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    namamono2525

    @namamono2525

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    namamono2525

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    RPGゲーム用に書き下ろした「とがめ」主人公のプロットです。
    提供サイトのサービス終了をうけて、供養のためUP。
    ゲーム上演出を前提としていたり、選択肢があったりと読みにくいですが、気になる方はどうぞ。

    御容赦語(残骸)御容赦語
    ※原作のネタバレが含まれます
    ※死ぬキャラ達(まにわに、刀の所有者)がほぼ死なないので、死に様というかっこいい部分はまるでありません
    ※ふわふわな御都合設定に後半はなんちゃってシリアス展開が香ります。
    ※オリキャラ(次代の九代将軍)が出張ります
    ※まとめると、RPG風にまにわにちゃんと戦いたい人向けです

    主人公のとがめは20年前に一族郎党うしなった。その復讐のため、尾張幕府で出世し刀蒐めまで漕ぎつけたのだが、絶刀・鉋を入手した途端……真庭忍軍に裏切られる。
    信頼失墜の絶対的ピンチに、仇である八代将軍がこれまたとつぜん急逝し……次代の九代将軍は人材重視の変わり者だった。
    「刀蒐集の代わりに真庭忍軍の説得をせよ」だと!?
    どうなっとんじゃ~~~!ちぇりお!

    ……と言うことで、とがめちゃんが錆と七花と七実の3人を引き連れて、まにわに捕獲の旅に出る♪そんなゲームです。


    プロローグ
    くそ…
    ようやくここまで登ってきて、手が届くところまで来ていたのに…!
    とうさま……
    刀蒐集を進言し動き出したまではよかった!……しかしまさか、「絶刀・鉋」を入手した真庭忍軍が裏切るなんて!
    それによってわたしは将軍の不興を買い……こうして沙汰を待つしかない身となった……
    さいあくだ。
    それにしても、遅くはないか?もう五日は経っているというのに……
    バタバタバタ

    軍所総監督奇策士とがめ!上様のお呼びがかかった。いますぐに準備せよ!
    はっ!これより参ります
    **
    !(※尾張幕府八代将軍 家鳴匡綱ではない!?)
    軍所総監督奇策士とがめよ、狭いところに長い事閉じ込めて、さぞ窮屈な思いをさせてしまったのう。
    余は尾張幕府九代将軍 家鳴匡冨じゃ。
    先代は急逝したため余が新たな将軍に就いた。引き継ぎに時間がかかったゆえ、遅くなりすまんかった。
    とんでもございません……お呼びとなればすぐさまかけつけるのが臣の務めにございます。
    (匡綱の直系男児の……どれだ??まだ若くみえるから三男か?そうであるなら本の虫で、あまり表には出て来ない人物と聞いているが……吉と出るか凶と出るか………)
    其の方を呼んだのは他でもない、真庭忍軍と四季崎記紀の遺した変体刀の事じゃ。
    は。(きた……!わたしには敵が多い……もし、重い罰をと吹き込まれていたなら……わたしはここで終わる訳には……!
    余は既に其の方のことを高く評価しておる。それを見込んで頼みたいことがあるのだ。
    刀蒐集の代わりに真庭忍軍を説得し連れ戻してほしい。
    な!
    やつらは、忍者でありながら裏切った者たちですぞ!
    いまは奇策士と話しておる、下がっていろ。
    余は人が好きじゃ。優秀な人にはそれに相応しい場所で大いに力を振るってほしいと願っておる。
    ゆえに刀など要らぬ。余に必要なのは人ぞ。
    頼まれてくれるな?
    ……拝命、致しました。
    誰ぞ伴の者と、褒美を持ってこい


    真庭忍軍の交渉にも生け捕りにも武力は必要じゃ
    錆白兵よ。もっとも強くもっとも忠義に篤い其の方に、奇策士の力となってもらいたい。
    拝命仕ったでござる
    あとひとりかふたり伴ってほしい者がいる。
    (ひとりかふたり…?錆だけで十分な戦力ではないのか?)
    二十年前……島流しの憂き目にあった鑢家を呼び戻したいと考えておる。そのためには功績が必要じゃ。
    軍所総監督奇策士とがめよ。不承島へ出向き、鑢家を伴って今回の任を無事に果たしてほしい。
    !?(ばかな!?鑢家といえば虚刀流!わたしの……とうさまを……っ)
    成功した暁には十分な報酬を用意しよう。
    これは其の方と、伴となる者へ贈る前報酬じゃ。
    ・「奇毘団子(きびだんご)×3個」を入手した!
    ・「霊樹の生薬×100個」を入手した!
    は……い、必ずや上様の期待に沿う結果をみせましょう……
    (きびだんごだと!?わたしを桃太郎かなにかと勘違いしているのではなかろうな!?ちぇりおーーーーー!!!)
    **
    錆よ、そなたは不服ではないのか?
    質問の意味がわかりかねるでござる
    鑢家といえば「虚刀流」つまり刀を使わない剣士の家系だ。それを伴にしろとは、そなたの力だけでは足りぬと言っているようなものではないか。それについて、そなたは不服ではないのか?
    「虚刀・鑢」は血刀……拙者は……ただの……
    ん?
    引き受けた以上、己のやることを全うするのみ。
    拙者にときめいてもらうでござる!
    うお!?いきなりどうしたのだ!
    …………はなしに聞いていた通り……読めんやつだな……
    **
    では不承島へ向かってくれ
    はいよ、お客さん。
    着いたよここが島だ
    ああ、2~3日内で戻る。
    錆よ行くぞ。
    |>錆白兵が仲間になった!
    ===不承島移動
    ★1 先に小屋に向かった場合
    たのもう、鑢家の者はいるか?
    どなたでしょうか?
    急な訪問、失礼する。
    わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめと申す。こちらは伴の錆白兵だ。鑢家の者とお見受けするが?
    ええ、わたしは鑢家家長 鑢七実です。
    家長……!ということは、鑢六枝どのは、もう……?
    父は1年前に亡くなりました。
    そうだったのか。
    父に御用でしょうか?
    いや、鑢家の者であれば良い。大事なはなしがあるのだ。
    そうですか……あいにく弟が出払っています。戻ってきたらお伺いしましょう。
    どうぞ中へ。たいしたおもてなしはできませんが……
    ……あと、この島への刃物の持ち込みは固く禁じられておりますので、預からせていただきます
    ……
    錆よ、ひとまず刀を渡しておけ
    この枝一本を所持するならば文句ないでござろう
    ええ、では預からせていただきます

    ★2 先に水汲み場にいった場合
    この島に人が来るなんてなぁ……
    あ、
    えっとさあ、この島への刃物の持ち込みは固く禁じられているんだけど
    そうか、それは知らなかった。許しておけ
    まあ、おれが決めたわけじゃないから、別にいいんだが……で、あんたらは誰なんだ?
    名乗りが遅れたな、わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめと申す。こちらは伴の錆白兵だ。そなたは、鑢家の者とお見受けするが?
    ああ、虚刀流七代目当主 鑢七花だ
    七代目……ということは、鑢六枝どのはもう……?
    親父は1年前に亡くなったよ。
    そうだったのか。
    親父に用だったのか?
    いや、鑢家の者であれば良い。大事なはなしがあるのだ。
    じゃあ、いったん家に戻ってから聞くよ。
    あ。
    そのまえに……一応、刃物は預からせてもらっていいか?
    ……
    錆よ、ひとまず刀を渡しておけ
    この枝一本を所持するならば文句ないでござろう
    枝?まあいいか。じゃあ預かっておくよ。

    **
    はなしというのは、そなたら鑢家のものに伴をしてもらいたいのだ。
    最初から話そう……四季崎記紀は知っているな?
    知らん
    そうだろうそうだろう!このような島に住んでおっても、伝説の刀鍛冶のことは知っていよう。かつて戦乱の世に1000本の刀をつくり、次代を決めたという……って知らんのか!?
    四季崎記紀の創った刀の中でも特にキワモノとされた12本の刀がある。これを完成形変体刀という。1本で国一つに匹敵するほど価値のある刀だ。
    わかったぞ、それをおれたちに蒐集しろってはなしだな!?
    違う
    違うのか?
    その変体刀蒐集を真庭忍軍という忍者に依頼したのだ。
    しかし、変体刀のうちの1本「絶刀・鉋」を入手したとたん、やつらは裏切って姿を消した。
    忍者が、ですか?
    そうだ。
    あぁ!今度こそわかったぞ、裏切り者の真庭忍……まにわにを誅殺しろってはなしだな!?
    違う
    違うのか……?
    まにわに、かわいくていい名前ね。
    実はつい先日、将軍が代替わりしたのだ。尾張幕府九代将軍 家鳴匡冨は人材を重視する人物でな、真庭忍軍の実力を高く買っている。幕府へまた忠義を尽くすのなら裏切ったことについては不問にすると仰せだ。
    まあ、それはずいぶんと……甘い対応なのでは?
    錆の手前、懐が広いと言っておけ
    懐の広い将軍なのですね
    さらにだ真庭忍軍の説得および生け捕りの伴として鑢家の者を連れ立つことで、鑢家を呼び戻したいとも仰せだ。
    そりゃ、随分思い切ったやつが将軍になっちまったんだな
    でも悪い話ではないわ。わたしは無理だけど、七花、あなたなら……
    そんな、姉ちゃんだけをここに置いてなんて行けないだろ。姉ちゃんも一緒に行こう。
    いいえ無理よ、この体じゃ。
    そなたの姉は病なのか?
    ああ
    七花!
    それならば、これを試してみるがいい。もとより同行者には報酬先払いとして渡すつもりだったからな。
    「奇毘団子(きびだんご)」
    霊峰富士その頂上にそびえる霊樹より五年に一個しか採れぬ貴重な実だ。奇跡的な力で神がかり的な助けをもたらすという。
    ……いただきましょう
    うそ……わたしのなかにある1億の病魔が、3分の1減ったわ

    なあ、それは何個あるんだ?おれの分があるなら、姉ちゃんにあげたい。
    売れば相当な金になる団子だぞ?よいのか?
    ああ!
    ずいぶんと楽になったわ。
    拙者の分もお譲り致す
    ありがとうございます、錆白兵さん。
    病がすっかり治ってしまうなんて、思ってもみなかった……
    やった!これで姉ちゃんも一緒に行けるな!
    そうね、ここまでしてもらって行かないなんて言えないわ。まにわにさん達を捕まえて恩を返すとしましょう。
    |>鑢七花、鑢七実が仲間になった!
    では改めて、鑢七花、鑢七実、錆白兵。これからよろしく頼む!
    まずは、幕府へ報告に戻るとしよう!
    船で海を渡り、大陸についたら南東に進むと尾張がみえてくるぞ。
    ==フィールド移動
    よく戻った、軍所総監督 奇策士とがめ、錆白兵。それに鑢家の者か、余は尾張幕府九代将軍 家鳴匡冨じゃ。会えて嬉しいぞ
    え…っと…
    身に余る光栄に存じます。鑢家家長 鑢七実と申します。
    み、身に余るこうえいにぞんじます。虚刀流七代目当主 鑢七花だ。
    ……(練習させておくべきだったか!)
    うんうんよい面構えじゃ。はなしは奇策士に聞いておろう。この度の助力、嬉しく思うぞ。これより市井に向かうそなたらに追加物資を渡そう。誰か!
    ……
    あら……?
    最近の小姓はずいぶんと変装がお上手なのですね

    あーあーあー!なんっで気づいちゃうかねぇ?気づかなかったら、一瞬であの世に行けたってのによぉ、きゃはきゃは!
    この笑い方!
    そうだよ子猫ちゃん。久しぶりだな。
    そんで、さよならだ!
    <戦闘 錆/七実/七花VS蝙蝠 >
    そいつは真庭蝙蝠!はなしていた真庭忍軍の者だ!生かして捕らえてくれ!
    おいおいおい!生かしてなんて甘っちょろい事いってんなぁ!こっちは殺す気でいくぜ
    <>
    ぐはっ
    ふん、彼我の力量差を弁えんからこうなるのだ。
    奇策士に錆白兵、虚刀流よ、すばらしい働きだった。
    さっそくで悪いが、真庭忍軍の者が因幡にある下酷城へ向かっておるという情報が入った。すぐに向かってくれぬか?
    支援物資です。
    ・「回復薬×10個」を入手した!
    ・「5000文」を入手した!
    因幡へはここから西へ向かってください。砂漠が見えて参りますので、その中央付近に下酷城があります。
    **
    ==フィールド移動
    ※砂漠の中程でイベント

