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    コウノセイヤ@ダポの絵置き場

    @seiya_kouno

    怪異 爆速ダポ生産おじさん

    アラッフォの二次元ホモおじさん。
    界隈の端っこで概念を量産するアカウント。
    R-18は年齢操作したもののみ。
    原作年齢の二人は永遠の大親友。

    -主にヤッてる妄想-
    ・転生パロダイポプ(19✗25)
    ・勇者帰還パロダイポプ(25✗28)
    ・ドラキュラ×サキュバスパロダイポプ

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    弊社転生パロ、ダ君のご両親、バラソア再会小説。突貫パッション全振りで書き殴ったお小説です!!昨日の笑い顔のバランパッパから生まれました。イメージソングは少し悲しい感じなんですけどイエモンの「球根」。バラン(25)✗ソアラ(16)。

    #バラソア
    barassoa

    太陽と竜と・バラ(25):再会まで記憶なし

    ・ソア(16):幼少期から記憶あり


    いつかの記憶。

    美しい花畑。

    花が舞い、その中に。

    美しい女と凛々しい顔の少年が立つ。



    「…大丈夫ですか?」

    その女性の顔を見て、私は『全て』を思い出した。
    『使命』を持って誕生し、傷つき倒れた命の瀬戸際に触れた『愛』。
    命を授かり、歓喜し、全てを失う。
    戦い抜いた果てに手に残ったものは『美しい思い出』『救った息子』『生命の逞しさ』『希望を託した勇者』。

    白く霞む記憶と共に、最後に背中を預けた息子よ。
    お前は今、どこかでまだ戦い続けているのだろうか。



    桜が空に舞う季節。
    大学のキャンバスで友人とチェスをしていた時、負けそうになった友人が駒を一つ、歩道に投げて妨害した。
    笑いながら取りに向かった先、小さな白い手と同時にその駒に触れる。

    顔を上げた目前にあったのは、美しく可憐で、太陽のように笑う『あの時』の貴女だった。

    『記憶』が戻る瞬間の貴女の台詞はこうだった。

    「…また貴方に会えるなんて、神様はきっと少し意地悪なのね」



    チェスの試合を放棄し、貴女の手を引いて私は駆け出す。

    人気のない場所まで移動し、足を止める。

    私のスピードに必死についてきた貴女は息を切らせながらも、嫌な顔一つせず私を見上げた。

    腕の中に納め、大声で叫んだ。

    「ソアラ、ソアラ。ああ、これは夢じゃないのか。またこの腕にお前を抱けるなど、夢以外では在り得ないのに!」

    子供の頃、剣道の大会で大負けした時以来に涙を流した。
    強く強く抱きしめ、その存在を思う存分実感する。

    「ねえ貴方、苦しいわ」

    くすくすと笑う声に我に返り、急いで解放してやる。
    「はぁ苦しかった」と小さく笑う貴女の顔は何も変わらず、ただその両頰にほんのりと太陽のような明るい色をのせる。

    「まだおひげの生えていない、本当に出会った頃と同じ顔なのね。びっくりしちゃった」

    優しく頬を触る手は、今の季節柄もあってか少し冷たい。
    私も優しくその手を包み返し、きっとしたこともないような口元で笑う。

    「お前も変わらない、何も変わってない。『あの時』から恋い焦がれ、愛し続けた顔のままだ。ソアラ、ソアラ」

    今度は優しく、少し力を抜いて。
    その小さな体を抱きしめた。
    応えるように、貴女も俺の腰に腕を回す。

    「ところでどうしてこんなところに。見たところ、だいぶ年若いようだが」
    ふと体を離し、顔を覗く。
    「私ね、今は16なの。まだ高校生なんだけど、今からいろんな大学を見て回っておこうかなって思って」
    はにかみながら答える。
    「そしたらあなたがいたのよ?興奮しちゃって、思わず近くに走って来ちゃった!タイミングよく男の人がチェスの駒をこちらに投げたから、きっかけが出来てまた貴方と話せるかも!って思って駒を拾おうとしたの!」

    小さく腕を上下に振り、興奮気味に話す貴女のなんと愛おしいことか。
    私は小さく笑い、その話を静かに聞いた。

    「ねえ、また私をお嫁さんにしてくれるかしら?」

    再会したばかりだというのに、貴女は既に先の話をする。

    「まてまて、まだ再会したばかりだぞ?もう少し時間が」
    「あら、『はじめまして』から『愛してる』は『とっくの昔に』済ませてるじゃない。その先も済ませてるのに、今更よ?」

    にっこり笑って悪戯な子供のように。
    その顔は相も変わらず、私を照らす太陽のように。

    「…分かったよ、私の負けだ。ただ結婚まではまだ時間をくれ。ちゃんと、ゆっくり。『この世界』の方法で」

    「だいぶ先までの楽しみが出来たわね」

    「ああ、本当に」

    また抱きしめ、笑い合う。
    目尻に少し、くちづけを落とし、くすぐったそうに笑った貴女が脳裏に焼き付き、『悲しみ』を全て洗い流した。



    これから始まる小さくも大きな幸せよ。

    育て。

    決して負けずにまっすぐ、『あの時愛した』子どもたちのように。
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    DONEダイの大冒険 リア連載時から疑問だったバルトスの敵討ちについて書き連ねました。
    以下バルトスファンとヒュンケルファンには申し訳ない話しが続きますが個人の感想なのでお許し下さい。

    ハドラー(造物主)のから信頼より子への愛情を取って責任追及された事をメッセージに残す=ハドラーへ遺恨を残すことになりませんかとか魔物と人間とは騎士道精神は共通なのねとか。
    ダイ大世界は生みの親〈〈〈育ての親なのかも。
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    ヒュンケルが声の主はと先を覗うと見当に違わず若い母親と4〜5才の男の子が寄り添っていた。
    半ば開いた扉から暖かな光が漏れ夕食ができているのだろうシチューの旨そうな匂いが漂う。
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