語らいn風 怪談白物語について話すヴィユマ……
「ヴィヴィアさん、何を読んでいるんですか?」
「ああ、ユーマくん……珍しいかい?私がこういうの読んでるの……」
「はい、なんだかヴィヴィアさんが普段読んでるようなものとは違うなと思って。表紙も派手だし、中身も薄いですし。」
「ふふ、君は私のことをよく見ているんだね。そうだよ。珍しく、新しい本が入ってね……ゲームのルールブックなんだ。」
「ルールブック?」
「カナイ区は携帯端末がない分、娯楽の幅も狭くなる……紙媒体で手元に置いておけるものは重宝されるんだと思うよ。」
「それに、人と親交を深める手段としても有用的といえるんだ……」
「へえ、どういうゲームなんですか?」
「この本にはゲームがいくつか収録されているけど……その中の1つで、思い立って始めやすそうなものは……怪談白物語かな。」
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