    あれは
    人が埋まってる!?助けてやらねえと!
    いや待て、あれは……真庭白鷺!
    まにわにさんですか
    おまえ、その髪と餓鬼っぽさ……。奇策士とがめか!※逆
    餓鬼っぽいとはなんじゃ!?いきなり失礼な奴だ!!
    其の言葉、侮辱に値するでござる!斬り捨て御免!!
    まてまてまてまて!殺してはならん!
    そうですよ。もうすでに屈辱的な格好をしているではありませんか、目には目を歯に歯を、侮辱には侮辱で許して差し上げましょう?
    ふふ、滑稽なお姿ですね。どうしてこのようになられたんですか?
    姉ちゃん、それじゃあいつもどおりの問答だ
    砂嵐のせいで、おれはここに足止めされてんだ。見てないで助けろ!※逆
    砂のなかからは助けてやれるが、きさまが行く先は尾張だ。
    **
    おい!ほどけよ!卑怯卑劣はおれたちの専売特許だってのに!卑怯だぞ!※逆
    うるさいですよ
    ……
    こ、ころしたのか……?
    眠ってもらっただけです
    さて、真庭忍軍は単独行動する者がおおいが、念のため下酷城の城主 宇練銀閣の様子を見に行こう。もし仮に真庭白鷺だけだったとしても、警戒を呼びかけることはできるからな。
    このまま砂漠の中央部にある下酷城へ向かうぞ!
    ==フィールド
    ※下酷城に入って部屋を探す
    ※近づくとイベント
    ここの襖だけ異様すぎないか?

    寝てる……のか?
    いいえ、呼吸が乱れた……覚醒しているようです。
    下酷城城主 宇練銀閣どのとお見受けする。わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめと申す。こちらは伴の者たちだ。
    ……
    わたしたちは家鳴将軍の直命をうけて、ここまできた。
    へぇ……おねぇちゃんたちの狙いはこの「斬刀・鈍」か
    いや違う。
    はっ?……ちがうのかよ?
    真庭忍軍を生け捕りにしろとの命をうけて動いているのだ。現にさきほど砂漠にて真庭忍軍十二頭領のひとり真庭白鷺を捕縛したところだ。いやなに、他の真庭忍軍が来ている可能性も考え、こうして警戒を促しに来たということだな。
    ……ほんとに「斬刀・鈍」を賭けて勝負!とかしないのか……?
    しない。将軍も刀など要らぬと笑い飛ばしておったよ。
    はぁ…………そうかい……。じゃあもう用は済んだろ。
    うむ、真庭忍軍が来た折にはわたしたちに一報くれるとありがたい。それでは失礼する。
    襖、閉めてけよ。
    **
    では尾張に報告に戻るとしよう。
    場所は覚えているな?
    ==フィールド
    おお、よく戻った。新たに真庭白鷺を捕まえたようじゃの。鮮やかな手腕に惚れ惚れするわい。
    さて戻ってそうそうだが、出雲の三途神社への関所が何者かに襲撃されたようじゃ。三途神社には「千刀・ツルギ」があるゆえ、真庭忍軍の者である可能性が高いとみておる。向かってくれるか?
    拝命致します。
    あそこは訳有りの者が多いゆえ、慎重に行動するように頼む。
    支援物資です。
    ・「回復薬×10個」を入手した!
    ・「5000文」を入手した!
    出雲へはここから西へ向かってください。因幡砂漠を通り過ぎてさらに西に行くと三途神社が見えてきます。
    **
    ==
    ※階段のところでイベント発生
    この上の方で誰かが戦っている音がする
    急いだほうが良さそうですね
    錆は先に向かってくれ!
    承知。拙者にときめいてもらうでござる!
    姉ちゃんととがめは、おれにつかまっててくれよ!全速力で行くぜ!
    な、こここんな格好!乙女的に!!!
    きゃあああああああ!
    **
    ここまで粘られるとは、なかなかお強くていらっしゃる。ああ、心が沸き立ちます、やはり闘いは楽しいですね!……いいですね、いいですね、いいですね、いいですね!
    下の関所をやったのも、あんたかい?
    ええ。とても良い人たちでしたよ。……そして……あなたも。

    これより先は拙者がお相手するでござる。
    出雲を守護するものとして、あたしが退く訳にはいかないねぇ……!
    ひとりがふたりになっても残念ながら結果は変わりません。精々無駄な足掻きをされてください!
    拙者にときめいてもらうでござる!
    <戦闘 錆/迷彩vs喰鮫>
    <>
    着いたと思ったら終わってる……真庭白鷺と戦わなかったから、今度は闘うつもりまんまんだったのになぁ
    錆よでかしたぞ!こいつはおそらく真庭喰鮫だろう。
    ああ、そう名乗っていたから間違いないよ。
    さきほどは助太刀感謝する。あたしはこの三途神社の神主をしている敦賀迷彩という者だ。
    そなたが敦賀迷彩どのだったか。申し遅れた、わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめと申す。こちらは伴の者たちだ。
    幕府の者か、まあ日本最強の剣士錆白兵が伴なんだ、おおよその察しはついていたよ。あちらのふたりは?
    申し遅れました、鑢家家長 鑢七実です。
    おれは虚刀流七代目当主 鑢七花だ。
    虚刀流……ああ、そうなのか……なるほどね。
    ひとまず本殿に案内しよう。ながいはなしになりそうだしね。
    **
    酒だ、あたしは大事なはなしをする時は、酒を飲み交わした者だけと決めているのでね。
    ……それで迷彩どの、
    わかっているさ。幕府からの使いならば要件はただひとつ「千刀・ツルギ」だろう?
    いや違う。
    えっ……違うのかい?
    真庭忍軍を生け捕りにしろとの命をうけて動いているのだ。さきほど戦って捕らえた真庭忍軍十二頭領のひとり真庭喰鮫の身柄を幕府に引き渡してもらいたい。
    それはもちろん構わないさ。むしろ男はここに置いておけないからね。
    ……ここに来る途中に少し見ただけだが、黒巫女に「千刀・ツルギ」を持たせているのだな。
    ああ、そうだよ。四季崎記紀のつくった変体刀、その刀の毒を治療につかっているのさ。
    それほどまでに、状況は良くない……か。
    良くなっている子もいるよ
    迷彩どの、此の度の真庭喰鮫捕縛にご協力いただいた分は、こちらの品で埋め合わせようと思うのだが……いかがかな?
    ・「霊樹の生薬×100個」を迷彩に渡した
    これは……?
    霊峰富士その頂上にそびえる霊樹の落ちた葉を煮詰め固めてつくられた生薬だ。
    これを飲めば一夜のうちに悩みが融けてしまうらしい。
    ……わかった。ありがたく頂戴しておくよ。
    真庭忍軍がまた「千刀・ツルギ」を狙って襲ってくるやもしれぬ。くれぐれも気をつけてくれ。
    わたしたちはこれにて失礼する。
    **
    真庭喰鮫を捕らえ、真庭獲物語(まにわとりものがたり)も順調だ!
    獲物語(とりものがたり)?なんだそりゃ
    うむ、実力者揃いの真庭忍軍を如何にして捕らえたのか、わたしたちの活躍をまとめた報告書だ!蝙蝠のときも書いたが、意外と将軍にもウケがいいのだぞ?
    へー……
    とがめさん、そんなものを書かれていたんですね。
    ふふん、七花と七実の活躍も書いてあるぞ!
    あ、真庭喰鮫戦は見れなかったからな、おーい錆~~~道中詳しく教えてくれ!
    刀は見世物ではないでござる。
    照れるな、照れるな。将軍たっての要望だぞ?格好良く書いてやるから、早めに諦めろ!
    ……拙者にときめいてもらうでござる……
    よしよし。
    では尾張に戻るとしよう!
    場所は覚えているな?
    ==フィールド
    おお、よく戻った。新たに真庭喰鮫を捕まえたようじゃの。余はうれしいぞ。
    さて戻ってそうそうだが、「薄刀・針」を所有しておった傷木浅慮が何者かに殺され、「薄刀・針」が奪われた。真庭忍軍の者である可能性が高いとみておる。
    十中八九、真庭忍軍の仕業でしょう。やつらも思い通りにいかず焦っているようです。
    真庭忍軍の確保と「薄刀・針」を取り戻してくれ。
    拝命致します。
    伊賀の者の情報によると四国に向かったらしい。土佐にある清涼院護剣寺の者たちには宿など協力するように手を回しておこう。
    支援物資です。
    ・「回復薬×10個」を入手した!
    ・「5000文」を入手した!
    尾張の船着き場から船に乗れます。南西にある四国の南部、土佐清涼院護剣寺に向かってください
    **
    ==
    ここが清涼院護剣寺か。
    刀狩り令で収集された刀でつくられた刀大仏がある聖地だ。
    軍所総監督奇策士とがめどの、はなしは伺っております。こちらへどうぞ
    **
    わたし共はこの地で、食料と寝床を提供いたします。いつでもお声掛けください。
    本題ですが、「薄刀・針」を奪った不届き者たちは全員で三人です。しかし、讃岐、伊予、阿波に分かれて移動しているようです。だれが「薄刀・針」を持っているかはわかっておりません。
    ふむ。あいては三人……こちらも三人だな。
    手をこまねいて九州に逃げられると厄介だ。わたしは清涼院護剣寺に詰め、そなたたちに手分けして向かってもらうとしよう!
    一対一か、腕がなるぜ!
    委細承知しました。
    拙者にときめいてもらうでござる!
    場所を決めるぞ、錆が讃岐、七花が伊予、七実が阿波に向かってくれ!
    |>全員がいったんパーティーから外れた!
    **
    ――讃岐の地――

    「忍法:爪合わせ」が防がれるとは……さすがは日本最強の錆白兵!奇策士の伴のなかでも一番面倒な相手を、ここで足止めできるとは都合が良い……。
    わたしは真庭忍軍十二頭領がひとり真庭蟷螂。「首刈りの蟷螂」とはわたしのことだ!その首頂く!!
    <戦闘 錆vs蟷螂>
    <>
    ぐっ……
    拙者にときめいでもらうでござる!
    |>真庭蟷螂をつかまえた!
    **
    ――伊予の地――

    あんたがまにわにか?
    なんだもう追いついて来たのか。そうだぜ、おれが真庭忍軍十二頭領がひとり真庭蝶々だ。
    刀を持たない剣士……あんた虚刀流か。
    ああ、虚刀流七代目当主やしゅり七花だ!
    ……
    ……ごめん噛んだ……もう一回やりなおしていいか?
    おう、待っててやるよ。
    ごほん、虚刀流七代目当主鑢七花だ!
    おれは真庭拳法を使うんだ。祖先の初代真庭蝶々は、虚刀流初代とやりあったってはなしだ。ずいぶん楽しかったらしいぜ。だから、おれたちも全力でたたかおうぜ!
    なるほどな、そんな事があったのに知らなかったのが情けないぜ。その代わり、全力で相手になってやる!
    <戦闘 七花vs蝶々>
    <>
    くそっ……つえーな……
    生きていたら、また機会はあるだろ……今度またやろう
    |>真庭蝶々をつかまえた!
    **
    ――阿波の地――
    ここは……どこかしら……?
    ついその場の流れに乗ってしまって、とがめさんに方向音痴だってこと伝え忘れていたわ……
    あら、看板……どうやら阿波には無事にたどり着けたようね

