お菓子のオバケのお話設定ある日、オールマイトは生まれたてのおばけ…意志のある飴玉を見つけた。普通ならそのまま魔力として世界に溶けるほどの大きさだが、その小さな魂に意識があるのを感じたオールマイトは、砂糖の粒に魔力を込め体の形成を手伝うことに…。お菓子の魔女である引子の作るお菓子に自分の魔力を込めて与え、すくすく育った出久。砂糖の粉、角砂糖から飴、小さなクッキーなどを食べて掌サイズに。小さな人形サイズになった出久を見て、オールマイトは出君の魔力と自分の魔力を練り合わせてシーツを作って被せてあげた。そこからはシーツと共に成長し、シーツおばけはリンゴサイズに…。
そんな時、出久はオールマイトに自分の夢を話した。立派なおばけになって、みんなを幸せにしたい。驚かせたい。そして色んなおばけを見てみたい！（本命）大切なオールマイトに恩返ししたい！そんなお願いを断ることは出来ず、オールマイトは出君の冒険（但し近所まで）を許した。
お菓子のシーツオバケ出久の旅（小さいから近所探索）がはじまる。

ある日、カボチャおばけの心操は自分の後をふよふよしてるお菓子のおばけを見つける。気にせず魔力で布を操る訓練をしていると、いつの間にか持ってきていた荷物の上にお菓子が乗っていてびっくりする。周りを見回すと木の陰でくすくすしてる小さなおばけ。近づいても気付かず、こっそり様子を眺めていると、
「食べてくれるかな？お母さんが持たせてくれたお菓子、食べてくれるかな？」
とブツブツ言ってる。食べて欲しいのか？変なもの入ってないだろうなと、警戒しながら試しに食べたみると甘くて美味しい。思わずうまいと言葉を漏らすと、いつのまにかこちらを覗いていたおばけが、ピョンピョン跳ねて喜んでいるのが見えた。隠れてにこにこしているこの小さなオバケと仲良くなりたいと思う心操君。
また別の日、後ろをついてくるおばけを見つけたので、話しかけようとしたら木の後に隠れてられてしまう。ぷるぷる震えて、しかしこっちを大きな目で覗いてるおばけに、心操君は自分の魔力で作ったリンゴを差し出す。そーっと近づいて来てじっと見つめるおばけ。心君の目とリンゴを交互に見た後にリンゴの匂いをくんくん嗅いで…いい匂いに幸せそうな表情をされて緊張のせいかドキドキする心操君…
まだ口が小さいおばけは、香りだけ楽しんでお辞儀をして慌てて帰っていった。
また次の日、心君はいびつながらもりんごを兎の形にして、そっと切り株の上に置いてみた。周りを気にしながら出てきたおばけは、兎りんごを見るなり自分もぴょんぴょん跳ねだす。くんくん匂いを嗅いだりして、その後悩んだと思ったら勇気を出したのか、ペロっとりんごを舐めた。途端、甘さに体を波打たせて幸せな表情に…シーツの顔まで幸せそうな顔になるのでつい吹き出して笑ってしまう。
それをびっくりした表情でみつめる出君。しまったと思うがシーツオバケはふわりと笑って嬉しそうにしていた。

ある日カボチャおばけの心操君は、頭のカボチャを外して包帯を操る練習をしていた。ふと、カボチャの近くにシーツオバケがいることに気付く。大切な頭にイタズラされないか不安だったが、ただ見つめて嬉しそうにしていただけだし、あいつはいたずらなんかはしないと放置していた。特訓後にカボチャを覗くと、中ですやすやと眠っているシーツおばけが。そっと触れるとふわふわと柔らかく気持ちいい。両手で掬い出そうとした時、強大な魔力に心君は固まってしまう。いつの間にか目の前にはこの世界の主。骸骨の魔物…オールマイトが現れていた。
この子を探していたんだ。君の魔力に隠れてわからなくなっていたよ！と、優しい表情でおばけを取り出すオル。いつも遊んであげてくれてありがとうと人好きのする笑顔をすると、オールマイトは一瞬にして出君を連れて去ってしまった。
出君は目をさますとオールマイトの屋敷にいて不思議に思うが、オルの顔を見て笑顔で手にすり寄る。
森での出来事を聞くと出君は嬉しそうに話し出す。
出君の話を聞いて、そうか彼は捕まえようとしたわけではなかったのか…悪いことをしたなと思うオールマイト。

翌日また普通に特訓を見つめるシーツオバケに安心する心操君。しかし、おばけは昨日よりも少し大きくなっている。成長したのかびっくりしていると、もじもじしながらおばけは自分の両手でクッキーを渡してきた。
おばけから渡されたクッキーを食べた心操君は、あまりの美味しさに笑顔になる。その笑顔を見たおばけは大喜び。クッキーは、出君が自分の魔力だけではじめてつくった物だった。
それから2人は毎日のように魔力を交換するかのように、お互いの魔力で作ったものを交換するようになる。

こんな感じのお菓子のおばけ出君愛され設定で絵を描いてます。