僕で喧嘩するのはやめてください人が賑やかに行き来する休日の昼間、ここマーチェットは沢山のお店や人々の声で溢れかえっていた。横を見ると今流行りの食べ物や洋服店、またその反対を見ると道化師の格好した面白おかしい男が子供たちに囲まれながら風船を配っている。
そんな四方八方どこも陽気な雰囲気を漂う中、一切その空気に流れずただ顔が無愛想のこの場には似合わない少年が歩いていた。
顔には片目を覆う程の黒い眼帯が纏い、髪は淡い金色でそれに相まって歯はぎらりと鋭く尖っている服装はこの辺りでは見られない全体的に真黒で胸元には貴族が身に付けるようなジャボのようにイーストン学校と違って品のある制服身にまとっている。
初めて目に見る者はまるで見世物かの如くちらちらと覗けてくるがその度に睨み返してやれば忽ち冷や汗をかきながら目を逸らしてくる。
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