    うっ……
    まさかひとりでのこのこ来るとは思いませんでしたよ。ぼくたち真庭忍軍をずいぶんと侮っているようですね。
    ……あな……たは?
    ぼくは真庭忍軍十二頭領のひとり真庭蜜蜂!奇策士はどうやら伴を3手に分かれさせたようですね……そうなると蟷螂さんと蝶々さんに錆白兵と虚刀流が向かったわけですか……
    ……
    ああ、動かないほうがいいですよ、その撒菱には毒が塗っていますから。あなたを拘束したら解毒剤をあげる予定です。あなたには人質になってもらわないといけませんからね。
    薄刀……針は……どこに?
    あれならぼくが責任持って隠しましたよ。真庭の里を救うためには必要なものですからね。
    ふふ、それだけ聞ければ十分
    <戦闘 七実vs蜜蜂>
    な……!動くと毒の周りがはやくなりますよ!?
    あんな毒、わたしにしてみれば"ちょっと痒い"程度ですよ
    <>
    そんな……馬鹿なっ……
    さてと、どうやって持って帰ろうかしら……?
    |>真庭蜜蜂をつかまえた!
    **
    こんなに短期間で解決してしまうとはな!でかしたぞ、錆!七花!七実!
    真庭蜜蜂さんは持ってこれなかったので、木に張り付けておきました。はなしによると、阿波のどこかに「薄刀・針」を隠したそうですよ。
    それでしたら、我ら清涼院護剣寺に回収をおまかせください。
    みなさんはお疲れでしょう、どうぞゆっくりしていかれてください。
    そうか、では言葉に甘えるとしよう。
    待っている間に真庭獲物語(まにわとりものがたり)を書くぞ!特に戦う場面は人気が高いのだ!しっかり聴取せんとな!
    **
    **
    **
    「薄刀・針」と真庭蜜蜂の身柄、たしかに受け取った。
    へ~これが「薄刀・針」か。向こうが透けて見えるぜ!錆もみてみろよ!
    刀は見世物ではないでござる
    薄く脆い刀、その刀身は僅かな衝撃でも割れてしまう……。儚い夢のような刀ですね。
    うむ、戦いの最中に折らぬものかと心配していたが、杞憂だった。あとは、尾張に戻る道中に折らんように気をつけよう。
    尾張への道はわかるか?
    ==フィールド
    おお、よく戻った。新たに真庭蟷螂、真庭蝶々、真庭蜜蜂を捕まえたようじゃの。おぬしたちの活躍を称賛せぬものはもはやおらぬ。
    ありがたき幸せにございます……その、なぜここに宇練銀閣が……?
    うむ、おぬしらが真庭白鷺を捕まえたあと、余が直接はなしをしたのじゃ。
    ちょくせつ、でしょうか……?
    古来より礼を尽くすには三顧の礼という。主従に上も下もない。
    余は因幡の現状に心を痛めておる。そこで異国の友たちにはなしを聞いたのだ。しるくろーどのその先には、この国よりも広い砂漠があるという。そこでも人々は生きて生活しているとも。
    そこでは、思いもつかんような知識や技術が芽生え、価値観の規範もちがっていることだろう。
    失われたものは元には戻らん。しかし、戻そうと努力することはできよう、別の可能性を模索することもできよう、また失わないようにと気を引き締めることもできよう。
    余が将軍であるあいだに、因幡の、鳥取藩の復興を果たすと申した。その者は目付役じゃ。
    そう、でしたか……
    そうそう、三途神社より「千刀・ツルギ」が献上され幕府に所有が移った。

    奇策士の提示した「霊樹の生薬」が役に立ったと言っておったぞ。よくやった。
    それはようございました。
    さて、これまでの動きからして真庭忍軍が四季崎記紀の変体刀を狙っておるのは明白じゃ。ゆえに他の変体刀の様子見と警戒のため回ってきてほしい。
    薩摩の「賊刀・鎧」。いまは鎧海賊団船長校倉必が所有しておる。
    陸奥の「悪刀・鐚」。壱級災害指定地域死霊山に奉納されておる。
    蝦夷の「双刀・鎚」。壱級災害指定地域踊山に住む凍空一族が所有しておる。
    江戸の「微刀・釵」。壱級災害指定地域不要湖にある日和号がそれだという。
    拝命致します。
    支援物資です。
    ・「回復薬×40個」を入手した!
    ・「20000文」を入手した!
    それぞれの行き方は、その者に聞くとよいぞ。では朗報を待っておる!
    ==
    ★★★順はお好みで

    薩摩の「賊刀・鎧」。いまは鎧海賊団船長校倉必が所有しておる。
    薩摩へは尾張の船着き場から船にのり、西の果て九州の南部を目指してください。
    →大盆での試合(※3人の内ひとりを選ぶ)
    →温泉宿イベント:七実(鑢家復興のためにつなげる)

    陸奥の「悪刀・鐚」。壱級災害指定地域死霊山に奉納されておる。
    尾張より北東に向かって、富士を過ぎてさらに北東に死霊山があります。
    →勘違いした親衛隊と戦闘
    →鑢が刀を注視、とがめはひとり黄昏れイベント:錆(飛騨家の復興発展)

    蝦夷の「双刀・鎚」。壱級災害指定地域踊山に住む凍空一族が所有しておる。
    蝦夷へは尾張の船着き場から船に乗り、北東を目指してください。
    →真庭狂犬→こなゆきと戦闘、いてぞら一族から鎚をもらう。
    →こんなところがあるんだイベント:七花(世界への憧れ)

    江戸の「微刀・釵」。壱級災害指定地域不要湖にある日和号がそれだという。
    尾張より東へ向かうと不要湖が見えて参ります。日和号は非常に危険なためお気をつけください。
    →不要湖にいけば真庭川獺に奪われてる日和号停止させて川獺も確保
    →地図制作って難しい:七花(地図作成)

    ★★★
    薩摩の「賊刀・鎧」

    温泉宿か!
    入るのは時間をわけるぞ。わたしと七実が先にはいるから、その後に七花と錆だ。
    一緒にはいらないのか?
    そなたと二人旅ならありえたかもしれんが、ちょうど女2、男2なのだ、別々にはいったほうが後々面倒もなかろう。まあずっと4人で旅してきたからな、寂しくなるのもわかるが……そうだな、錆と内緒ばなしでもして待っているといい!
    では行くぞ!七実!
    **
    広いですね……七花がみたら「足が伸ばせる!」ってはしゃぎそうだわ
    はは、たしかに。
    ……
    ……
    いまごろ七花は錆さんと内緒ばなしをしているのかしら……
    どう、かなあ……ふたりとも修行でもしているのではないか?
    まあそうでしょうね。
    ……
    ……
    なあ七実、虚刀流とはなんだろうな……
    さあ?わたしは虚刀流ではありませんから……父より手ほどきも受けておりませんし……
    そうなのか?そのわりには虚刀流の技を使っておったようだが……
    ああ、あれは視ておぼえたのですよ
    みて?
    とがめさんになら言ってもいいのかしら?わたしのこの眼は、視るだけで大概のことが出来るようになるのですよ。虚刀流の技がつかえるのも、七花の稽古をずっと視てきたせい……
    わたしの稽古は見稽古。この旅の間にいろいろ視せてもらいましたから、錆さんの剣技も使えますし、真庭蝙蝠さんの……骨肉細工……と言っていたかしら?それもやろうと思えば可能です。
    な……!!
    それと、とがめさん。わたしはあなたの思惑に薄々きづいています。その正体に、おおよその予測がたっているんです。
    ……そう、か……では、わたしを殺すか?
    いいえ。
    わたしは、あの女のせいで汚名を被るしかなかった父を、島流しに遭い存在を消し去られた鑢を、取り戻したい。
    弟の……七花ががんばってきた努力が報われてほしいんです。
    七花は……けっこうとがめさんに懐いていますよ。
    …………
    湯に当たりすぎました……わたしは先にあがっていますね。
    ああ……いや、わたしもそろそろあがろう。
    **
    夜分遅くに申し訳ありません、お客様。実はさるお方がお客様にあいたい、と。
    誰だ?
    鎧海賊団船長校倉必です。
    やはりか……、身なりを整えて会おうと伝えてくれ。
    校倉必って「賊刀・鎧」を所有してるってやつだよな?
    ああ、そうだ。かなりの大男らしいぞ。
    へえ……おれとどっちが大きいかな
    **
    よお、いきなり悪いな
    ああそうだな。せっかく長旅の疲れを癒やしていたところに、水を差された気分だ。して、そんな無礼者の海賊の船長がわたしに何用かな?
    がはは!威勢がいいじゃねぇか。尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめ。それに伴の日本最強錆白兵に、虚刀流七代目当主鑢七花そして鑢七実。
    こんな戦闘派の集団あつめてやって来るなんて、何用ですか?とはこっちの台詞だぜ。
    ふん、こちらの事情は把握済みというわけか。
    単刀直入に言うぜ、あんたら……俺の鎧を剥ぎに来たんだろ?
    いや違う。
    あ?「賊刀・鎧」を奪いに来たんだろ!?
    違うと言っておる!!わたしたちは真庭忍軍を生け捕りにしろとの命をうけて動いているのだ。
    忍者を?
    そうだ。真庭忍軍はいま四季崎記紀の変体刀を狙って暗躍しておる。「賊刀・鎧」の所有者であるそなたに忠告をしにきたのだ。
    …………はあ、幕府はとうとうおつむがいっちまったのか?
    侮辱でござる!
    まてまてまてまて!
    錆は忠義に篤い、幕府への批判は勘弁してもらいたい!
    へえ、そりゃ良い事を聞いたな。
    は?
    おい、錆白兵!おれと日本最強を賭けて勝負だ!あんたが勝ったらさきほどの言葉、土下座して謝罪してやる!
    その言葉まことにござろうな
    男に二言はねぇ、そうだろ?
    なーーーーに勝手にはなしを進めておるのだ!幕府からの命に鎧海賊団との小競り合いなど含まれておらぬわ!
    小競り合いじゃあないぜ、ここでの私闘はこのおれが禁じているからな。だから、大盆で決闘しようや。大盆は観客が楽しめるし、幕府のおえらいさんなら地域活性化に協力ってー建前で、なにも問題はないだろ。
    奇策士どの!止めないでほしいでござる!
    ますます駄目だ!錆よ、そなたの剣技では観客に大きな被害が出るぞ!無関係の者を大勢死傷させるのが、一介の剣士として正しい行いなのか!?
    それに、見世物として決闘しようと校倉は言っておるのだ!そなた、つねづね刀は見世物ではないと言っておったではないか!口車に乗せられて、それでそなたの矜持は傷つかんのか!?
    ……!
    地域活性化への協力ならば、こちらは虚刀流をだす。それでいいだろうか校倉必どの。
    わかったわかった、構わないぜ。日時が決まったら使いを寄こす。じゃあな
    なあ、とがめ。ちょっと言い過ぎなんじゃないか?観客に被害がでるとか、さすがにさ……
    「賊刀・鎧」は無類の堅さを誇る変体刀だ。生半可な攻撃ではかすり傷ひとつつかぬ。そして錆は己が敗ける事をぜったいに許せんだろう。そうなると一撃一撃の規模は最大級のものになる。
    「賊刀・鎧」に競り勝ったころには、辺りは死屍累々の地獄絵図となっているのは想像に難くない。
    なるほど……
    わかってもらえたなら、七花と七実、どちらが決闘するか決めよう。
    選択肢
    ・鑢七花
    ・鑢七実
    ★七花の場合
    わかった、おれに任せろ!
    **
    -決闘当日-
    順当に虚刀流七代目当主のあんたが相手ってことになったのか。ま、せいぜい足掻いてくれよ?すぐ終わったんじゃあ、観客もしらけちまうからな。
    へへ、その頃にはあんたは八つ裂きになっているだろうけどな!
    勝負はじめ!
    <戦闘 七花vs校倉>
    <>
    うわあ!!ったく、「賊刀・鎧」、硬すぎだな!
    悪いな、おれが勝っちまってよ!がはは!
    まあこれなら、まにわにが襲ってきても大丈夫そうだ。
    ……そうだ、おれが勝った時のことを決めてなかったな。奇策士に言っといてくれや。
    ん、わかった。
    久々に熱い戦いだったぜ、また体を動かしたくなったら来な!じゃあな
    **
    ★七実の場合
    委細承知しました
    七実、くれぐれも……
    わかっています。
    **
    -決闘当日-
    おいおい、虚刀流が相手って聞いたがよ。そのひょろっこい腕であんた、戦えるのか?
    鑢家家長鑢七実です。
    おれは娘っ子が相手でも容赦しないぜ?
    どうぞよしなに。
    おい、合図を
    では、勝負はじめ!
    <戦闘 七実vs校倉>
    ※ターン制で終了
    <>
    くそ!なんで当たらねぇ!?
    ここまでで引き分けにしましょう。
    勝負はまだついてねぇぞ!!
    ごめんなさいね、わたし、この通り虚弱なんです……ごほっ……だから、体力がないのですよ。それとも……
    !?
    無様に空中でじたばたしたいですか?
    鎧の欠点に……っ
    とがめさんからあなたを殺さないように、とは言われています。ここでやめておくほうが賢明ですよ
    わかった!引き分けにしてやる!
    だが、あんたから言い出したことだ、幕府にはちぃとばかし小言をいわせてもらうぜ。
    わかりました、とがめさんに伝えておきましょう。
    これなら虚刀流のにいちゃんの方がよかったぜ……じゃあな。
    **

