女王、爆音になりけり自分の家族、故郷、命さえも奪われて。私は一体何になればいいの
荘園の屋敷にあてがわれた自室、マリーは一人閉じ籠っていた。
窓の外には彼女の心と裏腹に青空が広がっている。
「…………」
ふいに扉をノックする音が聞こえた気がしたけれど、気のせいではないだろうか。そう思いながら耳を傾けているうちにまたコンコンという音が続く。やはり誰かいるようだ。でもこんな朝早く誰だろう…………。
訝しげにドアを開くと、麻袋を被った子供だろう存在が目にうつる。ぎょっとして思わず後ずさりしてしまった。
「えっと……どちらさま?」
恐々声をかけると子供が口らしきものを開いた。どうやらその口から発せられた言葉らしい。しかし聞き取れなかったのかもう一度尋ねなおす。すると今度ははっきりとこう言った。
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