あれこれ過去ジャンルの絵や小説などをまとめておく用の個人サイトを作りました。
正確には移転しただけだし、スマホ向けの簡易的なものだし、なんなら移動作業途中です。
絵の方はデータが残っていたものの移動作業は終了しています。小説の移動はまだまだ終わらないです。まったり頑張る。
ポイピクは変わらず落描き投げたり練習したりでゆるーく続けます。
いえい。

タイトル未定　ばたばたと騒がしい足音。壇くんだな。修道士たるもの、もう少し落ち着きを覚えて欲しいものだ。
　ふぅ、と息を吐き、飲みかけのダージリンティーをソーサーに置く。カチャリと陶器のぶつかる音が聞こえたと同時、部屋の扉が開いた。
「たっ、大変です！ 西の街で中級悪魔が暴れているです！」



「テメェも赤く染めてやろうかァ！」
「あれか…」
　街から200メートルほど離れた森の大きな木に腰掛け、単眼鏡で標的を捕捉した。
　身体中が充血したように赤く染まった人型の悪魔。外見は色味以外、普通の人間となんら変わらない。なるほど、白石が手をこまねく訳だ。
　街の入口付近で乱暴に背負っていたガンケースを下ろす。奴との距離は50メートル。十分だろう。