    結果はどうあれここでの目的は達成したな。
    ※(まだ残っている場合)では次に行くぞ!
    ※(ぜんぶ終わっている場合)では尾張に報告に帰ろう


    ★★★
    陸奥の「悪刀・鐚」

    ここが死霊山か……
    ここの山頂に「悪刀・鐚」が奉納されているというはなしね。

    誰だおまえたち!!
    もしや「悪刀・鐚」を狙っての狼藉者か!
    な!わたしたちは幕府の……!
    問答無用!
    <戦闘 七花/七実/錆vs死霊山神衛隊×10>
    <>
    つ、つよすぎる……!
    はなしを聞け!わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめ!家鳴将軍の直命をうけてここに参ったのだ!!
    幕府の者でしたか……
    しかしここは、その幕府によって立ち入り禁止区域となっております!
    わたしたちは真庭忍軍を追っているのだが、真庭忍軍は四季崎記紀の変体刀を狙っておる。「悪刀・鐚」は無事か?
    もちろんです!我ら死霊山神衛隊がいる限り、蟻の子一匹も通しませぬ!!
    将軍からの許可は取っている。一応、見せてもらっても構わないか?
    ……わかりました。案内いたします。
    **
    これが「悪刀・鐚」です。「悪刀・鐚」の力によって、この死霊山にある数多くの命は保たれております。くれぐれも触ることなどないようにお願いします。
    わかった。
    あの、とがめさん。すこし気になる事があるので、しばらく視てもよろしいですか?
    見るだけだぞ。
    ええ。
    刀っていうより、忍者が持つ武器みたいだな~
    ……わたしは先に下りておる。
    **
    ……(ここは、奥州に近いな……)
    ……(とうさま……)
    ……錆よ、おぬしも「悪刀・鐚」を見てきて良いのだぞ?
    刀は見世物ではないでござる。
    よし、少しばかり暇をやるぞ!その辺を歩いてきてはどうだ?
    気遣いは無用にござる。
    こういう時は、空気を読んでひとりにせんか。乙女心のわからんやつだな。
    護衛対象を孤立させるのは命に反するでござる。
    護衛だと……?そなたは真庭忍軍を捕らえる武力としてわたしに同行しているだけだ、厳密にいえば、わたしを守ることは含まれておらん
    守れと命をうけている。拙者はなにも間違ったことは言ってないでござる。
    だれに……いや、そなたに命じれる人物などひとりしかおらんな……
    (でも……なぜ……どうして?)
    わかったわかった、好きなだけわたしを守るといい!日本最強の剣士に守られる立場なぞ、日本全国の女たちに散々に恨み言をいわれてしまうではないか!もう!
    ここにいたのか、とがめ!錆!
    実は「悪刀・鐚」と「死霊山」についてわかったことがあります。とがめさんから将軍にお伝えいただけますか?
    わかった、封書をしたためよう。
    **
    よし、使いの者が確実に将軍に届けるであろう。ここでの目的は達成したな。
    ※(まだ残っている場合)では次に行くぞ!
    ※(ぜんぶ終わっている場合)ではわたしたちも尾張に戻るとしよう


    ★★★
    蝦夷の「双刀・鎚」

    うーーーーーーーーさむい!!
    すごい風と雪だ、ほとんど前がみえねえ!
    進む毎に体力を削られるようですね……
    あそこに見えるのが踊山だ。その頂上付近に住む凍空一族が「双刀・鎚」を所有しておるというはなしだ。
    さっさと言って、さっさと戻ろう!さむくてかなわん!!
    ==フィールド
    ※持続ダメージ判定
    ※中腹ほどでイベント

    袖のないしのび装束!まにわにか!
    小さい女の子が襲われているようですね
    助けるぞ!!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭狂犬>
    あら、誰かと思えば奇策士ちゃんとその一味じゃないの。
    こんなところで遭えるとはな。
    あたしは真庭忍軍十二頭領が一人、真庭狂犬ちゃんよん♪
    好き勝手あたしたちを捕まえているようね、見世物と勘違いしているのかしら?まったく虫唾がはしるわん。
    真庭の里をみてきた観察者として、いまここで、あんたたちを屠ってあげる!
    <>
    きゃうん!
    これでまたひとり真庭忍軍を捕まえた。よくやったぞ、七花、七実、錆!
    あの、ありがとうございます。うちっち凍空こなゆきって言います!おねーちゃん、おにーちゃんたちは地表人なのに強いんですね!
    地表人?
    こなゆきよ、わたしたちは尾張にある幕府からの使いだ。大人たちのいる場所に案内してはくれないか?
    いいですよ!うちっちについてきてください!
    **
    はなしは聞かせてもらいました。まずは、里の者を救っていただきありがとうございます。
    いや礼には及ばない。
    これが「双刀・鎚」です。
    ほう、これが……触ってもよいか?
    もちろん構いません。
    ……!
    七花
    ん?
    持ち上げてみろ
    おう?

    んーーー!!
    ……これすっごい重いぞ!?
    「双刀・鎚」、重さに特化した変体刀か。
    先祖代々の伝承により、地表人が現れた際には里の者と腕試しを行い、地表人が勝てば「双刀・鎚」をお渡しすることになっております。
    いや、「双刀・鎚」は必要ないのだが……
    そういう掟ですので。
    ……そうか、わかった。
    こちらは先だって助けられた、こなゆきが相手をしましょう。
    え!?うちっち、里の中で一番ひ弱ですよ?
    こなゆきならば、地表人のみなさんを誤って殺してしまうことはないはずです。
    ほう…?
    選択肢
    ・鑢七花
    ・鑢七実
    ・錆白兵
    <戦闘 ↑選んだキャラvsこなゆき>
    <>
    そこまで!
    十分な力を見せてもらいました、「双刀・鎚」をお渡ししましょう。里の者に幕府まで運ばせます。
    今夜はふぶくので、ゆっくりしていかれてください。
    お言葉に甘えるとしよう。
    **
    それにしてもこの国にこんなところがあったとはなー
    わたしも蝦夷は初めてだからな、寒さには慣れていたつもりだったが、正直準備不足だったと後悔しっぱなしだ。
    とがめがか?
    異国にはこれ以上に厳しい環境の土地もあるそうだぞ。夜が極めて長くほとんど日照がないところがあったり、大地が氷で出来ているところもある。富士よりも高い山があったり、向こうが見えないほどの川、大きな滝。
    木が水の中に生えていたり、昼と夜の気温差が60度ちかくあったり、この国では見られぬ野鳥、動物、虫、植物、異国には未知がごったがえしている。
    へー……おれ、この国をまわっただけでも、こんなに知らないことがあるんだって思ってたけど
    ……そっか、世界はまだまだもっと広いのかぁ!
    異国には、虚刀流や錆よりも、もっと、うんと強いやつがいるのかな!?
    いるだろうな
    そっか……!
    **
    一晩の宿にうさぎ肉まで、いろいろ世話になった。
    ええ、下までお気をつけて。

    よし、ここでの目的は達成したな。
    ※(まだ残っている場合)では次に行くぞ!
    ※(ぜんぶ終わっている場合)では尾張に報告に帰ろう


    ★★★
    江戸の「微刀・釵」

    ここが不要湖……
    千年に渡って廃棄され続けたがらくたによりこのような有様になっておるが、昔はそれはきれいな湖だったそうだぞ。
    ぜんぜん想像もできないな……
    まあほんの二十年前に跡形もない更地になった地もあるがな……
    ほかにも、こんな場所が?
    ……人の業だ
    人の……なんでそんな事するんだろうな、ぜんぜん利点とか、ないのにな。
    人によって価値の在り方は変わる。権力者にとって自分の持つ権力を脅かす存在を排除するためならば、見せしめに一部地域が失われるくらい、大したことではないのだ。
    それって……そんな事しそうなやつには見えなかったんだけどなあ……
    そなた”いまの”を思い浮かべているだろう。二十年前だぞ、先代に決まっている
    まあ、”いまの”がすこし変わり者なだけで、いつの世の天下人もやることはそう変わらない。それは歴史が物語っている。
    ”いまの”は良いやつなんだな
    ……そうかも、しれないな。
    じゃあながく続いてもらわないとな!
    …………
    とがめ?
    ふう、無駄ばなしはおしまいだ!日和号を探すぞ!
    伊賀者が調べた情報では、日和号には一定の道順があるという……
    「人間認識、即刻排除!」

    道順にはずれた場所にいたはずなのに、どうして!
    よお~とがめちゃん。ひさしぶりだな~
    真庭川獺!なぜ……いや、きさまの仕業だな?
    そ、おれぁ戦闘能力にはあんま自信がないもんでな~、だから代わりに、がらくた女王に頑張ってもらおうって思ってさあ
    い~い考え、だろ?
    <戦闘 七花/七実/錆vs日和号>
    <>
    あっちゃあ……わかったわかった降参するぜ~、煮るなり焼くなり縛るなり、すきにしてくれ!
    しおらしい真似しおって、どうせ逃げられんのだ。こちらが手ごころを加えると思ったら大間違いだぞ。
    いや~とがめちゃんは手厳しいねえ~
    よし。これでまたひとり真庭忍軍を捕まえた。よくやったぞ、七花、七実、錆!
    ここでの目的は達成したな。
    ※(まだ残っている場合)では次に行くぞ!
    ※(ぜんぶ終わっている場合)では尾張に報告に帰ろう


    ★★★★
    ★★★★

    4箇所制覇後↓

    おお、よく戻った。新たに真庭狂犬、真庭川獺を捕まえたようじゃの。残る頭領は4人じゃ、いやあ奇策士に任せてよかったぞ。
    ありがとうございます。
    そなたが動いてくれたお陰で、いろいろとこちらの状況も動いておる。
    まずは四季崎記紀の変体刀「賊刀・鎧」「悪刀・鐚」が献上され、幕府が保管することに相成った。
    !?
    海の男の操縦する船は早く揺れも少なく快適じゃったぞ、感心して大盆をより盛り上げるよう協定を結んできたのじゃ。ほほほ!
    死霊山の問題も、そなたが寄こしてくれた情報で万事解決に至った。まさか「奇毘団子」の効力が人間以外にも有効に働くとは思ってもおらなんだ、曇った眼が晴れる思いじゃった。
    死霊山はいまはもう命のあふれる緑豊かな山となっておる。
    それはようございました。
    さて、真庭忍軍のはなしをしよう。
    真庭忍軍の者が棋士の聖地・出羽の将棋村に向かっておるという情報が入った。あの地には「王刀・鋸」があるそうじゃ。すぐに向かってくれぬか?
    支援物資です。
    ・「回復薬×10個」を入手した!
    ・「5000文」を入手した!
    出羽へはここから北東へ向かってください。陸奥の死霊山の西に将棋村があります。
    **
    ==フィールド移動
    -棋士の聖地・将棋村-

