「ああ、もうこんな時間か…」
明日の朝食の下準備を終えたいおくんは大きく伸びをした。
「大瀬さん、お風呂ってまだ温かい?」
「あ、うん…出る時すごく熱くしておいたから」
「そっか、じゃあ行ってくるね。大瀬さんは先に寝てて?」
本日最後にお風呂にはいる権利を勝ち取ったいおくんはご機嫌でお風呂に向かった。
本当は起きて待ってたいところだけど…そんな事したら逆に気を遣わせちゃうかな?
お風呂の掃除もしたいだろうし。
「いおくん、おやすみ」
小さく呟いてリビングを後にした。
「ん…」
妙に落ち着かない気がして二時間くらいで目を覚ました。
時間を見ると、当たり前ながらまだ真夜中。
何か飲もうかとキッチンに向かう途中でふといおくんの部屋に視線を移す。
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