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    大葉豆腐

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    大葉豆腐

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    ごじょうのかこ

    かこクソ前髪。

    クソ生意気で。

    優等生気取りのクソヤンキー。

    はじめの印象はそんな感じ。
    誰にでも優しいお利巧さんの皮を被ったヤクザ。




    俺に反抗してくる奴なんて今までいなかった。
    へりくだるか、化け物だと慄くか。

    傑はどっちでもなかった。


    善であると思うことは行動し、悪であると思うことは正そうとする。
    皆に対して平等で おせっかい ある意味傲慢な奴。


    俺のことを「常識のなっていないヤツ」と思っているのか
    やることなすこと説教垂れてくる。

    俺がイイトコの出身だって気づいたら、俺の知らない事を嬉しがって教えてくる。


    ちょっと嬉しかった。
    …でもどうせ。

    それはすぐ終わる。


    ーーー

    産まれた時点で人類最強の太鼓判を押された俺はそれはまあ可愛がられて育った。
    「賞賛」「賞賛」「賞賛」(シーンごとに要約したセリフが飛ぶ)


    つまるところ
    「最強」(みんながもてはやす)

    俺自身もそう思っていたし、周りからの評価もそうだった。


    皆口をそろえて同じことを言う。俺に反抗する奴なんていない。



    それがつまらなかった。


    だから連れは従えずに外に出てみた。
    騒ぎになるが知ったこっちゃない。



    楽しそうに遊んでるもんだから、気になって公園に入ってみた。
    珍しい俺の容姿にガキ共は首をかしげていたが

    「見ない子だね!一緒に遊ぶ?」

    声はかけてきた。


    鬼ごっこ かくれんぼ 遊具遊び


    どれもつまらねーガキの遊びだった。
    でも、あいつらは目を輝かせて思いっきり遊んでいた。

    羨ましいと思った。


    そんなんだったから。
    「ねえ!私も混ぜて!」


    「…ああ、勝手にすれば」
    「わあ!ありがとう! 私■■■。 よろしくね!」
    (手を出される)
    「五条悟… よろしーーーー」(手を出す)

    バシュ

    (手に刃物を刺される)

    「ーーーー」
    「アハ!上手くいくなんて!あの五条悟に傷を付けれるなんて!お父様が聞いたらきっと喜ぶわ!」


    そうだ、俺は呪術師で。

    アイツらとは住む世界が違って。


    「じゃあね五条悟」




    「……驚いた」


    ブシャ (悟の全身が血まみれになる)


    「 …え」
    「その程度で俺に勝てると思ってんだな」

    バタン


    「…………」

    子供「あ…あ…」

    キャアアア(悲鳴)


    「助けて、助けて!」
    「やだしにたくないよ!」

    「…ごめん、 別にお前らの事は」


    「こっちこないで!」
    「バケモノ!」(五条の顔描写)



    怪我して帰ってきた俺を家は心底心配した。まあ当然だろう。
    掌の傷には少し厄介な呪いが編み込まれていて、治るには時間がかかった。

    少しの隙だった。


    俺はこの能力を持って産まれてきた時点で
    最強で 孤独で
    1人で生きていかなければならない宿命なのだと悟った。


    ーーー高専

    「ーーーーーよろしくね」

    手を出されたが無視した。
    握手をしたら刺されたから。


    「ーーーさっき言ったよ?」

    名前に興味が無かった。
    ヒトはどうせすぐ死ぬから。

    「ザコ」

    そう思ったから。

    そうしたら突然呪霊を出して攻撃してきた。
    もちろん無下限で届かない。

    …呪霊操術なんて珍しい。
    いやそんなことより顔コワ。
    俺そんな怒らせるようなこと言った?事実並べただけだろ。



    そこからはひたすらの殴り合い。はじめは俺が優勢だった。



    でも、アイツは俺の一瞬の隙をついて無下限の無い俺の身体に傷をつけた。

    素直に驚いた。

    ……やるじゃん オマエ


    「それ!ズルだろ、解きな!」

    「正々堂々勝負しろ!」


    いつの間にか、俺たちは術式も使わず拳や脚だけで殴り合った。
    結果は俺の勝ち。
    一般出のザコに俺が負けるはずはなかった訳だけど。

    ちょっと危なかった。



    そこからは先公からのありがたいお説教。
    長い事正座させられて、アイツはしびれて立てないようだった。


    鍛錬が足りてないんじゃないかと笑ってやったら未練がましく睨んできやがった。


    ーーー


    ーーちょっと君、そんな言い方は無いだろう。もう少し丁寧に言葉を包めないのか。
    鬱陶しい、俺にかまうなよ。


    ーーこのゲームすごく面白いんだよ!一緒にやろうよ!
    アホくさ。低俗。どーでもいい。


    ーーきっと楽しいよ
    バカみてえ。


    お前もどうせ離れていく癖に。


    「………え?」
    「は?」

    「なんで離れなきゃいけないの?」

    「…言ったっけ」
    「口に出てたよ」

    「……」


    「粗暴な癖に案外寂しがりやなんだねえ」
    「あ!?」(振り返る)

    (すごく優しい顔をした夏油)

    「離れなきゃいけない理由ないでしょ、こんなに楽しいのに」
    「…は」

    「ん?」

    「俺といて楽しいわけないじゃん 頭沸いてんの?」

    「楽しいけど あれ、君自分を卑下するタイプだっけ」

    「どこが楽しいんだよ 言ってみろよ」

    「えー? …粗暴で傍若無人で態度が悪くて
    人の事見下すし自分の事最強だと思ってるし(五条がすげーイライラした顔で聞いてる)
    寂しがり屋で自分を上手く出せないぶっきらぼう(五条が反論しかける)だけど

    そんな奴君くらいしかいないから、楽しい」


    「………」
    「あと、君だけが最強だと思ってるみたいだけど」

    「私"も" 最強だから」


    「………」


    「逃げたら殺す 死んだら殺す」
    「え、何」


    この俺をこんだけ引っ掻き回したんだ。


    「覚悟しろよ」

    「…… 受けて立つよ」


    絶対逃がさねえ。


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    たんごのあーる

    TRAINING「君と羊と青」

    呪専に入学したての、さしす。前向きな青い春を書きたかった。あと、爺や。
    BGM:RADWINPS/君と羊と青
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     入学式にいたのは、小柄な女が一人と変な前髪のデカい男が一人。
    「変な前髪。」
     と思わず口に出したら、
    「これだから、お坊っちゃまは。口の聞き方も知らないのかい?」
     と、売り言葉に買い言葉、挙げ句の果てに大喧嘩になって、教室を半壊させて大騒ぎになった。で、早速初日から夜蛾先生にがっつり怒られた。もちろんしばらくお互いに口もきかなかった。
     
    「なのに、なんで一緒にいるかねー。」
     校舎の屋上で、硝子が煙草片手に俺を見上げる。昼休みに決まって喫煙している二人を見つけてからは、置いてかれないように、もしくは先回りしてここに来る。右手側に傑、左手側に硝子、真ん中に俺、が定位置となっていた。
    「ほんとだよ。煙草臭いの嫌だー、とか言うくせに 1972