    袖のないしのび装束……!
    なんじゃおぬしら。わしは一介の旅人だぞ?
    あれ……人違いだったかな?
    違うわけあるかーー!!鎖を巻いた袖のないしのび装束、この国じゃ珍しい武器を下げておいて、一介の……とは聞いてあきれる。騙すのなら蝙蝠を参考にするんだな。
    わしはおぬしらと戦う気はないのじゃがなー……
    「王刀・鋸」、その所有者を殺して奪うつもりなのだろう。それをわたしたちが見逃すとでも?
    あーあー、仕方ない。
    わしが真庭忍軍十二頭領がひとり、最高格好良くて最高いかした最高強い最高もてもて最高金持ちの真庭海亀だ。
    教育してやろう――海亀こそが広大にして母なる海において最強の生き物だということを!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭海亀>
    <>
    長寿の海……亀……たん……
    いつものことながら、惚れ惚れする強さだな!よくやったぞ、七花、七実、錆!
    さて真庭忍軍もけっこう捕まえてきたが……真庭忍軍のなかでも実質的なかしらと言われている真庭鳳凰、それに次ぐ実力者だと言われている真庭人鳥がいまのところ姿形もないのは気にかかるな。
    だが……ひとまずは目の前のことか、「王刀・鋸」を所有しておるのは心王一鞘流というはなしだ。道場に向かうぞ!
    心王一鞘流の道場は道なりにまっすぐだ
    ==
    たのもう!
    はい。ここは心王一鞘流の道場ですが、どなたでしょうか。
    わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめと申す。将軍より直命をうけて参った。
    わたしは心王一鞘流十二代目当主 汽口慚愧です。おはなしお伺いいたします。
    **
    真庭忍軍の者が、この刀……「王刀・鋸」を狙っているということですね。
    ああそうだ。八振りの変体刀が幕府所有となったいま、やつらが狙えるのは残り四振り、危険度はますますあがっているだろう。
    ……わかりました、この「王刀・鋸」幕府へお渡ししましょう。しかし、ひとつだけお願いがあります。
    なんでも申してみよ。
    かの日本最強と名高い錆白兵どのに、一手、お相手いただきたい。
    よかろう。
    **
    使用武器は木刀、勝敗は一本勝負!
    心王一鞘流十二代目当主汽口慚愧!参ります!
    拙者にときめいてもらうでござる!
    はじめ!
    <戦闘 錆vs汽口慚愧>
    <>
    参りました……お見事です。
    では、この「王刀・鋸」お渡しいたします。
    たしかに受け取った。
    ……
    心王一鞘流は活人剣と聞く、これからも精進してくれ。ではこれにて。
    **
    では尾張に報告に戻るとしよう。
    場所は覚えているな?
    ==フィールド
    おお、よく戻った。新たに真庭海亀を捕まえ、「王刀・鋸」も預かってきたようじゃの。ここまでの働きに対して、ひとりずつ報酬を与えたいと思っておる。人払いをしてくれ。
    **
    なぜわたしが一番最後なのだ……こういうのは役職順ではないのか?
    とがめがいなきゃ、ここまでの事にはなっていなかっただろ?うんと大きい報酬を用意してるんじゃないか?
    大きい……たとえばどんなだ?
    うーん、集めた変体刀でつくった刀大仏とか?
    そんなもの誰もいらんだろうが!?そのままの変体刀のほうがよっぽど価値があるわ!ちぇりお!!
    いて。いっつも思うんだけどさ、なんでおれにだけ殴りかかってくるんだ?姉ちゃんや錆は?
    七実には改めて気合を入れる必要などないし、錆を殴ってみろ、次の瞬間には首が胴体とおさらばしておるわ!それに、おぬしが一番体格が良い!当てやすいのだ!
    そんな理由で……
    **
    なあ錆はなにを褒美にもらったんだ?
    無作法でござる
    そういうもんか……?
    **
    ……
    ……
    ……
    **
    ただいま、いま戻ったぜ。
    それでは軍所総監督 奇策士とがめどの、ご案内いたします。
    ああ。
    **
    よく参った。こうしてはなすのは初めてじゃのう。
    このような場を設けて頂き、感激の極みでございます。
    そう固くならなくてよい。いまは十一人衆にも外してもらっておる。
    !(尾張幕府家鳴将軍家に代々仕える御側人の一団、将軍を守護する最終防衛線が十一人衆……その十一人すらも排除……?)
    二十年前……痛ましい事が起き、かけがえのない人々を……喪った。余はその裏事情のいくつかを知っておる。
    !!
    奥州藩主、飛騨鷹比等。彼の語るはなしは実におもしろく、先進的で、革新的で、うつくしい魔法のようだった。余は彼を深く尊敬していてな、三男で縛りが甘いのを利用して、何度も奥州へしのんで行ったものよ。
    だから、おぬしが飛騨鷹比等の忘れ形見である容赦姫であることも知っておる。
    そん……な……なら、どうしてっ!わたしのとうさまは……っ
    すべて、父上と飛騨鷹比等を止められなかった、余の不徳の致すところじゃ。
    …………!
    もしそなたが恨みを晴らしたいと望むのなら、いまここで余を殺せ。それがせめてもの罪滅ぼしじゃろう。
    ……わたしが飛騨鷹比等の娘と知っていたから、錆に、わたしを守れと命じたのか?
    そうじゃ、それと選択できる力として与えた。
    せんたく……?
    余は殺されてもよいと思っておるから、そなたでも殺せようが、虚刀流はそなたでは殺せんだろう。
    「虚刀・鑢」と「全刀・錆」にはその誕生から切っても切れぬ因縁がある、仇討ちをそなたが望めば、錆は力を貸すだろう。
    !!!
    だが……当時の虚刀流は鉄尾家の家臣、幕府へ仕える剣士として、其の任をまっとうしたに過ぎない。そして手を下した鑢六枝はすでに亡くなっている。
    亡くなっていることも……知っていたのか?
    さすがにそれは余も知らなかったことだ。
    だが、虚刀流は二十年ものあいだ島流しの刑に処された。そして跡を継いだとはいえ、鑢七花と鑢七実にはそなたやそなたの父上への罪はない、とだけは言っておこう。
    実際、一緒に旅してどうだ?真庭獲物語を読む限りでは楽しくやっているように思うが。
    ……まだ……わたしは……この二十年間、それだけを心の支えに生きて……。
    うむ。すぐに結論をだすことはない、余はいつでもそなたに殺されてやろう。
    だが、容赦姫よ。飛騨鷹比等がそなたの名に込めた思いを、一度考えてみてほしい。
    …………
    次に向かってほしいと思っている場所だが……間接的に二十年前の引き金となった「誠刀・銓」、
    これはいまも、奥州の百刑場にある。
    奥州の!?そんなばかな!?あそこはもう、なにもない!!
    それにっ、わたしは「誠刀・銓」など見たことも聞いたこともないぞ!!とうさまが口にした事もないのに!!
    所有者は、仙人、彼我木輪廻。
    この世界で唯一、そなたの問いに答えをつけられる人物じゃ。
    **
    あ、とがめ!
    とがめの報酬はどんなのだったんだ?やっぱりとびっきりのやつだったか?
    錆に聞くと、無作法だって言われたけどさ、
    とがめ?
    あ……ああ、そうだな。
    次は奥州の百刑場に行くぞ。「誠刀・銓」の所有者である仙人、彼我木輪廻に会いにな。
    ?なんか、怒ってる……?
    きっと急いでいるのよ。早く追わないと、置いていかれちゃうわ。
    うん……
    **
    支援物資です。
    ・「回復薬×10個」を入手した!
    ・「5000文」を入手した!
    奥州へはここから北東へ向かってください。陸奥の死霊山を通り過ぎてさらに北に行くと百刑場が見えてきます。
    **
    ==


    苦手意識※酒なし
    とがめ→内面父、外見七実
    七花→錆
    七実→幼少の七花
    錆→とがめ


    ここが……百刑場……(いつかとがめが言ってた、更地にされた地……?)
    とが……
    !?
    なんで女の子がここに……?
    へえ、きみには僕がそう見えるのかい。女の子になるなんて久しぶりだな、ま、堪能させてもらうさ。
    そういうことで、はじめまして。僕は彼我木輪廻だよ。よろしくお見知りおきをってところかな?
    きさまが仙人の彼我木輪廻か。わたしはきさまに聞きたいことがある。
    いきなり性急すぎやしないかい?まずはお互いに自己紹介だろう?たしかに僕が仙人で、きみたちのことを聞くまでもないほど知ってはいるけど、礼儀をすっとばしちゃうのはどうなのかなあ?
    わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめ。そして伴のものたちだ。
    ああ、ふうん、そういう紹介の仕方をえらぶんだね。わかった、いいよ、「誠刀・銓」はそこに埋めてあるから、すきに持っていきなよ。掘り返すのは勿論、とがめちゃん一人でやってよね。
    わたしは「誠刀・銓」が欲しくて来たわけではない!
    首尾よく「誠刀・銓」を手に入れられたら、きみの質問になんでも答えてあげる。答えられる範囲でね。

    ……
    わかった。「誠刀・銓」、かならず手に入れ、わたしの問に答えてもらう!
    **
    暇そうだねえ
    そりゃそうだろ、あんたがとがめひとりでやれって言ったから……
    とがめちゃんに必要なことだからね、こればっかりは仕方ないよ。
    ……あんたはさ、はじめましてって言ってたけど……どこかで会ったことないか?
    無いよ。
    もしそう感じるんだとしたら、それは、きみがそう感じているだけにすぎない。そうだなあ、僕の正体については、きみの姉ならばもうわかっているんじゃないかな
    姉ちゃんが?
    そうね。わたしたちは彼我木輪廻という存在を通して、記憶の投影、自身の記憶を覗いているのよ。けれど、わたしたちは一人ずつではなく四人で同時に彼我木輪廻さんを見た。
    だから、わたしたちはわたしたちの苦手意識が混ざった複合体を覗いている。まあ外見的特徴についてはどこが誰なのはわかりましたけど……内面の部分……喋り方や性格なんかは、おそらくとがめさんの関係者ね。
    苦手の投影?おれは苦手だと感じたことなんてないぞ?、姉ちゃんや錆の苦手意識からできてるってことか?
    あなた、錆さんのこと苦手だと思っているでしょうに。
    え!?……あ、そ、そんなこと……
    そんなに見回しても錆さんはいないわよ。
    姉ちゃん、からかってるだろ……
    ふふ。わたしの苦手意識も錆さんの苦手意識も投影されているのだから、おあいこね。
    ……はあ。なあ彼我木輪廻さん。おれたちもなにかしたりしないといけないんじゃないか?
    きみたちがここでする事はなにもないよ。
    正直僕も驚いているんだ、この状況にさ。聞いていたのとまったく違う状況だ。ここに辿りつくはずもなかった人物がふたりもいるし、完了に至るはずの刀は未だ赤ん坊のままだ。

    どうしてこうなっちゃったのかな?
    **
    (とうさまの願い、悲願を果たす……!)
    *炎の城
    この歴史は間違っている。なにもかもが違う、でたらめだ。だれかが、それに一石投じなければいけない。
    *幕府
    飛騨鷹比等がそなたの名に込めた思いを、一度考えてみてほしい。
    (わたしに容赦姫と名付けた……その意味……)
    *炎の城
    僕は、きみのことが……
    **
    とうさまは、天才で、天才すぎて、考えないことはできなかった……
    違うことがわかっていて、無視することも放置することもできなかった……
    とうさまは、己に容赦することができなかった……
    わたしは……
    *幕府
    (あのとき、なぜ悲願を達成しなかった?)
    (いつでも殺されてやるという言葉を信じたからか?)
    (十一人衆はいないという言葉を疑ったからか?)
    *温泉
    弟の……七花ががんばってきた努力が報われてほしいんです。
    (虚刀流……とうさまを殺した一族)
    *蝦夷
    ……そっか、世界はまだまだもっと広いのかぁ!
    (人の気も、知らないやつ……)
    *死靈山
    守れと命をうけている。
    (どうせこちらを油断させるためだ……そのはずなのに……)
    *炎の城
    ――大好きだった――
    **
    (だれかが言った)
    『成功したければ幸せになることは諦めなければならない』と──
    成功とは、復讐を果たしとうさまの悲願を達成するということ。
    失敗とは、とうさまがくれた名の通りに生きるということ。
    幸せとは、
    わたしはこの旅で知ってしまった。
    知るたびに容赦してしまう自分を、
    どうしようもなく知ってしまった。
    虚刀流を──赦したい
    今の将軍を──赦したい
    父の行いを──赦したい
    間違い続ける歴史を──赦したい
    そもそもまちがっているとはいったい何に対してだ?
    そもそも本来の歴史とは?
    歴史とは人、その人達が生きてきた証が歴史になるのだから、
    歴史にまちがっているもなにも──ないではないか。
    目の敵にしても──どうしようもないことなのではないか。

