🌻🔫パロ彰冬妄想書きちらし路地裏で偶然出会った、青いツートーンの男に惹かれてしまった。
何か秘密があるらしいが、花屋の裏では情報屋として動いている自分にとって、それを調べるのは簡単な事だった。
とある組織に属しているが、それには何か事情があったらしい。自ら望んでその組織に属した訳ではなく、弱みを握られている様だった。
その後、何度か会う度にだんだんと彼に対する気持ちは大きくなっていく。
彼は、至って普通に接しており、組織に属している事がまだバレていないと思っている。
どうやって、組織を抜けるよう説得するか。ネゴシエーションの経験は無いが、どうにか交渉出来ないかと色々と考えてみる。
いつもは思考を巡らせ、最適解をすぐに導き出せる位には頭の回転が速いのだが、色恋沙汰となると全く思考が仕事をしてくれない。
思い切って、とっておきの花を渡し、交渉云々はさておき一緒にいてほしいと告げる決意をした。
いつも偶然を装って出会う路地裏に、ひまわりを持って向かう。ある程度の行動パターンは、得意の情報網で把握しているので、今日もここを通るはず。
そう思い、向かった先で見つけたのは、いつものような冷たい中に優しさと哀しさの滲む微笑みをたたえる彼ではなく…。
意識は無く、ぐったりと壁に凭れかかり、息も絶え絶えな彼の姿だった…。
怪我の程度は深く、すぐにでも治療しなければ危険な状態だった。
すぐに知り合いの医者に連れて行き、訳アリである事を説明した上で治療を施して貰う。
そのまま姿を消した彼を不審に思われないよう、亡くなったという情報を流し、これ以上の組織の詮索がは入らないよう根回しをした。
意識の戻った彼へ、いの一番に自分と一緒に暮らして欲しいと打診する。
助けて貰った事を理解し、信頼できる人だと認識したらしい彼は、二つ返事で一緒に住む事を了承した。
それがどこまでの感情を持っての事かは分からない。彼は、感情表現が乏しく、自分でもよく分からないといっていた。
そこから、☕が🥞への恋心を自覚し、☕は少しずつ感情を取り戻し、🥞が情報屋と花屋の傍らそれを助け、徐々に距離を詰めていく物語。