛りつけの見栄えを工夫する、聞き耳や目星で調味料やトッピングなどプラスになるものを探す、など)
制作技能で出た数値が低いほどより美味しいものとして評価する
判定に失敗すると、焦がしたり、調味料を間違えたり、麺が食えたもんじゃなくなるかもしれない
致命的失敗で取り返しのつかないことにならなければ、作り直しやアレンジレシピの考案など各種技能での挽回は可能
エンド分岐
各々が自身の腕によりをかけた最強の麺料理を提供する。
審査員席に並べられたそれぞれの料理からは、空腹を誘うようや鼻腔をくすぐる匂いがすることだろう
できたての逸品たちを前に、男性は椅子に座ることはなく、探索者たちは不審がるかもしれない
すると、椅子を覆っていた黒い塗料と思われたものが、椅子の上に集まり不定形のスライムと化す
意志を持ってウゴウゴとしているスライム状のものに探索者たちは動揺することだろう(SANc)
黒いスライムのようなもの《無形の落とし子》はテーブルに並べられた様々な麺料理に対し、匂いを嗅ぐような動きをすると用意されたカトラリー類を使うことなく、ひと口ずつ麺や汁、付け合せ等を食していく
ひと通り味を見ると、いちばん美味しかったと示すように体の一部を手のように細く伸ばし、ひとつの品を指す。
(指された料理は、PCの出目や加点要素を加味してKPのさじ加減で総合評価の高いものを判定する)
「これで捧げ物は用意できた」
男性がそう告げると、探索者たちはここにきた時のように視界が暗転する
以降の描写はエンド分岐にあわせる
ED1「ベスト・オブ・○○」(○○は蕎麦など麺料理の種類)
条件:無形の落とし子に料理が選ばれた探索者
目が覚めると、あなたは自宅のキッチンに立っていた。目の前にはあの空間で作った料理が完成品としてさらに盛り付けられている。あれば夢だったのか現実なのか、ふわふわと判別がつかないまま、その料理を食すことだろう。いちばんに選ばれただけあり、その味は今まで食べた中でも特別美味しいと感じる。
完食したからの皿を前に「ご馳走様でした」と口にするとどこからか「ご馳走様でした」とこだましたように感じた
あなたが料理人であれば、この料理を新しいメニューとして追加するかもしれない。
評論家や狂信者等であれば、自身のやり方でそのレシピを世間に公開するかもしれない。
新作メニューとして、あるいは激うまレシピとして、世間の注目を集め、あらゆるメディアで共有されたあなたの料理や名は一躍有名となることだろう。
ED2「ご馳走様でした」
条件:料理が選ばれなかったものの美味しい麺料理を提供できた探索者
目が覚めると、あなたは自宅のキッチンに立っていた。目の前にはあの空間で作った料理の作りかけがあった。慌てて火を止めるなどしたあなたは、あれが夢か現かを考えるより先に、お腹がぐぅとなることだろう。そういえば、夕飯を作っていたのだったと思い出し、料理を完成させて、夕食を食べ始める。完食した探索者は我ながら美味しいものを作ったと満足そうに「ご馳走様でした」と呟くことだろう。
(さらに、聞き耳成功で)どこからか「ご馳走様でした」とこだまが聞こえた気がした。
ED3「いただきます」
条件:ED1・2に該当しない探索者
目が覚めると、あなたは自宅のキッチンに立っていた。目の前にはどう頑張っても修正不能ないかにも不味そうで不恰好な好物が調理中でフライパンや鍋に佇んでいた。食材を無駄には出来ないと、あなたは渋々その好物をさらに盛り付け、夕飯を食べることになるだろう。ひと口、麺をすすると自分の好みとは真反対の食感、ところどころ炭のような味がするかもしれない。その料理の出来だけでなく、ここまでの失敗作を提供した自分にも、涙を禁じ得ない。なんとか完食したあなたは、自身のプライドからか、今までの出来事からのストレスからか、しばらくは好物の麺料理を作ることはおろか食べることも避けることだろう。料理人なら仕事にならず休業、評論家等であれば世間の目にその名がうつることが減ることになる。