    ……「誠刀・銓」……?
    ふうん、きみはそういう結論にたどり着いたのか。彼らの思惑通りに進まないなんてね。
    彼ら?
    口が滑ったよ、言わないやくそくなんだ。容赦してくれるかい
    とがめてやりたいのだがな。
    「誠刀・銓」、銘が示す通り、己を斬り、己を試し、己を知る。いわば自身を測る刀。
    『戦わず、廃することなく、結果として勝ちと同等の価値を得る』
    これは、とうさまではなく、わたしにこそ必要な刀だったんだ。
    おめでとう、ようやく手に入れられたね。でも、その道を選ぶと、飛騨鷹比等の悲願とはちがう道になるけれどいいのかい?
    いい。もうわたしは──わたしを知った。わたしととうさまは違う。それでいい。
    とがめちゃんがそれでいいなら、突き進むといいよ。
    それで、僕に聞きたいことってなんだったんだい?もしかして、もう解決しちゃったかな?
    ……四季崎記紀はなんのために変体刀をつくった?
    それは僕には答えられない問だね。四季崎の血筋に聞くしかないよ。
    虚刀流とはなんだ?
    刀を使わない剣士の流派。
    そういう誰もが知っていることではない、誰がなんのために創ったか、だ。
    鑢家の開祖、鑢一根は四季崎記紀と浅からぬ縁があったのは知ってるかい?鑢一根は刀を使う才能がどーしようもなく、これっぽっちも無いやつでね。そこに何を思ったのか四季崎記紀が刀を使わない技を仕込んだのがはじまりだ。
    「虚刀・鑢」。二度くらいは聞いたことがあるだろう?
    ! ああ……
    そう、虚刀流は四季崎記紀がつくった変体刀のうちの一振りだ。
    そうか……「全刀・錆」も……いや、いい。錆の言葉で十分予測がたつ……
    わたしも、誰もかもが、四季崎記紀に振り回されているということだな。
    怒ったかい?
    癪に触るが、亡くなった人間にかっかしても意味がない。もう赦した!
    わたしは、わたしがみつけたわたしを、もう見失わない。
    ウケケケ!わかったよ、それじゃあね。
    **
    ふふん、戻ったぞ!そして聞いてほしい事がある。
    七花
    お、おう?
    七実
    はい

    なんでござるか
    わたしはすべて赦すことにした!
    そしてわたしは、そなたたちが大好きだ!
    えええー!?
    まあ、
    ……?
    あはは、ははは、あはははははは!!
    はー……
    「誠刀・銓」は手に入れた。尾張に戻るぞ!

    そうはさせないよ。
    まにわに!
    真庭忍軍十二頭領がひとり真庭鴛鴦。あんたたちはここでおしまいさ。
    いくよ!!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭鴛鴦>
    この鞭はね攻撃力はあまりないけれど、先端でなぶり殺しにできるの。
    じっくり痛めつけてから殺してあげるわ!
    <>
    うっ……!強い、わね……
    でも……いまごろは鳳凰さまが、みんなを開放しているわ。ふふ、あたしの……勝ち……ね……
    なに!?それがほんとうなら、尾張はいまごろ死の海ではないか!!
    急いで尾張に戻るぞ!!!
    **
    ==
    -道中-
    奇策士どの!!
    真庭忍軍が解き放たれたと聞いたが、状況は!?
    は、被害は軽微です!真庭白鷺は宇練銀閣が取り押さえました。しかしほとんどの変体刀を持ち去られてしまい……!
    真庭忍軍の者たちは霊峰富士へ向かったようです。もしかしたら、霊樹を狙っているのでは……!?
    ちっ!霊樹も、変体刀も、これからの国に必要なものだ!わたしたちは富士へ向かう!
    **
    -富士の樹海-
    七花とまって!

    これは苦無!?
    きゃはきゃは!よく防いだなあ……ま、すぐ終わっちゃったら、おれの腹の虫がおさまらねぇから、ちぃとばかし手加減してやったんだけどな!きゃはきゃは!
    姿を現せ!卑怯だぞ!
    おれたちは卑怯卑劣がウリなんだよ!忍者なんてもんは揃いも揃って卑怯で卑劣なもんなの。
    前回は「絶刀・鉋」をむりに使おうとしちゃったからな……忍者として戦うんなら、おれのほうが強いんだよ!!そういうことだから、ここで死んでくれや。
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭蝙蝠>
    <>
    きゃは……おれを倒しても、ほかの……やつが……目的を達成させる……!
    『真庭蝙蝠を捕縛して「絶刀・鉋」を取り戻した!』
    わたしがすきにはさせない!
    ==
    ようやく来ましたか。いまか、いまかと、首を長くしてお待ちしておりましたよ。
    改めて名乗らせていただきましょう、わたしは真庭忍軍十二頭領がひとり真庭喰鮫と申すものです。
    なぜ堂々と道のど真ん中にいるのか、しのびなのだから茂みに隠れて闇討ちしろ……そんな顔をされていますね。
    誰もそんなことは思っておらん、探す手間が省けたというくらいだ。
    ふふ!ずいぶん面白い事をいうお方ですね。
    仕方ありません。そんなあなたのご要望にお答えして、いますぐに殺し合いを致しましょう!
    ああ、いいですね、いいですね、いいですね!闘争の空気はやはりいいですね!!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭喰鮫>
    <>
    また死にそびれますか……まったく……ぬるすぎ、る……
    『真庭喰鮫を捕縛して「千刀・ツルギ」を取り戻した!』
    さすがに千本は持っていけないだろうが、取り戻した分でぜんぶだといいのだがな
    ==
    奇策士に虚刀流、それに錆白兵。我らは幕府の犬に戻る気はない!飼い殺しなど御免被る!
    将軍家鳴匡冨は言った!優秀な人物にはそれに相応しい場所で大いに力を振るってほしいと!現にわたしは真庭忍軍の説得と生け捕りを命じられた!
    きさまも捕らわれていた間、説得されていたはずだ!上が変われば状況は変わる!なぜそれがわからないのだ!!
    よもやぬしからそのような言葉が出てこようとはな。
    わたしの返答はひとつだ、為政者など騙し騙り欺瞞ができねば成り立たぬ。
    そうか、残念だ。
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭蟷螂>
    <>
    ……………
    『真庭蟷螂を捕縛して「薄刀・針」を取り戻した!』
    先を急ごう
    ==
    あんたらが来たってことは、蝙蝠どの、喰鮫どの、蟷螂どのはやられたか。
    こいよ、相手してやる!
    現将軍はきさまらのことを飼い殺しになどにはしない。戦わずに済むのならそれが一番良い。
    そりゃあ、それが一番良いんだろうけどな、でも現実はそうじゃない。おれたちの誰か一人でも戦わずに投降したか?してないはずだ!だったら、おれが曲げる訳にはいかないだろ!
    こういう形で再戦なんてしたくなかったけどな。
    そういう星の下に生まれたんだ。……今度こそおれが勝って、真庭の里を救う!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭蝶々>
    <>
    ああ、もう……つよすぎるだろ……。
    なあ……鴛鴦は……無事、か?
    捕縛されているから無事とは言えないが、命に関わるような事はない。尾張で会えるだろう。
    そう、か……
    『真庭蝶々を捕縛して「双刀・鎚」を取り戻した!』
    けっこう足止めされたな、先を急ごう
    ==

    これは……撒菱指弾。真庭蜜蜂さんですか。
    そなたが阿波で遭遇した忍者だな。
    出てきなさいな。あなたが抵抗しても結果は変わりませんよ。
    「忍法:撒菱指弾」
    うっ…!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭蜜蜂>
    僕たちは……負けられない!!
    <>
    どうして……どう、すれば……僕……たちは……
    『真庭蜜蜂を捕縛して「賊刀・鎧」を取り戻した!』
    大丈夫だ、悪いようにはさせん
    ==
    「人間認識、即刻排除!」
    日和号!いや「微刀・釵」!!
    <戦闘 七花/七実/錆vs日和号>
    ま、そうなるよな。
    真庭川獺……前回みたいに降参すれば、怪我をせずに済むぞ?
    なんだよとがめちゃん、そんなにおれと戦いたくないってか~?だったらいっそ真庭忍軍全員を見逃して、ついでに変体刀も何本か譲っちゃくれないか?そしたらお互い幸せな結末を迎えられると思うがね~
    ふん、お互いにだと?最低でも双方に利がないと”お互いに”という事にはならないぞ?
    きさまの提案には真庭の利しか無いが、もし仮に、きさまたちが幕府に戻るのならば、それがお互いに利のある結末になる。いかがかな。
    おれは別に幕府に戻るのは構わないんだけどよー……おれたちは根本的な部分でわかりあえてねぇ。そう、お互いの利って言うんなら、まずはお互いの利を知ってなきゃ、進むものも進まねえよな?
    おれたちが幕府に戻ったところで幕府の利なんてないんだぜ?なあ、どういう利点があるんだ?いまここで答えられたなら、おれが直々に他の頭領を説得したっていい。
    真庭川獺きさまなら「忍法:記録辿り」で失せ物探しや真贋確認が容易いだろう。それに、真庭蝙蝠の「忍法:骨肉細工」も有益だ。
    んじゃ、喰鮫は?
    それは……
    だよな、真庭忍軍は暗殺専門の忍者だぜ?結局、手に余るんだよ。
    問答はこれくらいにしてっと……おれは最後まで抵抗すっから、殺す気でこいよ。
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭川獺>
    <>
    あーあ……容赦なんて……生殺し、でしか……ないぜ……?
    『真庭川獺を捕縛して「微刀・釵」を取り戻した!』
    ……行こう。
    ==
    よくも、みんなをやってくれたわね……!
    みんなの無念、このあたしが晴らす!!覚悟しな!!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭狂犬>
    <>
    うっ……ぐっ……!まだ、……まだっ!
    それは「悪刀・鐚」!
    ああああああああ!!!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭狂犬>
    <>
    まだ……終われ、ない……まだ……!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭狂犬>
    <>
    ま……だ……
    きりがないぞ!?
    このまま縛り上げて、鐚を取り上げるしかなさそうね。
    **
    うっ……
    『真庭狂犬を捕縛して「悪刀・鐚」を取り戻した!』
    力尽きても強制的に回復させるなんて……「悪刀・鐚」、恐ろしい変体刀だ
    ==
    ここまで来たことは称賛しよう、しかし前みたいにはいかんぞ。
    戦うのは最終手段だ!真庭忍軍のなかでも年長者であるきさまにこそ、冷静になってはなしを聞いてほしい。
    いまの幕府は昔の幕府とは違う、実力を正しく評価することだろう。真庭を取り巻く状況も良くなるはずだ。
    ははん。そうやって油断させて皆を捕らえてきたか?ずいぶん卑怯な手を使うものだ。ああ……そうじゃった。幕府など悪鬼羅刹魑魅魍魎が集まる場所だったのう。
    これは騙りではなく、わたしの本心からの言葉だ!
    仮にそれが奇策士の嬢ちゃんの本心だとして、それでどうなる?同情じゃあ腹は膨れん。”きもち”は”もち”ではないからな。
    そうか、いまはまだお互いにわかりあえない、ということか。
    どいつもこいつも社会不適合者ばかりじゃからのう……わかりにくくて不確かな希望的観測など語られても、なにひとつ伝わらんだろうて。
    !!
    では真庭忍軍十二頭領がひとり「長寿の海亀」こと真庭海亀。推して参る!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭海亀>
    <>
    人鳥……鳳凰……あとは、たのん……だぞ……
    『真庭海亀を捕縛して「王刀・鋸」を取り戻した!』
    よくわかったよ、冷静になるのはわたしのほうか……
    ==
    あ!?ほ、ほほほ、鳳凰さま……!
    さがっていろ。
    は、はい……
    奇策士とがめどの、こうして顔を合わせるのははじめてだ。
    ああ。
    我は真庭忍軍十二頭領がひとり真庭鳳凰。真庭忍軍をとりまとめている者だ。
    わたしは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督 奇策士とがめ。そして伴のものたちだ。
    九代将軍家鳴匡冨より、真庭忍軍の説得と生け捕りの直命を受け参った。
    そうか。では後は我と人鳥を捕らえれば、おぬしの任務は完了というわけだ……、
    そして極論、我が死んでしまえば任務は失敗ということになる。
    「断罪円」
    うっ!?
    じ、自分の腕を……!?
    さてこれで、任務の成功のためには我が自死しないように機嫌をとる必要がでてきたな、また、時間制限もついたようだ。
    我は真庭忍軍の実質的なかしら、異端といわれる真庭忍軍のなかでも比較的社会性をもちあわせているまとめ役だ。そして真庭忍軍の説得には我が絶対に必要不可欠……違うか?
    なにが望みだ!?
    我らは幕府を裏切ったのではない、変体刀蒐集の命を受けて暗躍していたに過ぎない。現に”真庭忍軍が狙っている”その情報を鞭とし揺さぶりをかけ、幕府が安堵する飴をくれてやることで、無血で変体刀を蒐集できたのだから。
    そして真庭忍軍十二頭領の戦闘力は折り紙付きだ。なにせ現日本最強の剣士錆白兵に、大乱の英雄の息子虚刀流七代目当主鑢七花、さらには20年前の大乱で当時の日本最強を打倒した鑢家の長女鑢七実。
    この化け物3人を相手に一歩も引かず渡り合ったのだから。それも命を失うこともなく……真庭獲物語でも我らの健闘は記載されている。そうだろう?
    ふん、おそろしく誇張された言い分のようだがな……!
    大事なのは真実ではない、大衆が信じる上辺であると我は考える。
    して、真庭忍軍はなにを望む?
    家鳴将軍家御側人十一人衆……それと対となる役職を求めよう
    それは……!ずいぶんと大きく出たものだ
    さあ、我が死んで任務失敗の汚名を被り一緒に堕ちるか、一世一代の大勝負にでるか……奇策士はどちらだ?
    ……わかった。わたしのすべてを使ってでも、真庭忍軍の立場を確立させてみせよう!
    では仕上げといこう……真庭獲物語その最後を飾るのはこの真庭鳳凰をおいて他にはおらん。
    化け物3人を相手に一歩も引かず、命を失うこともなく、たとえ片腕を失っていたとしても健闘してみせようではないか!
    <戦闘 七花/七実/錆vs真庭鳳凰>
    <>
    ……わるくない……
    鳳凰さま!!
    『真庭鳳凰を捕縛して「毒刀・鍍」を蒐集した!』
    急いで止血を!
    **
    真庭忍軍を全員生け捕りにしたから、この旅ももう終わりか……。
    そうだな、まさかこういうふうに着地するとは思ってもみなかったがな。
    でもとがめ、あんなこと言って大丈夫か?御側人ってけっこう位が高い役職なんじゃないのか?
    ふふん、わたしは軍所総監督 奇策士とがめだぞ!なんとかしてやるわ!
    錆さん?
    真庭鳳凰が言っていた20年前のこと。日本最強を打倒した鑢家の者というのは、鑢七実どので間違いござらぬか?
    ……それを知ってどうするんですか?仇討ちでもしますか?
    任が解け次第そなたに果たし状を送る。「虚刀・鑢」と「全刀・錆」どちらが相応しいか雌雄を決さん!
    わかりました。そのときは必ずお受けすると約束しましょう
    おーい!七実!錆!なにを立ち止まっているのだ!?置いていくぞー!
    **
    あとはここを下れば尾張だ!
    !?
    どうも~否定姫よ。わたしが出てこないと思ったかしら~?
    なぜ、きさまがここに現れるのだ……?
    奇策士どの。真庭忍軍十二頭領と変体刀11本の蒐集、まずはおめでとうと言わせてもらおう。
    え、誰だ??とがめの知り合いか?
    尾張幕府直轄内部監察所総監督……わたしの宿敵のような女と、その腹心の左右田右衛門左衛門どのだ。
    そうよ、虚刀流七代目当主鑢七花くん。はじめまして~
    は、はじめまして?
    あんな女にいちいち反応しなくていいぞ、七花!
    それで、内部監察所総監督さまがわたしになにか御用かな?まさかとは思うが、わたしの任務達成を祝いにわざわざここまで出向いてこられたのかな?
    実はとってもよろしくないはなしを聞いたのよね~、尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督が……奥州の出身でー……大乱の首謀者、飛騨鷹比等の娘だってはなしじゃない?
    !!?
    復讐の種なんて危険極まりないものはすぐ排除しなきゃ、
    (パンッパンッ!)
    でしょう?
    とがめ!!
    な……っ!
    !?
    え。ちょっと、まずいわよ!右衛門左衛門!!
    なぜ……そなたが……っ
    よくもやったな!!
    <戦闘 七花vs左右田右衛門左衛門>
    大乱の首謀者、飛騨鷹比等の関係者は一人残らず処刑する、これが決まりだ。それを妨害するというなら、虚刀流……お前もただでは済まない。
    それがどうした……とがめが大乱の首謀者の関係者?そんなの関係ねえ、とがめはとがめだ!!それに、あんたは傷つけちゃいけないやつを傷つけた!!戦う理由なんてそれだけで十分だ!!
    <>
    ぐっ……!
    これは「炎刀・銃」ですね?錆さんの傷跡を見るに、火縄銃を進化させたようなもの……
    これは頂いていきましょう。
    『左右田右衛門左衛門から「炎刀・銃」を奪った!』
    さて弾はのこり2発。どうでしょう、錆さんの痛みをあなたも味わってみませんか?
    そこまでじゃ!
    !?
    双方武器を下げよ!これ以上の闘いは余が許さん。
    先代家鳴匡継は逝った。ゆえに奥州仕置は既に終わったこととなった。飛騨鷹比等の娘だからという理由で命を狙うことにもはや道理はない。
    では軍所総監督奇策士とがめよ。彼我木輪廻に問い、そなたが出した答えを聞こう。
    わたしは赦したい。『戦わず、廃することなく、お互いが価値を得る』ように。
    うむ。これで四季崎の悲願を妨げる障害はなくなった。
    ……!?
    四季崎の悲願……?
    皆の者よく聞け!余は幕府最後の将軍となる!
    !?
    幕府が持つ政権的権力を段階的に民衆に委譲してゆく、まずは、この国を日本国とし日本国憲法を制定する。
    立法権を国会が、行政権を内閣が、司法権を裁判所がもつ三権分立を推し進め、余の代でこの国を、この国に住むすべての民衆のための民主主義国家に変えるぞ!
    そのために一番大事なのは人だ!
    皆が自国を愛する民となれるように、
    愛する民のための国であるように、
    家筋や文化を尊重できるように、
    個々の実力を信じ合えるように、
    ひとりひとりの自由と尊厳を守れる国へ、人を大切にする国家にしていく!そのためにはここからがはじまりだ!!
    この選択はもしかしたら、幕府を終わらせた大馬鹿者だと歴史に罵られるやもしれぬ、しかし、余には国民を幸せにするという野望しか持ち合わせがなかったから、仕方ないことだと諦めよう。
    余は飛騨鷹比等のように嘘をつかぬ天才でもなければ、四季崎のように万能の力を持っているわけでもない、
    余の力は、余の野望についてきてくれる者たちで成り立っておる。
    共にこの国の礎となろうぞ!
    ……それで四季崎の悲願が達成されるのであれば。尾張幕府直轄内部監察所総監督否定姫は尾張幕府最後の将軍家鳴匡冨に追従しましょう。
    うむ
    尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督とがめ、尾張幕府最後の将軍家鳴匡冨に賛同しよう。
    うむ
    鑢家家長鑢七実です。この場合、鑢家はどうなりますか?
    虚刀流を受け継ぐ武闘の名家として幕府が保証しよう。
    わかりました、わたし鑢七実は尾張幕府最後の将軍家鳴匡冨に従いましょう。
    うむ
    え、ど、どういう展開なんだ……?
    **
    -2週間後-
    あの事件の一部は闇に葬られることになった。
    わたしの命を狙ったのは名も知らぬ無法者で、放たれた銃弾からわたしを守った錆白兵、無法者を仕留めた右衛門左衛門。……そういうことになったのだ。
    将軍の宣言から幕府内は非常に慌ただしい日々が流れている。
    そんななか、わたしは将軍から呼び出しを受けた。
    ==

    将軍に話しかけると選択肢の後にエンディングになります
    セーブはここが最後ですが、進んでいいですか?
    選択肢
    ・進んでオッケー
    ・もうちょい後で

    ~エンディング~

    おおよく来たな奇策士とがめよ。
    余は飛騨鷹比等の忘れ形見であるそなたを守りたい。
    蓄えた知識、柔軟な発想力、口先上手なところ、すべてが優秀なそなたを傍に置いておきたいと望んでおる。
    へ!?
    ……しかしな、真庭獲物語を楽しく読んでおった身としては、伴の者と仲が良い様子が微笑ましくてな。
    だから、心から望むものと一緒になってほしいのだ。

    さあ選ぶがよい

    選択肢
    ・鑢七花
    ・鑢七実
    ・錆白兵
    ・将軍


    ★★★★
    以降、選択分岐エンディング

    ・鑢七花→日本地図果ては世界地図づくりの旅をするとがめ
    ・鑢七実→鑢家復興のため幕府重鎮となり発展させるとがめ
    ・錆白兵→奥州にて飛騨家の復興発展に生涯を捧げるとがめ
    ・将軍 →容赦姫として親善大使を務め世界中を飛び回る


    ★★★★

    ―エンディング・鑢七花―

    そんなところで突っ立っておったのか。
    とがめ……
    ちぇりお!
    はは、すごい懐かしく感じるな
    ……えっとさ……なんだか納得いかなくて
    ……そなたはまだまだこどもだな……
    それ姉ちゃんにも言われたよ、見聞が足りないって。
    だからおれ旅をつづけるよ。この国をめぐって、外の国もめぐってさ、そうやって経験したうえで自分なりの答えを出せるようになりたいんだ。
    漫遊かー……うんうん、いいぞ!各地をまわるついでに地図を作るのはどうだ?わたしはこう見えて、空間把握能力が優れているからな、いまよりずっと正確な地図をつくって売り出せば、金になるぞ!
    え、いや……おれはひとりで……
    わたしが一緒ではいやなのか?
    そりゃとがめが一緒だったら心強いよ、けど頼っちゃわないかなーって……
    七花、「人」という字はどう書くか知っているか?
    漢字なら、二本線がこう……
    うむ、人は寄り添うものだ。なんでも欠点なくできる人間はいない。だれしも得意なこと、不得意なことがある。それを補い合っていまがあるのだ。
    旅ではそなたが自主的に動くといい、わたしはついて行きながら地図を作ろう。そして、どうしてもそなたでは解決できない場合にはわたしが力を貸そう!
    それでは、駄目か……?
    駄目なんかじゃない。じゃ、じゃあ、よろしくお願いします!
    うむ!
    でもとがめ、まにわにの事は大丈夫なのか?
    ああ、あれはもう終わった。
    終わった!?
    もともと真庭忍軍を呼び戻したいのは将軍の意向で、わたしが真庭忍軍側の要望を伝えただけで、すんなり終わったよ。
    ふふふ、それに真庭獲物語の第一版が売れに売れているからな!がっぽがっぽはいった印税で旅費にはしばらく困らんぞ!
    そりゃすごいな!とがめ大先生って呼ばせてもらうぜ!
    はは!よせやいよせやい!
    さっそく必要なものを買い込み、旅に出るぞ!新しい一歩のはじまりだ!

    ―御容赦語 終―


    ★★★★


    ―エンディング・鑢七実―

    とがめさん
    うわ!?び、びっくりしたではないか!
    それは失礼いたしました。
    それでどうしたのだ?
    ほら、鑢家は再興したばかりで、七花は旅に出るなんて呑気なことを言い出すから、わたしが表にでるしかないのですけれど、女でしょう?
    ああ……わたしとあの女がいる幕府であっても、女の身では気苦労が多いか……
    ええ、そうです。なにぶんわたしは刀ですから……穏便にことを運ぶのがうまくなくて……死を突きつけて脅すことは得意なのですけれど。
    そなたはいつか、うっかりと言って殺してしまいそうだな……
    うふふ。そうかもしれませんね。
    ですから……そうならないように、とがめさんのお力を貸していただけないかなあと思いまして。
    そなたも病で伏せがちで20年も島流しにあっていたのだ、忘れておったよ、七花と変わらないくらい世間知らずであったな。
    そう言われると、そうですね。
    そして少し抜けたところもある。
    ああそうでした、わたし方向音痴でもあるんですよ。
    なに!!?初耳だぞ!?
    うふふ、とがめさんはびっくりすると、顔にぜんぶでちゃいますね。
    た、謀ったのか!?
    いえいえ、方向音痴なのは本当ですよ。
    ふむ……わたしの考えでは、そなたは一つのことを詳細に見すぎなのだろう、情報量が多すぎて処理しきれていないか記憶と誤差が生じただけで”違う道だ”と判断してしまい迷う。あと気持ちの持ちようも原因の一つか……
    気持ちの持ちよう、ですか?
    深層意識で目的地に着かなくても別に良い。そう思ってしまっていることはないか?
    ああ、それは思い当たるフシがありますね。
    一日二日で完治できるものでもないからな、少しずつ治していくとしよう。
    それで話が逸れたが、わたしの力を貸すとはどうするのだ?そなたたち姉弟には世話になったからな!なんでもいいぞ。
    なんでもですか?それは助かります。では鑢家の嫁にきてください。
    ん?
    とがめさん、鑢家の嫁にきてくださいな。七花が旅から戻ったら祝言をあげましょう。
    なななな、なんでそうなるのだ!?
    なんでもと言ったではありませんか。
    いや、たしかに言ったが……
    わたしが亡くなったあと、七花一人で鑢家を切り盛りできると思いますか?とてもそうは思えないのです。
    そうなると、七花に変わって切り盛りできる人を他所から入れるのが最良なのですが……どこの馬の骨ともわからない女なんて、わたしが赦せません。
    その点、とがめさんなら気心も知れていますし、血筋も能力も役職も申し分ありません。まさに最適。わたしが男子であれば精一杯口説かせていただくのですが……なにぶん女の身ですのでご容赦くださいな。
    な、な、な……!
    うふふ。わたし……死を突きつけて脅すことは得意なんです。断ったらどうなるか、賢いとがめさんならわかりますよね?
    ……わかった!わかった!
    まあ、わたしもその選択が頭の中になかったとは言えない……。だが、脅されて嫁入りなどは癪だ!
    よかった。
    わたし鑢七実は、あなたのために毎日お味噌汁をお作りしたく存じます。あなたの心を我が刀で守りましょう。ですから、わたしの大事な鑢をあなたに守ってほしいのです。お受けいただけますか?
    その思い確かに受け取った。これより先一生涯、そなたの大事な物を守ろう。

    ―御容赦語 終―


    ★★★★


    ―エンディング・錆白兵―

    ここは……
    ああ、気がついたか
    奇策士どのは……無事で……?
    そなたはわたしを庇って銃弾に倒れたのだ。受けた傷はまだ癒えていない。いまは安静が必要なときだ。
    ……
    **
    とがめさん……どうでしたか?
    ああ、医者の見立てでは……剣士としては戻れないだろうと。
    そうですか……わたしが「奇毘団子(きびだんご)」を錆さんから頂かなければ……すぐに回復できたのでしょうけれど……。
    たらればを言ってもしょうがない。次の時期は3年後だ。将軍は融通してくれると約束してくれた。
    3年ですか……
    ……
    とがめさんに伝えておきたい事があります。
    ん?
    わたし、錆さんの任が解け次第果たし状をお受けする事になっているんです。「虚刀・鑢」と「全刀・錆」どちらが相応しいか決めないといけないのですって。
    !?
    ちゃんとお伝えしましたよ。これで、わたしが果たし状をお受けして仮に殺してしまっても、難癖をつけられる謂れはありませんから。
    な、なんで受けるのだ!?そなたが断ればよいだろう!
    断る?どうして?虚刀流が格上である事を示すのにこれ以上無い大義名分なのですよ?殺されたくなかったら、きちんと手綱を握ってくださいな。
    ~~~!(あの馬鹿!これだから剣士というのは頭が固すぎて融通が効かんのだ!)
    …………
    ……どうしよう……
    **
    気分はどうだ?今日は果物を持ってきたのだ!いま剥いて……く……うまくできん……
    奇策士どの、真庭忍軍の捕獲は終わったのでござるか?
    ……まあな。
    ならば、拙者に課せられた任も終わったこととさせていただくでござる。
    ……その事だが、錆白兵よ。そなたの任は続行となることが正式に決まった。
    どういう……ことでござるか?
    わたしはこれより奥州へ赴き旧飛騨領の復興の任に着くことになった。しかし、あの地域は治安も悪く復興途中に武力制圧が必要な場面もあるだろう。
    そのため、そなたはわたしの護衛として任は続行となり共に奥州へ行くことに相成った。
    ……拙者は
    ここに将軍からの御内書もある。
    …………
    …………
    わたしはそなたを死なせたくない。どうか引き受けてほしい。
    …………
    …………
    ……拝命仕ったでござる
    紙と硯をお願いしたい
    わかった……体はまだ厳しかろう、わたしが代筆してもよいが?
    気持ちだけ頂くでござる。
    そうか……すぐ持ってこよう
    **
    ふー!休憩!やることが多すぎる!!まったく……指示を出すだけで喉がからからだ。おーい、錆。そこの水を取ってくれ!
    給仕は任務のうちに含まれていないでござる。
    あいかわらず融通の効かない頑固者だな、そなたは……。
    …………
    拙者は、母上の後継者としてなによりもだれよりも剣士となるべく望まれ、つくられた。それを体現することが亡き母上への唯一の孝行だと信じていたでござる。
    しかし、死なせたくないと言われたとき、拙者は……わからなくなった。もし、母上の遺した意志が違っていたなら、もし剣士としてだけではなかったのだとしたら……
    拙者はよわくなった。
    ……とがめどのの意見が聞きたいでござる。
    母の意志か……
    腹を痛めて産んだ子がこんなにかわいいのだぞ?そなたの母親はそなたが愛しくて仕方なかったに違いない。遺した意志はもちろん、そなたの幸せ以外にある訳がなかろうよ!
    ――
    『ははそはの母をおもへば 仮初に 生れこしわれと 豈おもはめや』
    ――答えが見つかったでござる。
    うん!

    ―御容赦語 終―


    ★★★★


    ―エンディング・将軍―

    そうか余でよいのか。そなたが力を貸してくれるのであれば竜に翼を得たる如しじゃ!
    ではこれより先、容赦姫として異国の様々な地へ赴き、立派に親善大使を務めあげてほしい。
    へ!?
    異国との橋渡しはそなたの剛腕にかかっておる。期待しておるぞ!
    お傍にというのはなんだったのだ!!?ちぇ、ちぇりおーーーー!!
    ほほほ、もう異国の言葉を練習しておるのか、よいぞよいぞ!
    (なんでこんなことにーーー!?)
    ***
    わたしが親善大使になってから早3年が経った。いまでは、わたしが使っていた”ちぇりお”が気合を入れる掛け声ではなく別れの挨拶であることも知っている。
    しかし、けっしてめげなかったわたしは、世界中で”ちぇりお”を打ち合わせ後の仕事へ向かう同志への激励としての言葉、として流行らせることに成功したのだった。
    ちなみに七花とは滞在先の国で出会う事が多々あった。なにかの因果を感じるくらいに出会う。七花は着実に他人を知り己を知り、見る度に成長していっているのがわかる。根が素直だから吸収もはやいのだろう。
    七実は鑢家を立て直すために、尾張で奮闘しているらしい。はじめこそ女だからと舐められていたようだが、喧嘩を売れば命が無いという事がだんだん浸透していき、表立って嫌がらせをするやつはいなくなったようだ。
    錆はあの時の傷が原因で、長い眠りから目覚めたときにはなにも覚えていなかった。将軍が十一人衆の席を十二へと変更しその一席を担う事になったと聞いた。この結果が彼の為になってくれたらと願わずにはいられない。
    真庭忍軍は御側人十二人衆と対となる役職として執行官十二人衆を担うことになった。将軍直下の実行部隊だ。幕府が無くなった後は、裁判所で刑を執行する役務となるらしい。荒事の得意な真庭忍軍にはぴったりだな。
    ――とうさまへ。
    わたしは元気でやっています。各所で起こる諍いを仲裁し鎮め、沢山の人が悲しむ戦争を未然に防ぐことに心血を注いでいるのです。
    まだ、わたしにとっての成功とはなんなのか、幸せとはなんなのか、答えはうまくでていません。けれど、とうさまがわたしに望んだ、容赦姫という名前に相応しい生き方はできてきたかなと思っています。
    どうでしょうか?
    とうさま、遠く広い空から、どうか見守っていてください。

    ―御容赦語 終―



    ★★★★

    ★★★★


    捕獲まにわに台詞(なし:鴛鴦、鳳凰、人鳥)
    蝙蝠:んだよ?ここから出してくれるってのか?っかー!おれぁ感動しちゃうね~!……冷やかしならどっか行けよ。いーだ!なんだぁ?この蝙蝠さまの「忍法:骨肉細工」が見たいのか?ここから出られたら見せてやるよ
    白鷺:なんでおれが逆さ喋りしてるか聞きたいか?ちょっと耳をこっちに。ちぇ、顔を近づけたら人質にしてやろうと思ったのに、なんでばれたんだ?
    喰鮫:ちょうど暇だったのです、おはなし致しましょう!いいですね、いいですね、わたしたち魚組のはなしでもしましょうか。誰のはなしが聞きたいですか?わたしの鎖はほかの方より長くなっているのですよ「忍法:渦刀」に使用しますので、まあ大元の忍法とは随分違うようですが。海亀はああ見えて若くありません、若作りのために人魚の生き血でも飲んだんでしょうか……ああ、冗談ですよ。人鳥はかわいらしいこどもです、あの蝶々よりも小さいのですよ、髪もふわふわで、一度触らせてもらうといいかもしれません。
    蟷螂:ぬしと話す事はない。しつこい。わたしが仲間を売るとでも思っているのなら甘く見られたものだ。……
    蝶々:こうやって捕まってると、虫籠のなかの虫になった気分だぜ。里のやつらは無事かな……。
    蜜蜂:なんですか?情報なら喋りませんよ!僕たちを捕まえたからって良い気にならないでくださいね
    狂犬:あたしがここから出たらまっさきにその首、掻き切ってやるわ!!わん!
    川獺:よお~、いまだけ特別価格で記録辿りしてあげちゃうぜ~?一回100万文な。ケチなやつだぜ
    海亀:せめて個室が良いのだが……奇策士の嬢ちゃん、ちょいとそこの守衛に言ってくれんか。ここは騒がしい

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